かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

リスニングで雑音入っちゃったら、どうしよう。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その②〜

こんにちは。

北陸も梅雨入りしましたが、雨の日が続くわけでもなく、穏やかなお散歩日和が続いています。

今年も梅シロップに続き、梅干しを仕込みました。塩漬けにした梅から少しずつ梅酢が出てきて、いいかんじ。この梅酢、お野菜に漬ければ簡単浅漬けになるし、お料理にも使えて便利なのですよー。梅雨明けに梅を取り出すのが楽しみです。

 

さて、昨日の続きです。

スペイン語検定5級の内容を振り返ります。

 

試験時間は60分ですが、6級のときも思ったのは、

 

「問題数が…少ないっっ

 

ということ。リスニングを除けば、20分くらいで全部解けちゃいます。

で、私はこのことを知っていたのと、リスニングに少し自信がなかったため、文法問題を解く前に「リスニングの選択肢に目を通し、引っ掛けが起こりやすい冠詞や動詞の人称変化に印をつけて訳しておく」ということをしました。それでもかなり時間が余りましたが。

ハードモードのロシア語検定3級(2時間半みっちり)を受けたあとだから、余計にそう思うのかもしれませんが、もっとたくさん聞いてくれてもいいのに…という気分にすらなります。試験開始30分後からのリスニングも5分くらいで終わっちゃうし、途中退出可ということで、すぐに解答用紙を提出して帰宅。実質40分くらいの試験でした。

 

 

さて、その内容です。

問題用紙は解答用紙を兼ねているので、提出してしまうため手許にありません。筆記試験の内容、がんばって思い出してみます。

 

○問題の構成

文法・語彙 大問3×8問くらい

西文和訳  5問

リスニング 4問

 

①文法—動詞の活用

大問の1つめは、動詞の活用を問う問題です。過去問をあまりやっていないので断言はできないのですが、どうやら、この大問1でどの時制を問うかが実施回によって決まっているようです。今回は未来形でした。つまり、勉強してきた点過去・線過去・過去未来形は、今回は出題されないということ…。うーん、なんだか納得いかないような。

 

具体的には、例文中の動詞に下線が引いてあって、現在形のものは未来形に、未来形は現在形になおす、というものでした。覚えているかぎり下に列挙します。

 

tocarの1人称単数 toco(現)→tocaré(未)

poderの3人称単数 podrá(未)→puede(現)

hacerの2人称複数 haréis(未)→hacéis(現)

(あと5つくらいあったけど、全然覚えてない…)

 

やはり不規則変化動詞が狙われました。未来形の不規則動詞はそんなに多くないので、基本をおさえていれば大丈夫かな、という印象です。

 

余談ですが、NHKラジオ「まいにちスペイン語」では、未来形の基本活用の説明に動詞tomarを使っていました。

 

tomar:tomaré-tomarás-tomará-tomaremos-tomaréis-tomarán

読み…とまれ、とまらす、とまら、とまれもす、とまれいす、とまらん

 

となります。なんだか暴走している何かを全力で止めようとするものの、止まらなくてあきらめてしまった人みたいで、ちょっとおもしろかったです。

 

閑話休題。文法問題の話に戻ります。

 

②文法—動詞の現在分詞・過去分詞

文中の動詞を「正しい形になおしなさい」という問題ですが、前半はestarに続く動詞を現在分詞に変えて進行形にする問題、後半はhaberに続く動詞を過去分詞に変えて完了形にする問題でした。最後のほうに点過去への変形も少し出ていました。覚えている問題は以下のとおり。

 

llamar→llamando(現在分詞)

hacer→hiciendo(現在分詞)

leer→leyendo(現在分詞)

revolver→revuelto(過去分詞)

dormir→durmió(点過去・3人称単数)

 

現在分詞の数少ない不規則形hacer、leerが出ました。こちらも対策済み。

revolverという動詞は聞いたことがなかったですが、おそらく、volver→vueltoの不規則変化から類推しろということでしょう。

点過去形、前回も書いたとおり、必死に覚えたのにこの1問しか出題されなくて悲しかったですが、まあ書けて良かったです。アクセント記号をつけるかつけないか、少し迷った挙げ句、つけました。良かった〜。

 

③語彙—選択問題

語彙とイディオムの力を問う問題。すべて3択です。

 

acabar de 〜(〜を終える)

sin ti(あなたがいないと)

por donde se va a 〜?(〜には、どうやって行きますか?)

 

などなど。下線が引いてある部分が選択問題となっていました。これも8問くらいあったのですが、3問しか覚えておらず…。しかもうしろの2問は、わからなくて適当に選んだものの、後で調べたところ間違いだったので悔しくて覚えています(笑)。

覚えていないものは、たぶん知っているイディオムだったんじゃないかな〜? と楽観視していますが、さて、どうなることやら。

 

④西文和訳

平易なスペイン語で書かれた文を、日本語に訳す問題が5問。'

スペイン語が合っている自信はないですが、問題文ごと思い出してみます。

 

Yo pensaba que Maria era la cocinera mejor del mundo.

