かあさんは雨女

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英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」5月6日放送分〜

こんにちは。

 

先週、「GWで時間があるので大掃除してます〜」てなことを書きましたが、たんすの奥まで手を伸ばして整理していたら、古い写真を見つけました。

私が幼稚園に入ったときの写真だったのですが、これがなんとまあ、もうすぐ2歳の娘・おタマに瓜二つ!

あんまり似ていたので、おタマにその写真を見せて「これ、だれ?」と聞いてみたところ、おタマも見事に「おタマちゃん」と答えてくれました。

髪型がおかっぱ頭で同じだったのもありますが、親と子はやはり似るもんだなあ…と、なんだか嬉しくなった日でありました。

 

さて、今日は「ミッフィー」英語ディクテーションをお送りいたします。今回は海賊がテーマになっていて、独特の海賊用語(?)ありミュージカルパートありで苦戦した回でしたが、なんとか仕上がりました〜。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜 

 

 ミッフィー かいぞくになる」5月6日放送 

 

ボリス、ミッフィー、グランティの3人が、船に乗ろうとしています。

ミッフィーは海賊のマークがついた帽子をつけ、旗を持っていますね。 

 

Boris: Ah, that's it, girls! Life jackets done?(ああ、できたぞ、君たち! ライフジャケットは着たかい?)

Miffy: You should say "crew", Boris. Not "girls".

(「船員」と言ってよ、ボリス。「君たち」じゃないわ。)

Boris: Ha-ha-ha.(ハハハ。)

Grunty: Yes, we are crew today.(そうよ、私たち今日は「船員」なのよ。)

 

どうやら、ボリスも巻き込んで本物の船で海賊ごっこをするようですね。

ボリスが言っている"Life jackets done?"の"done"というのは、「終わった、できあがった」という意味。みんなライフジャケットを着て、準備万端かい? と聞いています。

ミッフィーとグランティは女の子なので、大人たちは二人を"girls"と呼ぶことが多いですが、今回は海賊船だから"crew"(船員、乗組員)と呼んでよ、とミッフィーが指摘します。

この"crew"は集合名詞として扱われるので、複数いても-sはつかず"crew"のままになっています。グランティも"we are crew today."と言っていますね。たくさんいる乗組員を一つのまとまりとして捉えているのです。

 

Boris: Oh, yes. In which case, "crew" should be calling me captain.

(そうだね。その場合、「船員」は僕のことを「船長」って呼ばなきゃね。)

Miffy: If you're captain, you should wear the captain hat.

(あなたが船長なら、船長の帽子をかぶらなきゃ。)

Boris: Thank you, Miffy. You are a lookout. It's up to you to guide us safely to the island.

(ありがとう、ミッフィー。君は見張り番だ。島まで安全に僕たちを誘導できるかどうかは君しだいだよ。)

Miffy: Wow! Oh, I'm sure to find treasure now.(わあ! ああ、宝物をきっと見つけてみせるわ。)

Boris: Hah... then, let's set sail! (ふう…それじゃ、出航だ!)

Miffy&Grunty: Yay!(イエイ!)

 

ボリスが最初に言っている"in which case"は、「その場合は、もしそうなら」を意味するイディオム"in that case"がもとになっています。"that"が関係代名詞"which"に置き換わっているのですね。

ここでは"in that case..."と言っても意味は通るように思うのですが、「私たちを船員と呼んで」というミッフィーたちの主張を受け止め、その文に続きをつくるように"in which case..."(もしそうなら…)と続けることで、"in that case"よりも会話の流れがスムーズになっているように感じます。文と文をつなげるという関係代名詞の役割が活きていますね。

 

次に、ミッフィーがボリス船長に仰せつかった役目"lookout"について。これは「見張り、見張り番」という意味の名詞で、「警戒する、気をつける」という意味のイディオム"look out"がもとになっています。

 

さあ、いよいよ船出です。ボリスの言っている"set sail"は「帆を揚げる、出帆する」という意味のイディオム。この船はモーターボートなので帆はありませんが、船を出すときの決まり文句として使われるフレーズなのでしょう。

 

ここからミュージカルパートです。

 

Boris: Pirate's off to sea we go!(海賊が海に出るぞ!)

