かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

記憶力との闘い(いろんな意味で)。〜スペイン語検定4級受検記録〜

こんにちは。ごぶさたしております。

本日、スペイン語検定(以下、西検)4級を受けてきました。

受ける前に1回くらい更新できるかな〜と思っていたのですが、娘が風邪をひいてしまったこともあり、バタバタと過ごしているうちに試験本番となりました。

 

話には聞いていたのですが、1歳を過ぎた赤ちゃんって本当にしょっちゅう風邪をひくものですね。うちのおタマも、大体1ヵ月に1回のペースで風邪っぴきになっております。熱はないのですが、このところ鼻水と咳の風邪が1週間ほど続いており、見ていても辛そう…。

ですが、前までは鼻吸い器で鼻水を吸ってもらうに任せていたおタマ、いつの間にか自分で鼻水を「ぶーん」と排出できるようになり(私達が拭くタイミングに合わせてくれる訳ではないのでいつも垂れ流しですがw)、小さいながらも力強い成長を日々見せてくれております。風邪をひくこと自体も、免疫をつくって身体を強くするためというし、日々大きくなるために小さな身体で闘っているのですね。

 

そんなわけで、前回の西検5級受検のときは夫とともに金沢会場までついてきてくれたおタマ、今日は夫とお留守番。

いつも前置きが長くて本題を忘れそうになりますが、今日は西検4級受検を振り返るお話ですよ。

 

 

公式情報によると、西検4級は「簡単な日常会話」が理解でき、「文法をひととおり修了」したレベル。

パンフレットには「西検5級は英検3級、西検3級が英検準1級と同等レベル」とあるので、西検4級は、英検でいうとさしずめ準2級〜2級レベルをカバーしていることになります。

 

5級との大きな違いは、接続法が出てくることですね。直説法と異なり、命令や感情表現・婉曲表現、仮定法など、より複雑なニュアンスを表現することができる文法形式です。

習得語彙数は、使っていたテキストの掲載語彙集などから2000語程度だと思っていたのですが、公式過去問題集には2500語程度とありました。ただ、この過去問集、最新のもので9年前の出版でして、問題傾向もこの頃からガラリと変わってしまっているので、現状どうなのかは何とも言えません。(これより新しい過去問は入手不可能。このあたりの話については、次回以降、試験対策を振り返る際にまた触れるかもしれません。)

 

試験時間は6級・5級と同じ60分。3級からは90分になるそうです。

開始30分後からリスニング問題があります。

ですが、西検、全体的に問題数がかなり少ないので、普通に解けば時間はめちゃくちゃ余ります(これ5級のときも言ってましたね)。

今回も20分ほどで記述問題を解き終えてしまい、リスニングが終わったら即退出となりました。他の受検者さんも、おおむね同じようなご様子でした。

 

では、具体的にどのような問題が出題されたのか。

西検は、問題用紙が解答用紙を兼ねていて問題が手許に残らず、上記にもある通り過去問も入手し辛い試験ですので、これから受検される方の参考にもなればと思いつつ試験内容を思い出してみます。

 

※ちなみに、5級を受けたときの記録はこちらです↓

リスニングで雑音入っちゃったら、どうしよう。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その②〜 - かあさんは雨女

 

西検4級の問題構成

大問1 文法…接続法 10問

    文中の動詞について、①直説法②接続法現在③接続法過去の中から合う形を選ぶもの。

大問2 文法…命令法 5問

    文中の動詞について、不定形を命令の形に書き換えるもの。

大問3 語彙 5問

    示された語句と似た意味の語句を、3つの選択肢から選ぶもの。

大問4 西文和訳 5問

大問5 リスニング 4問

 

では、一つずつ振り返っていきましょう。

 

・大問1 接続法

文中の動詞が直説法になるのか、接続法になるのかを判断させる問題。「この形が出てきたら接続法」という基本の文型を頭に入れておけば、正しく選べるかな…という印象でした。

 

例えば、"Me alegro de que..."「私にとって〜は喜ばしい」というような、個人の主観を含む形(主節)が出てくれば、従属節には接続法が使われることがわかります。

逆に、"La verdad es que..."「真相は、〜だった」のように確定された事実が主節で表されれば、従属節は直説法になるわけです。

 

10問もあったので、一つ一つ覚えておくことはしませんでしたが、接続法の基本の形から外れるものは無かったように思います。

 

※この接続法の学習法については、また試験対策について書くときに詳しく述べようと思います。

 

・大問2 命令法

この試験唯一の、スペイン語記述を含む問題。

意外なことですが、西検って、スペイン語を「書かせる」問題はほとんど無いんですよね。数年前までは西作文問題もあったそうなのですが、採点にコストがかかる為か現在はなくなり、今回の試験でもスペイン語記述はこの「単語を命令法に書き換える」というところのみでした。あとは全て、選択問題か和訳です。

というわけで、スペルを間違えないように注意しながら、問題を振り返ります。

 

(問題文は全てスペイン語で書かれていましたが、正確には覚えていないので日本語で書きますね。)

①「窓を開けてくれませんか?」(ustedに対する肯定命令)abrir→abra

②「君のお兄さんにこれを持っていってくれ。」(túに対する肯定命令)llevar→lleva

③問題文忘れました…(ustedesに対する肯定命令)poner→pongan

⑤「君の犬については心配しないでよ。」(túに対する否定命令)no preocuparse→no te preocupes

 