(マリアは世界一の料理人だと私は思っていました。)

Antes mucha gente leían más.

(かつては、多くの人がもっと本を読んでいました。)

Cuando era niño, jugaba en este playa con mis amigos.

(子どものころ、よくこの広場で友達と遊んだものです。)

 

あと2問は忘れました。最上級や時制の一致がよく狙われるようですね。まずまず自然な訳にできたと思います。

 

⑤リスニング

短い文が読まれて、その答えとして適切な選択肢を選ぶ問題が4問でした。

試験開始30分後。試験監督さんが「ではリスニング問題を始めます」と再生ボタンを押した瞬間、ものすごい速さでスペイン語の文が読み上げられて超焦ったのですが、これはただの「リスニング問題を始めるわよ。合うやつを1つ選んでね」みたいな説明だったことがわかり、拍子抜け。肝心の本文は、基本的なフレーズがゆっくりはっきり読まれるので、わかりやすかったです(焦り損…)。

 

驚いたのは、ロシア語能力検定の朗読試験に続き、スペイン語のリスニング媒体もカセットテープだったこと。問題は以下のようなかんじ。

 

「次の試験はいつですか?」「火曜日です」

「今夜ひま?」「ええ、ひまです」

「このジャケット誰の?」「〇〇さんのです」

 

というようなやりとりでした。カセットテープなので音質が悪く、少々雑音が混じっていましたが、2回読んでくれたからまあ大丈夫…というかんじ。

ところが再生終了後、試験監督さまから驚きのコメントが。

 

「えー、ちょっと雑音が入って聴き取りにくかったので、もう1度」

 

あっ、もう1回流してくれるの?

 

「私が読みます」

 

……。

 

えっ?

 

あっけにとられている私(たち?)をよそに、「Pregunta uno(問題1)…」と、平然とリスニングテキストを読み上げていく試験官さま。

2回こっきりしか読まないはずのリスニングテキスト、もう1回流すというだけでも衝撃的展開だったのですが、まさかの肉声で、2回おまけで読んでいただきました。

 

こんなこと、あるんだなあ…。

何というか…、ゆ、ゆるい。。

 

と、そんなこんなで、無事に終わりました西検5級。

あとは結果を待つばかりですが、合格していれば、10月には4級に挑戦しようと思っています。

この6月までに露検、西検と、目標としていた試験が終わり、今週は「これからどういうふうに勉強を進めていこうかな…」と考える期間。しばらくご無沙汰していた英語の学習にも、ぼちぼち戻っていきたいと思います。

 

新たな目標や勉強法など、決まり次第、このブログにも書き留めていきますね。

それでは、また。

42種類の衝撃。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その①〜

こんにちは。

昨日の記事は疲れていたときに書いたので、会社で休憩中に読んだナコ太さんから電話がかかってきて「おおげさやなあ」と笑われてしまいました。

うん、私もそう思う。本格的なイヤイヤ期の大変さなんて、きっと、今の比じゃないはず。

こころが疲れていると、ネガティブになっちゃいますね。でも、ナコ太氏もいつも協力してくれているし(週末、昼寝させてくれてありがとう)、心強いママ友たちや離れて暮らす家族からのアドバイスをもらいつつ、育児を楽しんでいます。

 

さて、スペイン語検定(以下、西検)5級を受けてきましたので、ようやく振り返ります。

そのまえに級の概要を。

公式サイトによると、西検5級は「平易な文章の読み書きができ初級文法(直説法)終了」レベルです。英検でいうと3級くらいにあたるそうです。昨年受けた6級との大きな違いは、過去形・未来形・完了形など動詞の活用が複雑になるところと、リスニングがあるところ。試験時間は60分です。

 

動詞の活用と書きましたが、スペイン語は英語と違い、動詞の活用形のバリエーションが豊富です。具体的に言うと、1つの動詞につき、人称変化6種類×時制7種類=42種類の活用形があります(命令形や完了形を入れると、もっと多いですが)。

私は大学時代にスペイン語の授業を受けていましたが、いちばんの衝撃はここでした。何せ、英語は過去形・過去分詞形・ing形の3種類しかありませんからね。毎回、小テストでこの42種類をランダムに答えさせられるのですが、これがけっこうきつかった…。でも、このとき頭に叩き込んだことが財産になっています。あれから10年以上経って勉強を再開しましたが、若いときに覚えたことというのは、わりと記憶に残っているものですね。特にスペイン語はリズムがいいので、繰り返し唱えながら覚えた活用が身体に根付いているようです。

 

42種類もあって大変だと思うかもしれませんが、動詞の変化形が豊富だということは、つまり動詞一つに色んな情報を込められるということ。主語も時制も動詞の活用一つで表現できちゃうので、細かい説明は不要なのです。使いこなせれば、とっても便利。

 

