かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」5月13日放送分〜

こんにちは。

 

1歳9ヵ月の娘・おタマ、最近は色の名前を言えるようになってきました。

外出先でカラフルな看板や車を指さしては「あか!」「みどり!」と嬉しそうに教えてくれます。

私も我が子の成長をたいへん微笑ましく見守っているのですが、車のドアを開けるとおタマが突進してきて「あかー!!」と発煙筒を引っこ抜いたりするので、わりと気が気ではありません。わかるものは手に取ってみたいんだねえ…。

 

さて、そんな新米かあさんがお送りしております、語学のブログ。

今日は、毎週恒例企画「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーション&解説をお届けいたします。

今回は可愛いアヒルちゃんが登場しますよー。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜 

 

 ミッフィーとアヒルちゃん」5月13日放送 

 

Miffy: Hello, buzzy bee. Bye-bye, buzzy bee.
 (こんにちは、ブンブン蜂さん。さよなら、ブンブン蜂さん。)

 

ミッフィー、蜂さんとたわむれたり、楽しそうにお散歩したり、ご機嫌です。

"buzzy"というのは、蜂のブンブンという羽音を表す名詞"buzz"の形容詞形です。インターネットで話題になることを「バズる」といいますが、人々が勢いよく情報に飛びつくようすを蜂に例えているんですね。

 

Miffy: Oh, what's that? Hm?(あっ、あれは何? ん?)

 

ミッフィー、なぜか茂みの陰に、アヒルの卵を発見!

 

Miffy: It's a duckling! It came from an egg. Oh...(アヒルだ! 卵から出てきた。わあ…)

Narration: It likes you.(君のことが好きみたいだね。)

Miffy: Yes, and I like him. Hello, ducky.(うん。私も好きよ。こんにちは、アヒルちゃん。)

 

ヒルは"duck"という語が、某ディズニーキャラクターの名前としても知られていますが、子どものアヒルのことは"duckling"といいます。

ちなみに、"duckling"は「子ガモ、カモの肉」を指すこともあるそうです。そもそもアヒルマガモを家禽化したものなので、もとは一緒なんですねー(英和辞書にそんな情報まで載ってました)。イノシシとブタの関係みたいなもんかしら。

今回はアヒルの赤ちゃんを指して"duckling"、その愛称形で"ducky"といっています。

 

Miffy: Bye-bye, ducky.(バイバイ、アヒルちゃん。)

 

ひととおりアヒルちゃんを愛でたあと、ミッフィーはさよならしようとしますが…。

 

Miffy: Oh... He's copying me.(わあ…私のまねしてる。)

 

ヒルちゃん、ミッフィーの後をついていきます。刷り込みというやつですね。

ここからミュージカルパートです。

 

Miffy: Ducky ducky peep peep copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ピヨピヨ、まねしてる)

Ducky ducky walk walk copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、歩いて歩いて、まねしてる)

Ducky ducky run run copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、走って走って、まねしてる)

Ducky ducky peep peep copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ピヨピヨ、まねしてる)

 

"peep"はアヒルの鳴き声を模した擬音語ですね。

ミッフィーと一緒に歩いたり、走ったり。アヒルちゃん、ミッフィーを母親だと思っているようです。

 

Miffy: Oh, ducky's so cute. Maybe he'll  follow me home!
(わあ、アヒルちゃん、とっても可愛い。私の家までついて来るのかな。)

Narration: Maybe. But maybe he already has a home of his own. And a family of his own too.
(そうかもね。でも、彼はもう自分の家があるかもしれないよ。家族もいるかも。)

Miffy: Umm... I haven't thought about that.(うーん…それは考えてなかったわ。)

 

ここで頼れるナレーション氏のツッコミが入ります。

確かに、ミッフィーの後をずっとアヒルちゃんがついて回るわけにいきませんよね。

 

Miffy: Oh, look, ducky, look! It's your family! That must be your mommy.
(あっ、アヒルちゃん、見て! あなたの家族よ! あれがきっとあなたのママね。)

 

向こうの池に、アヒルちゃんの家族らしきアヒルたちが泳いでいます。

 

Miffy: Off you go, ducky. (行って、アヒルちゃん。)

 

ここでは"go off"で「立ち去る、退場する」という意味のイディオムが使われています。倒置法で語順が変わって"off you go"となる表現、口語でよく見かけるように思います。

 

Miffy: No, not this way, that way. To your mommy!
(違うわ、こっちじゃない、あっちよ。ママのほう!)