あと一つ、確かustedに対する否定命令の問題があったと思うのですが、忘れました。

命令法については、「tú/vosotrosに対する肯定命令の形をしっかり覚え、それ意外は全て接続法でOK」という原則を忘れなければ、難しいことはないと思います。

 

大問3 語彙

これが曲者でした。

そのことばを知っているか、知らないかが全て。

知らなかったら、いくら考えても意味がない。それが語彙問題です。

 

今回、試験対策には「スペイン語検定対策4級問題集」を使い、語彙もこの巻末に載っている2000語あまりで充分だろうと思っていたのですが、充分じゃありませんでした

成句も含め、対策問題集に載っている語句は全て完璧に頭に入れた自信があるのですが、太刀打ちできませんでした。うーん、語彙をもう少し強化しておくべきだったか…。

しかし、強化しようと思っても、自分のレベルに合う単語集がなかなか見つけづらいのが、スペイン語学習の辛いところなのですよね。レベルが高すぎてもヤんなっちゃうしな〜…。

というわけで、今回もし落ちているとしたら、確実にこの語彙問題が原因なのでした。

悔しすぎて全部覚えてるので書き留めます。(笑)選択肢はうろ覚えです。

 

①「これが君の弱点だ」punto flaco=parte débil(他に、parte fuerteなど)

②「彼は声が大きい」alto=fuerte(melodioso(メロディアスな)を選んでしまい、間違い)

③「窓をすっかり開けてしまおう」de par en par=completamente(a poco(少し)を選んでしまい、間違い)

④「彼は怪我もなく元気に帰ってきた」sano y salvo=?(orgulloso(誇らしく)を選んでしまい、間違い)

⑤「〜はどう?」¿Cómo te va〜?=?(選択肢不明)

 

う〜ん、ボロボロですね。見たことのない表現がほとんどでした(最後のは正解できていると思う…)。

2つめの"alto"については、「高い」又は「声が大きい」という意味をきちんと知っていたはずなのに、「アルト」=メロディと安直に結びつけてmelodiosoを選んでしまいました。

4つめの"sano y salvo"も意味はわかっていたのですが、適切な選択肢を選ぶことができず、見たことのない語を当てずっぽうに選んでしまいました。ここでも語彙力のなさが恨めしい。

西検は、全体で7割得点できていれば合格なので、他の分野でミスなく得点が稼げていることを祈りましょう。

 

大問4 西文和訳

 

これは特に難しい語彙も構文もなかったので、無難に訳せたと思います。

2問目に命令法・接続法、3問目に受動文が出てきたところが、4級らしいと言えるでしょうか。

スペイン語ごと思い出してみますが、正確さには欠けるかもしれません。悪しからず。

 

Esta casa es que ellos buscaba desde hace cinco años.

(この家は彼らが5年前から探していたものだ。)

②No creas todo lo que ella te diga.

(彼女が言うことを全て信じてはいけない。)

③Nos informaron que el examen finarizaría a las once.

(私たちは、試験が11時に終わるだろうと知らされた。)

Esta época del año suele llover mucho.

(1年のうち、この時期はいつも雨がよく降る。)

⑤Catalina y yo siempre iba a la casa de nuestros abuelos en verano.

(カタリナと私は、夏にはいつも祖父母の家に行ったものだ。)

 

大問5 リスニング

5級を受けたときに、

「リスニングでカセットの音質悪いな〜と思っていたら、試験官がボーナスでもう一回読んでくれた。びっくらぽん」

という話をしたと思いますが、驚くなかれ。

なんと、4級でも同じことが起きました。

結局目の前で読んでくれるんなら、カセット無くてもよいのでは…? と思ってしまったのは私だけでしょうか。

ともあれ、さほど難しい文ではなく、しかも2回読まれるべきところを肉声ボーナス付きで3回も読んでもらったので、みんな概ね得点できたのではないでしょうか。

 

①¿Puedes pasarme la revista deportiva?「スポーツ雑誌を取ってくれない?」

 →Sí, claro, con gusto.「うん、いいよ、喜んで」

②¿Porqué no viniste ayer a la conferencia?「なぜ昨日の会議に来なかったの?」

 →Porque no lo sabía.「知らなかったから。」

③¿Dónde iréis en la vacaciones?「君たち、休暇にはどこへ行くつもり?」

 →Iremos a ??.「私たちは、どこそこ(忘れた)へ行くつもり。」

 

あと一つ…うーん、思い出せないっ。。

 

と、こんなところでしょうか。

スペイン語検定試験4級を振り返ってまいりました。

当日のうちに書けばいろいろ覚えているかと思いきや、記憶の抜け落ちがかなりあってすみません…。やはり歳には勝てませんな。思い出したらその都度書き足していきます。

 

今回、上にも書いたのですが、語彙問題以外はおおむね満足のいく解答ができたと思います。配点に大きく左右されるところですね。合格していることを祈りましょう。

結果発表は2ヵ月後。

いつものように、合格していても、していなくても、ここできっちり報告いたします。

 

さて、次回以降は、西検4級を受けるにあたってどんな対策をしてきたかということを、少しずつ振り返っていこうと思います。

そしていつもの「ミッフィー」英語ディクテーションですが、今週の放送がお休みだったので、まだやっていない先週分も間に合えばお届けいたしますね。

ロシア語にも少しずつ戻っていきたいと考えています。

 

と、やりたいことはたくさんあるのですが、時間は有限。

マイペースで無理なく進めることが当ブログのポリシーですので、またゆっくりとした更新になるかもしれませんが、気長にお付き合いいただければと思います。

 

では、また近いうちにお会いしましょう。