Miffy&Grunty: Aye aye, captain, yo ho ho!(了解、キャプテン、ヨーホーホー!)

Boris: Seach your treasure high and low!(高いところ、低いところ、宝物を探せ!)

Miffy&Grunty: Aye aye, captain, yo ho ho!(了解、キャプテン、ヨーホーホー!)

 

ミッフィーとグランティが言っている"aye, aye""yo ho ho"というのは、海賊特有の話し方ですね。"aye"は「了解、イエス」、"yo ho ho"は海賊が笑うときの声だそうです。

そういえば、ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」のテーマ曲も、そのものずばり"Yo Ho"というタイトルですね。「ヨーホー、海賊の暮らしは最高だ!」みたいな歌詞でした。

 

海賊の話し方についてまとめた、こんなサイトも見つけましたよ。

Pirate Speak: How To Talk Like A Pirate - Talk Like A Pirate Day UK Headquarters

 

このイギリスのサイトによると、毎年9月19日は"talk like a pirate day"(海賊みたいに話す日)だそうです。一体どれくらいの規模でやるんだろう? なんか楽しそうだな…。

 

Wikipediaの日本語版にもありました→世界海賊口調日 - Wikipedia

 

この記念日の参加者は友人に会った時「Hello」ではなく「Ahoy, matey!」と挨拶をする。(上記Wikipediaより引用)

 

だそうですが…。何とも気になる記念日ですねえ。

 

さあ、話が横道にそれすぎた。本題に戻ります。

海賊船は進んでいきますよー。

そして、ミッフィーのおじいちゃんが小舟で釣りをしているのを発見!

 

Miffy: Grandpa! It's grandpa! I mean, grandpa, ahoy!

(おじいちゃん! おじいちゃんだわ! ええと、よう! じいさん!)

Grandpa: Oh, no! Pirates! Save me, help!(わあ、大変だ! 海賊だ! 助けてくれ!)

Grunty: Ha-ha. Hand in for(?) all your treasure!(ハハハ! 宝物をぜんぶ寄越しな!)

 

"ahoy"というのも海賊用語で、「よう!」みたいな荒々しいあいさつ言葉ですね。ニュアンスが難しいので、訳が変てこなのはご愛嬌。

ミッフィーが言っている"I mean..."というのは「つまり、私が言いたいのは…」くらいの意味で、前に言ったことを言い直したり言い換えたりするときに使うフレーズです。ふつうに"Grandpa!"と言っちゃったあとで、「あ、私は海賊だった、海賊っぽく言い直さなきゃ」という意味で"I mean, grandpa, ahoy!"と続けているのですね。

 

おじいちゃん、ミッフィーの言葉と海賊船のロゴマークを見て、すぐに「海賊! キャー助けて!!」とノリノリです。ミッフィーワールドの大人たち、基本的にノリが良くて大好き。

 

グランティのせりふが聴き取り辛かったのですが、イディオム"hand in"(提出する、引き渡す)のことかな…と思いました。どうかしら。

 

Grandpa: I haven't got any! Honestly! I haven't caught a single fish.

(何も持っていないんです! 本当です! 魚が1匹も釣れないんだ。)

Miffy: We're sailing to the island in the lake to find treasure. Maybe you can catch some fish there.

(私たち、湖の島まで宝探しに行くの。そこなら、魚がいくらか釣れるんじゃないかしら。)

Grandpa: The lake, eh? Ha-ha. Last time I went fishing there, I caught a submarine!

(湖かい? ハハハ。前にそこに行ったとき、潜水艦を釣り上げたぞ!)

Miffy: Grandpa, you're in your funny stories.

