かあさんは雨女

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英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」11月5日放送分〜

こんにちは。ずいぶんご無沙汰してしまいました。

 

Eテレアニメ「ミッフィー」の英語ディクテーション、9月から欠かさず続けていたのですが、スペイン語検定試験対策の絡みもあって延期していた10月22日放送分、結局お休みすることにしました。

とはいえ、毎週ディクテーションで英語をじっくり聴き込む習慣がせっかく定着してきていたので、できるだけ続けていきたい…。というわけで、このところ英語ばかりではありますが、今日もひとまず日曜放送分の「ミッフィー」をお送りします。

 

そのうち、スペイン語やロシア語も習慣化してやっていきたいな。

学習の方は途切れずに続けていますので、なんとか時間をつくって書きたいことが山のようにあります。まあ気長にお待ちいただければ幸いです。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 

今回、細かいところで聴き取れない部分が多く、全体的に難易度は高めでした。

水まわりを修理する話なので、配管工用語(?)というか、耳なじみのない表現が多かったように思います。

 

「おとうさんはすいどうやさん?」11月5日(日)放送分

 

Miffy: Oh? What is that dripping sound? I think it's coming from in here.

(あら? このポタポタいう音はなに? この中から聞こえるみたい。)

Miffy: Ah-huh! Found it!(あー、みつけた!)

 

ミッフィー、蛇口の水漏れを発見。

頑張って締めても締まりきらず、いつまでもポタポタ(dripping)漏れてイラっとするやつですねー。

 

Father: What are you doing, Miffy?(何をしているんだい、ミッフィー?)

Miffy: Trying to turn the tap off! Oh… it won't stop dripping!

(蛇口を締めようとしているの! ああ…ポタポタ垂れるのが止まらない!)

Father: Let me have a go. There. That will do it(?).

(私がやってみよう。さあ、これでいいかな?)

Miffy: It isn't stopping. Oh no.(止まってないわ。大変。)

 

通りすがりのパパがかっこよく直そうとしましたが、うまくいきません。

最後のパパのせりふ、"That will do it."としましたが、ちょっと自信がありません。"That'll do."で「これでいい、充分だ」というフレーズはよく聞くのですが、itを付け足すのは聞いたことがないなあ…と思いつつネットで検索したところ、"That will do it."で「もう充分だろう」という表現もなくはないようなので、こちらを採用してみました。

 

Father: This is more serious than I thought. I'll get my toolbox.

(これは、思ったより深刻だな。工具箱を持ってこよう。)

Miffy: Um, have you fix the dripping tap before, Daddy? 

(蛇口の水漏れを直したことがあるの、パパ?)

Father: No, but it can't be that hard. It's only a tap. 

(いいや、でも、そんなに難しいことじゃないだろう。ただの蛇口なんだから。)

Father: Now… a hummer, maybe? No, but a spanner, or a wrench?

(さて…金づちかな? いいや、スパナ、それともレンチ?)

Miffy: Um… maybe you should ask someone to help, if you're not sure.

(うーん…よくわからないなら、たぶん、誰かにお願いしてやってもらった方がいいんじゃないかしら。)

Father: Well, you could help if you like. You could be my plumber's mate.

(よかったら、君が手伝ってくれてもいい。配管工助手になれるよ。)

 

娘にいいところを見せようと(?)はりきっているパパ。「ただの蛇口だし…」となめてかかった台詞、フラグにしか見えないと思ってしまうのは私だけ?(笑)

ここで出てくる"plumber's mate"というフレーズですが、"mate"には「友だち、相棒」という意味の他に「助手」という意味もあるので、ここでは「配管工助手」としました。

 

Miffy: What's that?(それ(plumber's mate)って、何?)

Father: You hand me the tools when I ask for them.(私が頼んだら、道具を渡すんだ。)

Miffy: Oh, OK.(ああ、わかったわ。)

Father: A spanner please.(スパナを頼むよ。)

Miffy: Um… here's a spanner. Here.(えーと…これがスパナね。どうぞ。)

Father: Nearly… little… harder… Oh! Oops.(いいぞ…あと少し…強く…あっ! しまった。)

Miffy: Daddy! Is that a tap?(パパ! それって蛇口?)