※逆に、動詞の変化さえマスターしちゃえば、他に難しいことはあんまりないんじゃないか…というのが、私のスペイン語に対する印象です。語彙は複雑になればなるほど、英語に似ているものが多くなるし。たくさん覚えなきゃならないのは動詞くらいではないかと。まあ、どう感じるかは人それぞれでしょうけれど。

 

で、5級ではこの中から、直説法の現在形・点過去形・線過去形・未来形・過去未来形の5種類の時制を覚えなければなりません。特に、不規則変化の多い点過去形がカギを握ると思い、試験対策してきました。

 

が、結果を見ると…

点過去形の不規則変化の出題は1問のみでした。

がーん。一生懸命覚えたのに…。

 

ま、よく使う時制だし、がんばって覚えたことは無駄ではないよね。

 

本格的な試験対策期間は1ヵ月。

今回使用した教材をメモしておきます。

 

NHKラジオ第2「まいにちスペイン語中級編 Un paso más」

何よりも、いちばんお世話になりました。初級編と応用編をつないでくれる中級編。4月〜9月の半年でひとまとまりの番組です。スマホアプリでストリーミング再生できるので、何度も何度も繰り返し聴き込むことができ、たいへんありがたかったです。

なんともタイムリーなことに、この講座では、5級の文法事項をすべてカバーする内容がわかりやすくまとめられています。しかも6月までにちょうど直説法が終わるように組み込んでくれていて、ひょっとして、西検を意識した構成だったのか?と勘ぐってしまうほど(笑)。文法の学習は、ほとんどこれだけで事足りました。これから番組は接続法の学習に入っていくので、4級対策も引き続きこの講座で学習しようと思っています。

週の文法事項を散りばめたスキットが長めの文章で作られていて、毎週これを和訳だけ見て書けるようになるまで丸暗記しました。西検は関係ないですが、ライティング力もこれで鍛えられているように思います。日常会話で使えるフレーズもたくさんあって、実践にも役立ちそうです。

 

テキストは毎月買っているけれど、こんな内容の濃い語学講座を基本無料で提供してくださるNHKラジオ様には頭が下がります(あっ、受信料は払ってますよ)。いつもお世話になっています。

 

余談ですが、他の語学講座や「ラジオ英会話」、「実践ビジネス英語」もおもしろいよ。

 

白水社 スペイン語検定対策5級・6級問題集

2010年に刊行された問題集。6級のときから使っています。文法事項がすっきりとまとめられていて、問題集というよりは参考書としての役割が大きかったです。

が、少し内容が古いのか、実際には出題されない西作文問題がたくさん出てきたり、逆にこの問題集で触れられなかった関係代名詞dónde・quiénが試験で出題されたりと、出題傾向から少しズレがあるように感じられました。頻出語彙・イディオムのカバー率はまずまずで、模擬試験の内容が的中したものもありました。

 

白水社 スペイン語検定5級・6級単語集

過不足なく5級・6級受検に必要な語彙がまとめられています。この本の全ページ数を学習日数で割り、毎日少しずつ知らない単語をまとめてマイ単語帳を作成しました。「身体の部分」「動物・植物」など、カテゴリごとに語彙をまとめているところ、キーワードを散りばめた例文をCDに吹き込んであるところ(使わなかったけど…)が長所だと思います。その語を使ったイディオムが併記してあるのも、気が利いています。

使いにくいのは、時々同じ単語が別のページにしれっと出現するところ。悪いこたないんですが、「さっきのと同じ…? 違う言葉?」といちいち考えなきゃいけないので、軽く徒労感がありました。

ですが、これのおかげで、試験でも知らない単語に出くわさずにすみました。4級単語集も同じシリーズを購入しようと思っています。

 

ALC キクタン スペイン語初級編

「入門編」が西検6級、「初級編」が5級をだいたいカバーしている単語集。英単語で有名な「キクタン」シリーズ、好きなので購入したのですが、これはあまり活用できませんでした。

音声を聴きながら覚えられるのが「キクタン」の特長。「入門編」は大いに役立てられたのですが、「初級編」は何故か、動詞一つ一つの音声とともに「点過去形の活用を超早口で言う」のがセットになっていて、聴いているととっても忙しない気持ちになります(笑)。そのうえ再帰動詞ともなると、代名詞までくっついちゃうので、更にあわただしい音声に…。きっと、点過去形でつまずく人が多いから…という配慮なのでしょうが、この超早口をずっと聴きつづける気になれなくて挫折しました。

そして、この「キクタスペイン語」、入門編と初級編しかないのですね。求む、中級編!

 

さて、長くなりました。次回は検定試験の内容を振り返っていきます。

それでは、おやすみなさい。

 

【続きはこちら↓】

リスニングで雑音入っちゃったら、どうしよう。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その②〜 - かあさんは雨女

 

早めの「イヤイヤ期」到来?