(おじいちゃん、また面白いお話ね。)

 

 魚は1匹も釣れていないんだ! というおじいちゃんに、つい素に戻って「それじゃあ島の近くに行ったら?」とアドバイスをあげちゃうミッフィー。"catch some fish"の"fish"は単複同形なので、複数形の-sはつきません。

潜水艦を釣り上げたことがある、というおじいちゃんのホラ話に"you're in your funny stories."と呆れて返すミッフィー。この"funny"は「面白い」という意味のほかに「奇妙な、疑わしい」というニュアンスも含む語なので、「おじいちゃん、作り話の世界にいるのね!」というくらいの意味でしょうか。

"stories"と複数形になっているところを見ると、おじいちゃんはこういう作り話、またはちょっと盛った話をよくする人で、ミッフィー的には「またか…」って感じなのかもしれません。

 

さあ、船は再び宝探しの旅へ。

 

Boris: Sailing with the river's flow!(川の流れとともに行こう!)

Miffy&Grunty: Aye aye, captain, yo ho ho!(了解、キャプテン、ヨーホーホー!)

 

Grandpa: Have a great trip, girls. Uh, I mean, pirates!(いい旅を、君たち。ああ、いや、海賊たち!)

 

ここでも、言い直しの"I mean..."が使われていますね。ほんと、ノリのいいおじいちゃんだ。

 

Miffy: Umm... There it is! Land ahoy!(うーん…あそこだ! 陸だぞ!)

Grunty: Uh-huh!(わーい!)

Boris: Good spotting, lookout! Here we go!(よく見つけたね、見張り番! 行くぞ!)

Miffy: We found a very(?) treasure island!(本物の宝島を見つけたわ!)

Grunty: Let's go exploring!(探検しよう!)

 

ミッフィーのせりふに(?)がついていますが、これはグランティの歓声がかぶっていてよく聞こえなかったためです、と言い訳。

さあ、島に上陸した一行ですが…?

 

Miffy: Oh, Boris, I mean, captain Boris, it's not a very big island, is it?

(ああ、ボリス、じゃなくて、ボリス船長。ここはそんなに大きい島じゃないのね?)

Boris: No, but it's just the right size for three of us.

(そうだね、でも僕たち3人にはちょうどいいサイズさ。)

Grunty: Does that mean there's no treasure?(それって、宝はないってこと?)

Boris: Oh, no, we've definitely got a treasure just to open.(いいや、宝は確かにあるさ、開けるだけでね。)

Miffy: Picnic treasure!(ピクニックのお宝!)

Grunty: Hurray!(やったー!)

 

ここで、ミッフィーの"it's not a very big island, is it?"という問いに対して、ボリスは"no"と答えていますね。

日本語では「そんなに大きい島じゃないのね?」と聞かれたら「うん、そうだね、大きくないね」と答えるため、"yes"と言うべきじゃないのかと思ってしまいがちですが、否定文で聞かれた場合の答え方は日本語と英語で逆になるので注意が必要です。

 

こんな小さな島で宝探しができるの? といぶかしむ二人に、ボリスはピクニックバスケットを差し出しましたよ。

私なら「宝探しと違うんかーい!!」とツッコみたくなるところですが、ミッフィーとグランティはピクニックでも良かったみたいで何より。平和な世界です。

 

Miffy: Umm... Thank you, captain Boris.(うーん… ありがとう、ボリス船長。)

Grunty: Yes, thank you, captain.(うん、ありがとう、船長。)

Boris: But now, it's time to head for home.(でも、もう家に帰る時間だね。)

Miffy&Grunty: Oh...(ああ…)

 

 お弁当も食べ終わって、おうちに帰る時間ですね。

"head"は「頭」という名詞から転じて、「頭を向ける」→「まっすぐ進む」という意味の動詞として使われています。"head for home"で「家に帰る」。"go home"以外にも、こういうフレーズを使いこなせるようになるとかっこいいですね。

 

さて、ボートの準備をしに行ったボリスですが、なんだか様子がおかしいようです…。

 

Boris: Oh, no...(ああ、大変だ…)

Miffy: What's wrong, Boris?(どうかしたの、ボリス?)

Boris: We're out of fuel. I was so excited this morning, I forgot to put it up.

(燃料切れだよ。今朝、あんまりわくわくしていたんで、入れるのを忘れたんだ。)

Miffy: We really are shipwrecked on an island!(私たち、本当に島で難破しちゃったってこと!)

Grunty: What are we going to do!?(どうしよう!?)