 

パパ、なんと蛇口をひっこ抜いてしまいました。ほーら言わんこっちゃない…。

ミッフィーの「うそやん。蛇口取れたやん」というツッコミに笑ってしまいます。

 

Mother: Oh! Goodness, me! What's going on?(あら! まあ大変。何が起こってるの?)

Miffy: There was a drip, and Daddy tried to fix it.(水漏れしてたから、パパが直そうとしてたの。)

Mother: Well, did he?(ふうん、ほんとに?)

Father: Um… dear...(ああ…いや…)

 

そこへママの登場。ミッフィー一家では、パパよりママの方が頼もしいんですよね。

ママの最初の"Goodness, me!"という台詞は、驚きを表すのによく使われるフレーズです。

説明を聞き、「ふーん、直そうとしただけで、こんなことになるのかしら…?」というママの冷ややかな視線が痛いですね。

 

Mother: And now there's a flood.(それで、洪水になっているじゃないの。)

Father: Well, I can fix that too.(えーと、これも修理できるよ。)

Mother: I've been with having enough of your fixing for one day. Miffy, could you empty this to the garden?

(あなたが一日で修理しようとする(と余計に大変なことになる)のには、もううんざりよ。ミッフィー、)これを庭で空っぽにしてきてちょうだい。)

Miffy: OK.(わかった。)

Father: Oh, the sink's spilling out fast, Miffy.(シンクがすぐに溢れてくるよ、ミッフィー。)

 

"I can fix that too."「これも直せるよ、私にまかせて」と、この期に及んで強がるパパに、ママの冷静な言葉が返ってきます。

 

"I've been with having enough of your fixing for one day."という文は、ちょっと複雑なので細かく解説。

"I've been with..."で「〜にいたことがある、〜の状況に出くわしたことがある」みたいな意味。

"have enough of..."は直訳すると「充分に〜する」という意味ですが、「〜するのはもう充分だ、たくさんだ」という意味から、「もうこれ以上〜して欲しくない、うんざりだ」と転じて使われることもあります。

つまり、直訳すると、「何でも一日で直そうとするあなたの様子に、うんざりした経験がある」ということですね。専門家に頼らず、自分ですぐできると思い込んで余計にコトをややこしくしまうパパの行動、今に始まったことではないようです。

 

すぐにコップやフライパンで水を運び出そうとする一家ですが、どう考えても水が溢れてくるスピードに間に合いそうにありません。

さて、どうなる!?

 

Boris: Oops!(おっと!)

Boris: Hello.(もしもし。)

Mother(on the phone): Boris! We've got a real emergency. Our sink is spraying water everywhere.

((電話で)ボリス! ほんとに緊急事態なの。シンクが水をあちこちに撒き散らしているのよ。)

Boris: I'm on my way. I won't stop for anything. Bye!

(いま行きますよ。どこにも寄らずまっすぐ向かいます。では!)

 

ここで、頼れるくまのボリスの登場。

作業場で棚らしきものを作っていたボリス、電話の音にびっくりしたはずみで棚がバラバラに崩れてしまって、「それでいいのか、おい」とツッコみたくもなりますが、何はともあれミッフィー一家の緊急事態(emergency)を優先してくれたようですね。

"stop for ..."で「〜のために立ち止まる」なので、"I won't stop for anything."は「何に対しても立ち止まりませんよ、寄り道しませんよ」という意味になります。

 

Miffy: I hope Boris gets here soon.(ボリスが早く来ればいいのに。)

Mother: He said on the phone that he'd be as fast as he could.

(電話では、できる限り早く来るって言っていたわ。)

Boris: Hello! Where are you?(こんにちは! どこにいますか?)

Miffy: In the kitchen, Boris!(キッチンよ、ボリス!)

Boris: Oh, phew. I didn't run that fast in a while.

(ああ、ふう。こんなに速く走ったのは久しぶりだよ。)

Father: It's over here.(ここだよ。)

Miffy: Can you fix it?(直せる?)

Boris: I'll certainly give it a try. The most important thing is to turn the water off.