こんにちは。ごぶさたしております。

ごぶさたしすぎて、スペイン語検定が終了してしまいました。

これから、ゆるゆると振り返っていこうと思います。

 

と言いつつ、スペイン語のお話は次回からになります。今回は育児関連の近況報告です。

 

まず更新が遅れた言い訳からはいりますが(笑)、先週末、家族旅行に行ってきたのですよ。

おタマにとっては初めての旅。軽井沢に2泊3日です。

また後日レビューしようと思っていますが、泊まったのは赤ちゃん歓迎のお宿でして、朝食・夕食のビュッフェには離乳食が用意されており、客室も大浴場も赤ちゃん仕様で至れり尽くせり。

0歳から遊べる「軽井沢おもちゃ王国」でゆったり遊び、北陸新幹線で移動もスイスイ、たいへん快適な旅となったのですが…。

 

帰ってきてから…

 

疲れが取れません…。

 

うわー。私、体力には自信があると思っていたのに。

旅の日程はそれほどキツいものではなく、日曜の夕方には帰り着いていたのですが、それでも翌日から身体がだるくて思うように動けませんでした。学生の頃は夜行バスで往復するような旅でも、全日程おもいっきり遊んで次の日バイトしたりしていたものですが、思った以上に体力が落ちています。

歳のせいなのか、出産を経たせいなのか、はたまた、まる1年お仕事から離れてスローライフを送っているせいなのか(たぶん、全部ですね)。

 

こんな弱気なことを書いてちゃ諸先輩方に笑われちゃうかもしれませんが…。

たくさん食べて休んで、体力つけようー。

 

それから、私が疲れているのにはもうひとつ理由があります。

それは、おタマの行動力が格段にアップしたこと。

 

先日10ヵ月になったおタマ、ずりばいからハイハイをすっ飛ばして、つかまり立ちを完璧にマスターいたしました。

 

※ちなみにハイハイもできんことはないのですが、本人はあまり必要性を感じていないようです。四つん這いの姿勢から、たわむれに数歩ハイハイして、あとはペタっと這いつくばってカサカサうごめいています。かと思いきや、急に壁につかまってスックと立ち上がるもんだから、見ているほうはびっくりして二度見しちゃいます。

 

我が家では、細長いLDKのリビング部分をソファとベビーフェンスで丸ごと仕切って、8畳くらいのスペースにマットを敷き、おタマのフリースペースにしています。

おタマはそこで好き勝手に転がりながら一人で遊んでいてくれるので、これまではほとんどほったらかし状態だったのですが…。

つかまり立ちをマスターしたことで、ソファによじ登り、テレビ台によじ登り、たんすによじ登り…。

 

「ここは届かないだろう」とリモコンや携帯を置いていたところに易々とリーチして、なめ放題、遊び放題

 

こないだまで開けられなかった大きな「おむつボックス」も、いつのまにかひっくり返して、おむつ広げ放題!(布おむつだから、たたみ直すのが大変…泣)

 

たたんで棚の上に置いておいた洗濯物も、ぐいーっとつかんで振り回し放題!!

  

目が離せなくなってしまいました。

 

それから、離乳食。

これも、先日まではたいへん順調に進んでいて、文句の一つも言わずモリモリ食べてくれていたのですが…。

ついに、怖れていた遊び食べが始まりました。

 

おタマの口に入れようと近づけたスプーンを、ガッと握って振り回したり、

バシーンと振り払ってみたり、(お野菜が彼方に飛んでいく〜♪)

やっと食べさせたと思ったら、口に手を突っ込んで掻き回してみたり、

しまいにはベーッと吐き出してみたり。

 

食べ物、触ってみたいんでしょうねぇ…。

お手々も服もベタベタです。

 

そして食べている合間には、あさっての方向を向いて何か考えにふけってみたり、床に落ちたごはんを切なげに見つめてみたり、机をバンバン叩いてみたり。

落ち着きません。とにかく気が散りまくっています。

 

何か触っていると少し落ち着くみたいなので、食べさせているのとは別のスプーンを握らせてみたりもするのですが、食べている口の中にそのスプーンをつっこんでかき混ぜてしまうので、もうなんていうか、ぐちゃぐちゃのドロドロです。(お食事中の方、いらしたらゴメンナサイ…)

 

夏で良かった…。とばかりに、肌着一丁+エプロンという謎のスタイルでお食事をしているおタマなのでした。

 

でも、周囲への好奇心が育っていくにつれて、こちらの言葉を理解する力もグイグイとついてきているようです。「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつに合わせて、自分で手を合わせられるようになりましたし、「パチパチして」と言えば上手に拍手してくれます。バイバイもできるようになりました。こうした成長の一つひとつを見ると、本当に嬉しくなるし、これが子育ての原動力と言っても過言ではありません。

 

ただ、「触ってみたい」「自分でやってみたい」という興味の範囲が広がっていき、気に入らないことがあったときの意思表示もはっきりして、それにともない行動力も(ついでに体力も)モリモリとついてきたので、母はちょっとお疲れ気味なのです…。

 