Boris: Um...oh, dear...(うーん…ああ、どうしよう…)

 

引率者ボリス、やらかしましたねー。

本当、いつも頼りになるのかならないのかわかんないボリスですが…「わくわくし過ぎて燃料補給忘れちゃった」って、今回はちょっとシャレになりません。子どもじゃないんだから、もう。

"shipwreck"は"ship"(船)と"wreck"(難破する)がくっついて「難破、難破船」という意味の語です。「難破する」という動詞としても使えるので、ここでは"be shipwrecked"と受け身の形になって「難破させられる」となっていますね。

 

でも、こういう逆境で頼りになるのが、我らがミッフィー

 

Miffy: Let's use the telescope! We might see something that can help us.

(望遠鏡を使いましょう。助かる手がかりが見つかるかも。)

 

持っていた望遠鏡を使って、冷静に周りを観察します。

 

Miffy: Granpa! Granpa, ahoy! Granpa!(おじいちゃん! おじいちゃん、おーい! おじいちゃん!)

 

おじいちゃん、すぐいた! 短いピンチでしたねえ。

 

Grandpa: Uh, ahoy, there!(おっ、やあ、みんな!)

Miffy: Hurray!(やったー!)

Boris: Ha-ha-ha!(ハハハ!)

 

おじいちゃんもミッフィー達に気づいてくれて、一件落着。

おじいちゃんの船に乗ってみんなで帰ります。

 

Miffy: Thanks for rescuring us, grandpa.(救助してくれてありがとう、おじいちゃん。)

Grandpa: Good thing you gave me the idea to try fishing on the lake, Miffy.

(君が湖で釣るアイデアを教えてくれて良かったよ、ミッフィー。)

Grunty: Oh, yes. Well done, Miffy.(ああ、そうね。ミッフィーのおかげだわ。)

Grandpa: Last time I was here, I caught a submarine. This time, I caught a pirate ship. I'm getting better! Ha-ha-ha!

(前にここへ来たときは潜水艦を釣ったけど、今回は海賊船をつかまえたぞ。私はうまくなっているな、ハハハ!)

Miffy: Oh, grandpa.(おじいちゃんったら。)

 

おじいちゃんの言っている"Good thing (you gave me the idea)..."という文は"It's a good thing that..."が省略された形で、「〜は幸いだ、〜して良かった」という意味の構文です。ミッフィーが湖で釣りをすることを提案してくれたので、結果的にミッフィー達が助かることになって良かった、と言っているのですね。

「前回は潜水艦、今回は海賊船が釣れたぞ! 釣りの腕が上達した!」と冗談混じりのおじいちゃん。お茶目ですねえ。

 

Boris: For that(?) we're on your boat, you should have this.

(僕たちはあなたのボートに乗っているので、あなたがこれを着けてください。)

Miffy: Oh, yes!(わあ、そうね!)

Grandpa: Oh, very kind of you. Now, how does that song go?

(おお、ご親切にどうも。さて、どんな歌だったかな?)

 

ボリスのせりふは速くて聴き取れませんでしたが、"For that..."で「〜なので…(becauseと同じ)」の形かな? と思いました。ちょっと古い言い回しですが…?

海賊の帽子をかぶって上機嫌なおじいちゃん、ミッフィー達が歌っていた歌を口ずさみます。

 

Grandpa: Pirates, time to head for home!(海賊たち、帰る時間だ!)

Miffy&Grunty&Boris: Aye aye, captain, yo ho ho!(了解、キャプテン、ヨーホーホー!)

Grandpa: With all our treasure here we go!(宝をぜんぶ積んで、さあ行くぞ!)

Miffy&Grunty&Boris: Aye aye, captain, yo ho ho!(了解、キャプテン、ヨーホーホー!)

 

おじいちゃん、なかなかいい声です。

みんなで楽しく歌って、おしまい。

 

 

さて、毎度ギリギリですが、今回も楽しくディクテーションすることができました。

少しずつペースを上げて、スペイン語やロシア語の記事も…と毎回言っていますが、なかなか思うように時間を見つけられません。でも書きたいことはいっぱいあるんだなあ。

 

次回も楽しんで、できる範囲で書ける記事を書いていきます。

では、またお会いしましょう〜。