 

ミッフィーは池のほうに行かせようとしますが、アヒルちゃんはミッフィーの後をついて行くばかり。

鳥の刷り込みは強いっていいますものね。

 

Miffy: Oh, ducky. I'm not your mommy. That's your mommy over there in the pond.
(もう、アヒルちゃん。私はあなたのママじゃないの。あっちの池にいるのが、あなたのママよ。)

Go on now, go for swim.(さあ行って、泳いで行くの。)

 

ミッフィー、なんとかアヒルちゃんを説得しようとするものの、全く母親のもとに戻る気がないアヒルちゃん。

 

Miffy: Oh dear, you can't stay with me, ducky. I'm not a duck.
(困ったな、私と一緒にはいられないわ、アヒルちゃん。私はアヒルじゃないもの。) 

...But maybe I can teach you to be a real duck.
(…でも、本物のアヒルさんになれるように教えてあげることはできるかも。)

 

"dear"という語は、ここでは間投詞として使われています。驚き・悲しみ・同情・いらだち・困惑・失望などを表す語です。ミッフィーは「あらまあ、どうしよう…」と困惑をあらわす意味で"Oh dear..."と言っていますね。

"duckling"(子どものアヒル)から"duck"(大人のアヒル)になるための練習を、ミッフィーがお手伝いすることにしたようです。

 

Miffy: Ducky ducky peep peep copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ピヨピヨ、まねしてる) 

Ducky ducky waddle waddle copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ヨチヨチ、まねしてる) 

Ducky ducky flap flap copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、パタパタ、まねしてる) 

Ducky ducky peep peep waddle waddle flap flap(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ピヨピヨ、ヨチヨチ、パタパタ) 

 Ducky ducky peep peep copying me(アヒルちゃん、アヒルちゃん、ピヨピヨ、まねしてる) 

 

"waddle"は「アヒルのようによちよち歩く、ゆらゆら進む」という意味。比喩的に使われることもありますが、ここではまさにアヒルの歩き方として使われていますね。

ちなみにGoogle画像検索で"waddle"と入力してみると、アヒルよりもペンギンの画像がたくさんヒットします。確かに、「よちよち歩き」といえばペンギンの方が連想しやすいかも…。

 

さらにさらに、完全に蛇足ですが、ゲームソフト「星のカービィ」シリーズに出てくる敵キャラの「ワドルディ」と「ワドルドゥ」の名前も、この"waddle"という語が由来なのだそうです。丸っこくてかわいらしいキャラクターで、言われてみればヨチヨチ歩きをしていたような気がします。日本のゲームですが、英語に翻訳されるときもちゃんと"Waddle Dee""Waddle Doo"という名前になっていますよー。

星のカービィ」、スーパーファミコンでよくプレイしたなあ(歳がばれる…)。こうやって自分になじみのあるものと結びつけていくと、英単語も覚えやすくなるかもしれませんね。

 

さて、本題に戻りましょう。

"flap"は、「旗・帆などがパタパタはためく、翼がバタバタ動く」という意味。

ミッフィーはアヒルちゃんに、歩き方や羽の動かし方を指南しているのですね。

  

Grunty:  Hello, Miffy.(こんにちは、ミッフィー。)

Miffy: Hello, Grunty.(こんにちは、グランティ。)

Grunty: Do you want to come to the pond with me? We can feed for duck(?).
(一緒に池に行かない? アヒルさんにエサをあげるの。)

 

そこへ、ぶたのグランティがやって来ました。

グランティのせりふの最後の部分、動詞"feed"が他動詞であり、名詞"duck"は可算名詞なので、文法的には"we can feed ducks"になりそうなものなのですが…。実際には上のように聞こえました。"feed"の後に、「〜のために」という意味で"for"をつけてもいいもんなんだろうか? 謎です。

 

Grunty: Oh, who's this(?)?(わあ、これは誰?)