ともあれ、スペイン語検定は待ってくれないので、学習時間は毎日少しずつ確保しつつ、適度に睡眠も取りつつ、なんとか無事に受検を終えることができました。

結果は上々。たぶん大丈夫かなー?と言えるくらいの出来です。少なくとも、ロシア語検定よりは自信アリ。

 

次回から、検定の内容と対策方法を振り返っていこうと思います。

(今回は、ぐちみたいな内容ばかりでスミマセンでした…。)

 

ではまた、近いうちに。

「勉強が好き」と言うと変態扱いされる国、にっぽん。

こんにちは。

もうすぐ10ヵ月の娘、まだハイハイしないのですが、先につかまり立ちをマスターしつつあります。座椅子に座ってダラダラしている私の肩によじ登ってきて目潰しをお見舞いしたり、私の服をめくって腹太鼓を叩いたりしてきます。かわいいです。

 

さて、スペイン語検定を受ける日が10日後に迫ってまいりました。ドキドキです。昨年受けた6級と比べると、今回の5級は試験範囲となる時制が一気に広がり、語彙も1200語ほど必要になってきますので、少しずつペースを上げて学習に取り組んでいます。

 

というわけで、これからしばらくはスペイン語の話をすると思うのですが、その前に。

 

「あれ? この人、こないだロシア語勉強してなかったっけ?」

 

とお思いの方。いい質問です。ありがとうございます。

私の趣味は、勉強です。

その中でも、とりわけ外国語の勉強が好きなのですが、実は外国語に限らず、色々な分野に手を出して知識を広げるのが大好きです。数学検定や漢字検定など検定試験をしょっちゅう受けていますし、暇さえあれば録り溜めたNHKの教養番組ばかり観ています。大学時代は、学年が上がるほど必修科目が減っていくのをいいことに、文学、哲学・倫理学歴史学、経済学などなど、専門外の授業にもぐりこんでは講義を聴いていました(ちなみに専門は日本語教育学です)。いま思えば、理系の授業にももっともぐれば良かったとすこし後悔しているくらいです。

 

と、こういう話をすると、まず受けるリアクションは、

「まじめなんだねえ」

「意識高いねえ」

というもの。

「趣味は勉強」というと、露骨に「この人、変な人だ…」という視線を浴びることもよくあります。どうやら、大人になってまで勉強したい人は少ないらしい。「まじめとかじゃなくて、ただ単純に楽しくって勉強している」ということが、理解されづらいらしい。

そもそも「勉強が得意な人」のイメージが、あまり良くないらしい。

と、感じることがよくあります。

 

今回は、このへんのもやもやについて、自分なりに考察してみようと思います。

 

以前もちらりと書きましたが、私は世間一般にいわれる「いい大学」を出ています。ですが、出身大学を聞かれるのが苦手です。「えっ! かしこいんだね」とか言われると、どうリアクションしていいのかわからないからです。

これが、プロのサッカー選手であれば「昔からスポーツが得意で…」とか、バンド活動でCDが売れた人なら「ギターを弾くのが好きで…」とか言えるのでしょうが、勉強が得意な人が「昔から成績が良くて…」と言うのは許されない空気、これ、何なのでしょうか。ずっと、もやもやしています。出身大学を言った結果「かしこいんだね」と言われた際の模範解答は「勉強くらいしかできなくて…」です。あと、「私、おたくなんです」とか。こういう自虐的な解答が、どうやら好まれるようです。

また、最近よく聞く「意識高い系」という言葉も、学ぶ姿勢をもつ人を小馬鹿にするような響きで使われていますね。私はこの言葉が苦手です。

 

勉強が好きな人は、変わった人。

勉強しかできない人は、どこか、おかしい人。

 

そんなふうに思われてしまう風潮が、あるように感じています。

原因の一つは、はっきりしています。それは、みんなが「勉強は辛く、苦しいのを我慢してするもの」だと思っていることです。

本来、新しい知識や考え方を身につけることは楽しいことのはずです。ですが、大人たちはみんな「学校で、やりたくもないことを、無理やりやらされた記憶」または「やらなくて叱られた記憶」が脳にこびりついていて、「勉強は辛いもの、苦しいもの」だと思い込んでいるのです。そんな中で、「その苦しみに堪えて良い成績をとった人」、つまりいわゆる「がり勉」タイプの人に対する歪んだ視線が生まれるのではないでしょうか。「あいつ、すげえ」と思いながらも、「勉強ばかりするヤツは、どこかおかしいに違いない。元気いっぱい遊んだほうが健全だ」というような、倒錯した思いです。

 

少し前に、こんな広告を目にしました。

某「聞き流すだけ」系、英会話教材のキャッチコピーです(宣伝になるのは嫌なので、名称は伏せておきます。)

 

「英語、勉強しなくて良かった!」

 

この教材では、英語の入った音声を聞き流すだけで英語がわかるようになるので、机に向かって「勉強」する必要がないのだ、ということらしいです。楽しく英語を身につけることができるので、辛く苦しい思いをして「勉強」しなくていいし、学生時代に「勉強」をさぼっていたあなたは悪くないんだよ、ということです(あくまで私の解釈ですが)。