(もちろん、やってみよう。いちばん大事なのは、水(の元栓)を止めることだよ。)

Father: Oh, well, yes.(ああ、そうだね。)

 

ボリス、言った通り迅速な対応! すぐにミッフィーの家に到着です。

"I didn't run that fast in a while."というボリスの台詞ですが、"in a while"で「しばらくの間」なので、「しばらく、こんなに速く走っていなかったよ」から「こんなに速く走るのは久しぶりだ」となるわけですね。

 

さて、ひっこ抜けた蛇口から水が溢れているならば、まず水の元栓を締めてしまえばいいというボリス。うーん、なるほど。さすがプロですね。

パパも「あっ…その手があったか」と、なんだか気まずそう。

 

Boris: Ah-huh! Now, if I just…ah! Very stiff. I can't pry manage it(?).

(ああ、なるほど! さて、こうしてみたら…あ、すごく固いな。びくともしない。)

Miffy: Here, Boris. Will this help?(どうぞ、ボリス。これは役に立つ?)

Boris: Huh! Oh, yes, a spanner is just what I need. Thank you, Miffy.

(ああ! そうだね、スパナはまさに僕が必要としていたものだ。ありがとう、ミッフィー。)

 

元栓が固くて動かず苦戦するボリス。この台詞もよくわかりませんでした。

「こじ開ける」という意味の動詞"pry"が使われているのかと思いましたが、tryに聞こえないこともないし…。何より、後ろの"manage"(何とか〜する)のつながりもよくわかりません。「うーん、なんとか頑張ってこじ開けたいんだけど、できないなあ」というニュアンスだとは思うのですが。

 

Miffy: Yeah! Boris, you did it!(やった! ボリス、あなたすごいわ!)

Boris: Ha-ha, WE did it, Miffy. Getting a tap back'll more be easy now.

(ハハハ、僕たち(君と僕)がやったんだよ、ミッフィー。これで、蛇口をもとに戻すのもやりやすくなっただろう。)

Father: I was just about to suggest trying that myself.

(私も、それを自分でやると言おうとしていたんだよ。)

Miffy: Oh, Daddy.(まあ、パパったら。)

Father: I was.(本当だよ。)

 

いいかげん見苦しい、パパ氏(笑)。

私なら「ボリスに頼らなきゃできなかったでしょ!」と怒りそうなものですが、笑ってスルーしているミッフィーとママ、やさしいですね。

 

Father: Well, thank you so much.(さて、本当にどうもありがとう。)

Mother: Yes, thank you.(ええ、ありがとう。)

Miffy: Here, Boris. You can have this, for mending our drip.

(ボリス、これをあげる。水道を直してくれたお例に。)

Boris: Thank you, Miffy. I'll be on my way, then. Next time you've got an emergency, you know who to call.

(ありがとう、ミッフィー。じゃあ僕はもう行くよ。また緊急事態になったら、誰を呼べばいいか、わかりますね?)

Father: Honestly.(そうだね。)

Mother&Miffy: Bye.(さよなら。)

 

"Next time you've got an emergency, you know who to call."という、ボリスのかっこいい決め台詞。「次ももちろん、僕におまかせ!」ということですね。ボリスも頼りないところがあるキャラクターですが、今回はとても頼もしい一面を見せてくれました。

 

Miffy: What was that? I heard the squeak.(今のは何? キーって音が聞こえたわ。)

Father: A squeaky door, you say? Ah, I'll get my toolbox.

(キーキー鳴るドアってことか。よし、工具箱を持ってこよう。)

Mother: Umm…(うーん…)

Miffy: Aw, not again. Boris, come back, Boris!(ああ、もうたくさん。ボリス、戻ってきて、ボリス!)

Mother: Yes, Boris!(そうよ、ボリス!)

Father: Well, really.(うーん、本当に直せるよ。)

 

懲りないパパ。今度はドアを壊しちゃうかも…。

"Not again!"という表現、「もうやめて〜!」とウンザリした気持ちを表すのに便利な表現ですね。

 

さて、今日はここでおしまいです。

次回こそはスペイン語学習のことを書けるといいなあ。

ま、今後も無理なくマイペースに進めていきますよ。

 

では、また近いうちにお会いしましょう。