Miffy: It's ducky. He's just come out of an egg.(アヒルちゃんよ。卵からかえったばかりなの。)

Grunty: Flap, flap, flap, flap. Oops!(パタパタ、パタパタ。わっ!)

 

グランティの話し方は基本的にとても聴き取り辛いので、あくまで文脈判断をしつつディクテーションしています。

ヒルの赤ちゃんを見てテンションの上がったグランティ、持っていたエサを少しこぼしてしまいました。すかさずそのエサをついばむアヒルちゃん。

 

Grunty: Wow, he really likes duck food.(わあ、アヒルのえさが大好きなのね。)

Miffy: Good thinking, Grunty.(いい考えだわ、グランティ。)

Grunty: Hm?(え?)

Miffy: The duck food. Can I borrow your bag, please?(アヒルのえさよ。その袋を借りてもいい?)

Grunty: Oh, right. Here.(うん、いいよ。どうぞ。)

 

ヒルのえさが大好きなのねって、そりゃアヒルなんだから。

それを見て何か思いついたミッフィー、アヒルのえさを地面に撒きはじめます。

 

Miffy: Ducky ducky, peck peck, eat your food

(アヒルちゃん、アヒルちゃん、つついてつついて、えさを食べて)

 

"peck"は「(鳥が)(くちばしで)つつく、ついばむ」という意味の動詞。

ここは"pick"か"peck"かで少し悩みましたが、鳥が主語であることから"peck"が妥当かな、と思いました。

 

Miffy: There.(よし。)

 

ヒルちゃんの家族が住む池まで、エサで道をつくっていきます。

(グランティのエサ、全部撒いちゃった! とビックリしますが、当のグランティは特に気にしていないようなので何よりです。)

ヒルちゃん、無事にママや兄弟たちと出会うことができ、池に帰っていきますよ。

 

Miffy: Look! One duckling, two ducklings, three ducklings!
(見て! アヒルが1羽、アヒルが2羽、アヒルが3羽!)

 

ヒルの家族がそろいました。歓声をあげるミッフィーとグランティ。

 

Miffy: Oh, they look so happy together.(わあ、みんな一緒でとっても嬉しそう。)

Grunty: Uh-huh.(そうね。)

Miffy: Bye-bye, ducky.(さよなら、アヒルちゃん。)

 

でも、ミッフィーはやっぱり少し寂しいみたい。ため息をついています。

 

Grunty: Ducky ducky flap flap following meヒルちゃん、アヒルちゃん、パタパタ、ついてくる)

Ducky ducky quack quack copying me!ヒルちゃん、アヒルちゃん、クワクワ、まねしてる)

 

そんなミッフィーを見て、グランティはアヒルの物まねでミッフィーを笑わせます。グランティ、ちょっととぼけたとこあるけど、本当に無邪気でいい子だなあ。

そこへアヒルさんたちもピヨピヨと合唱し、ミッフィーも笑顔に。

 

Miffy&Grunty: Quack, quack!(クワッ、クワッ!)

 

みんなでアヒルの鳴き声をまねて、ニコニコ笑って、おしまい。

 

さて、明日(日付が変わってもう今日だわ)は いよいよTOEICを受けてきます。

本当は1月に受ける予定だったんですけど、申し込むのを忘れたり予定が色々と入ったりで延び延びになっていました。やっと受けられる…。

大学時代の最高スコア950(リスニング満点)に少しでも近づければいいのですが、果たしてどうなることやら…?

手応えや結果など、このブログで報告していきますねー。

 

では、また近いうちにお会いしましょう。