私はこのコピーを見たとき、愕然としました。聞き流すだけにしたって、英語を身につけているならば、それは立派な「勉強」じゃないのか。この矛盾に気づいたのか、今ではこのコピーを目にすることはなくなりましたが、これはまさに「勉強」という言葉に付随する悪いイメージを象徴している事例だと思います。

 

そんなに、日本人は、勉強したくないのか。

 

かく言う私も、高校までは、勉強が楽しいと思ったことはほとんどありませんでした。「いい高校に入れば、何か変わるかもしれない」「いい大学に入れば…」ずっとそんなことを考えながら、苦しみながら机に向かっていたように思います。

転機が訪れたのは大学時代、シドニーに留学したときのことでした。世界が一気に広がりました。今まで、苦しみながらも身に着けてきた知識が花開き、他の分野の知識とつながって自分の視野を広げていくのがわかりました。語学の知識だけでなく、他の国から来た人と話すのには歴史の知識、科学の知識、そして いっけん関係ないような分野の知識でもたくさん役に立ちました。また、大人になってもなお様々な分野で学ぼうとする人がたくさんいて、そのアプローチの仕方も様々でした。

勉強は、学生だけがするものじゃない。

そう思えたのが、留学での最も大きな収穫でした。

 

短期留学を含めた休学期間を終え、大学に戻ると、授業を受けることがものすごく楽しくなりました。それまで興味も何もなく適当に専攻を選び、授業をさぼったり、バイトを増やしたり、いいかげんなレポートを書いてやり過ごしたりしていたことの、なんともったいないことか。自分の好きな分野を、好きなだけ学んでいい場所、大学。天国のようなところじゃないか。私は取れる限りの授業を履修しました。専攻も卒論のテーマも変えて一からやり直し、教員免許を取りました。その結果、大学を卒業するのに8年かかりましたが、大学に通うのは本当に楽しくて、毎日が充実していました。ちなみに、本来ならば卒業するはずだった年の4月に夫と入籍しましたが、婚約中にもかかわらず在学を延ばすことを快く受け入れてくれた夫には頭が上がりません。

 

こうして大学を卒業し教師となった私ですが、連日の残業、週末は部活漬けで、仕事をしながら勉強というのは容易なことではありませんでした。このあたりについては前回記事にも少し書いていますが、教師が自分の学びたいことをゆったりと学べる制度がもっと充実すればいいと思っています。そうして教師4年目に娘を妊娠し、産休に入ったのを機に、また「暇さえあれば勉強」の生活に戻ったというわけです。育児の気分転換にも、ちょうどいいです。

 

ことわっておきますが、私は他の人と比べて特にまじめだとか、ストイックな性格だということはありません。だらだらと昼寝しながらお菓子を食べるのが大好きですし、できれば楽しいことだけをして生きていきたいと思っています。

そんな私が、なぜ勉強ばかりしているかというと、楽しいからです。

できなかったことができるようになったとき、人間は、快感をおぼえます。RPGのゲームでいうならば、強いボスを倒すために仲間を集め、経験値を貯め、アイテムを手に入れていく作業は楽しいものです。スポーツでも音楽でも、「これがやりたい」と思うとき、人は努力して知識を身につけ、スキルを手に入れます。それは、できなかったことができるようになる快感を得るためではないでしょうか。勉強も同じです。特に外国語の学習は、知識を積み上げた分だけスキルが身につくのがわかりやすく、定期的に検定試験があって目標も立てやすく、旅をする楽しみにもつながるので、ずっと続けています。

 

先日、NHK Eテレの経済学番組「オイコノミア」で、教育学者の濱中淳子氏がこんなことをおっしゃっていました。

「大学は、仕事で役立つ知識を身につける場所だと思っている人が多い。だから、専攻と直接関係のある仕事に就かない限り、大学教育は役に立たないと言われてしまう。けれど、大学の学びで大切なのは、そこでどれだけ学習したかという経験そのもの。大学で「学習のしかた」を身につけた人は、大学を卒業しても強みをもって生きていける。」

うろ覚えですが、だいたいこんな内容でした。私はまさに、大学で「学習のしかた」を身につけたのだと思います。学びつづけることができれば、人生は、より楽しい。そう思って学びつづけています。

 

ちなみに今回のサブタイトルに「にっぽん」と入れたのは、諸外国に比べ、社会人になっても大学や大学院で学ぶ人の割合が低いためです。その根底には、上に書いた「勉強への恐怖」が根強くあるためだと、私は思っています(日本人は働きすぎ、というのもありますが)。日本の子どもたちにも「学ぶことはしんどいことじゃなくて、楽しいこと」と思ってもらえるよう、教師としても、一人のおとなとしても、精進してまいりたいと思っております。

 

では、今日はこのへんで。

次回あたりから、スペイン語検定対策の話をしていきますね。

おやすみなさい。

 

中学1年生に、オールイングリッシュの授業は可能か。

こんにちは。梅雨が近づいていますね。

北陸でも、雨が降ったりやんだり、じめじめしています。

我が家ではこの季節に梅仕事をするのが恒例行事なのですが、今年も青梅がたくさん手に入ったので、さっそく梅シロップを仕込んでいます。青梅を洗って水にさらした後、ぎっしりの上白糖で漬け込んで数日放置すれば、梅の果汁がとろりと溶け出して美味なのです。去年は産休前のごあいさつに、職場の先生方に梅シロップを配りました。あれからもう1年経ったのだなあ。早いものです。

 

さて、前回の英語学習記事について、いくつかご指摘をいただきました。

それらに答えつつ、記事の後半では日本の教師の働き方、教育の在り方についての少しスケールの大きい話になりますが、よろしければお付き合いください。

 

まず、politician/statesman問題。

アメリカ英語では、この違いを意識したような用例が数点あるということでした。以下に、紹介していただいた文例を載せます。

 

A politician thinks of the next election. A statesman, of the next generation.

(politicianは次の選挙のことを考え、statesmanは次の世代のことを考える。)

 

まさに、「politicianはお金のためだけに政治をしている」というニュアンスを含んだ表現ですね。

また、"we need statesmen, not politicians(politicianは要らない、statesmanが必要だ)"という表現もあるそうです。

こうなってくると、こんなニュアンスの違いがあるにもかかわらず、報道ではpoliticianが使われていることの方が不思議に思えてきますが、やはり「statesman との対比が行われないかぎり、politicianはニュートラルに政治家を意味する」という解釈でよいのだろう、ということです。

ことばって、意味もニュアンスも場面や時代で変化していくし、本当に難しいものです。私も文句ばっかり言ってちゃいけないな。勉強しつづけよう。

 

他に、「"How are you?"も" I'm fine, thank you. And you?"も、使わなくはない。ただ、この表現のみの画一的な指導になってしまうことが問題なので、場面や文脈に応じて色々な表現を教えるべきだ」という意見もありました。

全くその通りだと思います。

英語の「お元気ですか?」に相当するあいさつ表現は、ざっと思い浮かべただけでも、かなりの種類が存在します。

 

How are you (doing)?

How have you been?

What's up?

How's it going?

How's life?

 

などなど。調べればもっと出てきそうです。どれも少しずつ、使う場面や想定される相手が異なります。しかし私の記憶している限り、中学・高校と6年間英語教育を受けた中で、出会った事のある表現は"How are you?"だけです。この偏りが問題なのです(私の学生時代の話なので、現代では多少改善されているのではないかと思いますが)。

 

私はロシア語を学習していますが、初級テキストの段階でも同じように「お元気ですか?」に相当する表現がいくつも出てきました。私が学習に使っているNHKラジオの「まいにちロシア語」講座でも、講師の先生が「色々なバリエーションがありますが、初級のうちにしっかりおさえておくことで、実際の会話でも落ち着いて受け答えができますから」というようなことをおっしゃっていました。

こういった「実際に話すときに困らないように」という視点が抜け落ちてしまいがちなのが、これまでの英語教育だったのではないかしら、と思うのです。

 

現在、英語教育界では「オールイングリッシュで授業を」という要請が高まっています。文字通り、授業の最初から最後まで、教師は英語のみを使って指導し、生徒も英語で受け答えをするという授業です。

以前、オールイングリッシュを実践している先生の授業を見学したことがあります。なんと、対象は中学1年生。進学校ではなく、ごく普通の公立中学校でしたが、みごとに英語のみでの授業が成立していました。ちょっとその授業の様子を、思い出して書き留めてみます。

 

生徒数は20人。これは普段の学級の半分の数です。この中学校では、英語科の教員を複数配置することで、1クラスを2つに分けて授業することができるようにしていました(チームティーチングの形をとっている学年もあったように思います)。私は正直、「国語科でもそれやってよ…」と思っていましたが(泣)。この「少人数指導」の形も大きなポイントだと思います。

授業の最初に、先生がまず「調子はどう?」と生徒たちに問いかけます。全体に向かって問いかけ、全員が一斉に答えるやり方ではなく、一人ひとりの生徒の席まで行き、目を見て語りかけます。生徒は、それぞれ自分の調子に合わせて「元気です」「ちょっと眠いです」「疲れています」などと、懸命に考えて英語で答えていました(全員にやるわけにいかないので、たぶん3人くらいでしたが)。その答えに対しても、先生が「そっか、疲れてるんだ。部活がんばったんだね」などとテンポよくコメントを返してあげたりしていました。そのつど、生徒には「自分の英語が通じた!」という成功体験の記憶が残るわけです。また、周りの生徒も、そのやり取りに耳を傾けて「生のコミュニケーションを聴き取る」という経験を積み重ねることができます。

ここに書いたのは導入部のみですが、おおむねこのような感じで「プリントを配ります」「小テストをします。紙を裏返して」「名前を書いて」などの指示も全て、テンポ良く英語で行われ、きちんとその指示が通っていました。わからない生徒には、わかる生徒が教えてあげていましたし、それを「私語は禁止」などと咎めるような空気もありませんでした。

 

これを見て、私ははじめ「1年生の授業でオールイングリッシュなんて、無理じゃないの」なんて思っていた自分が恥ずかしくなりました。そして「こういう授業、受けたかった…」と切に思いました。もちろん、このような授業を実践するには高い会話スキルが必要ですし、個々のコミュニケーションを成立させつつ全体をだれさせないテクニックも不可欠です。ですが、こういった授業の中で、少しずつ「自分にも英語ができる」経験を積み重ねるような授業こそが、いま求められているものなのだと思います。

 

ただ、上から号令をかけて「オールイングリッシュをやりなさい」と言うだけでは現場は何も変わらないので(文科省はそういうやり方を通そうとしているようにも思えますが)、きちんと先生方が自分のスキルを磨くことができるような配慮があればいいな、と思っています。具体的には、雑務が多すぎて授業準備が後回しになってしまうような現状を何とかしないと、ということです。

私も、働いていたときは「部活に顔を出し、会議に出席し、教育委員会の調査アンケートに答え、日誌に記入していたらもう21時」みたいなことが日常的に起こっていて、そこから更に授業準備、教材研究をする気力はとうてい絞り出せない、という状態が普通でした(それでも必要なときはやっていましたが)。

ですから、毎日深夜に帰宅して眠るだけの生活を送っている先生に「勉強不足だ!」「ずさんな授業をするな!」などと言うのは、あまりに酷なことだと思うのです。まあそれを言ってくる先輩教師もいましたが、こういう人の言うことを聞いていたら過労死するので、適当に受け流すに越したことはありません。

何にしても、このような「社畜」的生活ではなく、きちんと定時の16時45分に仕事を終え、後の時間を自由に使えるとしたら、自分のスキルを磨くための学習や、視野を広げるための読書に充てる時間も確保できます。まあ眠るのでも趣味の時間にするのでもいいですが、こういう自由時間のない生活では人間の心は荒んでいくので、授業もつまらなくなります。特に経験を重ねれば重ねるほど、「去年やったのと同じでいいや」となり、その時の生徒の個性に合わせて授業をカスタマイズすることができなくなっていきます。

 

根性論で「休まずにやれ!」「学びつづけろ!」と言うことは簡単です。また、全く休まずにものすごい仕事量をこなすことのできるスーパーマンも、たまに存在します(こういう人が、周りにも自分と同じ仕事量を求めたりすると地獄ですね)。ですが、全国に教員は何十万人といるわけで、その何十万人が全員、身体を壊さずにきちんと自分のスキルを磨き、家庭生活も充実させることができる制度が必要なのです。

 

最後に、私の苦手な言葉を紹介します。教育業界でたいへんありがたがられ、名言として語り継がれている言葉ですが、昨今の長時間労働や過労死問題を助長するものだと私は思っています。

それは、「教師は五者たれ」という言葉。教師は五つの側面を持っているべきだ、といいます。ネットで調べれば色々出てきますが、私が研修で聞いた記憶をもとに、あえて自分なりの解釈で解説してみます。

 

①学者。言うまでもなく、豊富な知識を身につけ、学問をきわめること。

②役者。生徒の前では明るく振る舞い、大人のお手本となること。

③易者。生徒の将来を見定め、正しく導くこと。

④医者。心身ともに、生徒の健康に目を配ること。

⑤達者。(「芸者」とも)自分自身が健康であること。

 

いい言葉ですね。あまりに、響きのいい、うつくしい言葉達です。

私がこの言葉に関して思っていることは、ただ一つです。

 

無理だよ!!!!

 

教師は超人ではありません。さっきも言いましたが、何でもかんでも全てこなせる完璧な人間しか教師になれないんなら、夢も希望もありません。教師は凡人でいいんです。凡人なりに、自分のできる範囲で、自分を磨いていける人間であればいい、と私は思っています。というか、そうでも思わないと、教師なんてやってられません。

学者、達者くらいは分かりますが、教師は医者じゃないし、占い師でもありません。本職のお医者さんやカウンセラーさんがいるんだから、教師は自分の本分、授業づくりに集中できれば充分なんじゃないかと思います。二兎を追うものは一兎をも得ずといいますが、五兎をいちどに追うようなことをすれば、どこかが必ず破綻します。人生の限られた時間の中で、できる範囲の努力をしていきたいものです。

 

なんだか規模の大きい話になってしまいましたが、まとめると「にっぽんの先生たちに時間をくれ」「先生たちは時間ができたら、無理のない範囲で自分のスキルを磨いてくれ」ということです。

先生たちに心の余裕ができることで、日本の子どもたちに自信と笑顔が増えていく。私は、そのように思っております。

 

なんだか、いつになくまじめなことを書いてしまいましたが、眠たくなってきたので今日はこのへんで。

またお会いしましょう。