かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」6月10日放送分〜

こんにちは。

 

先日、もうすぐ2歳になる娘・おタマが全く昼寝をしなかった日がありまして、「夜は早めに寝てくれるかな〜」なんて話しながら夕食をとっていたところ、おタマが納豆をほおばりながらウトウトと舟をこぎ始めまして。

さっきまで超元気に奇声をあげながら大好物のトマトを平らげていたのに、子どもの睡魔って本当に突然襲ってくるものでビックリしちゃいますね。

で、いま寝られたら後でまた寝付けなくなって大変!! とばかりに、食べかけの夕飯を放り出しておタマを風呂に入れ、夫と私の素晴らしい連携プレーで15分後には布団に放り込みました。

ところが! いざ部屋を暗くしたところ、何故かおタマはお目々をランランと輝かせ、「ねんね! ねんね!」とハイテンションに叫びまくったあげく「キャー」と奇声をあげながら部屋を駆け回る始末。

 

え!? 眠たいんでなかったの!!?

ひょっとして、さっきのあの「ウトウト」を、睡眠にカウントしちゃったわけ?

 

さっきの1分間の「ウトウト」で、もう睡魔を撃退しちゃったわけ!!??

 

…その後、我々の奮闘むなしく寝かしつけに1時間以上を費やし(さすがに眠かったようで普段よりは早い時間に寝てくれましたが)、夕飯はカピカピに冷えてしまいましたとさ。

 

さて、まいど長い前置きですね。

当ブログでは、語学大好き新米かあさんが、元気な1歳児に振り回される日々の合間を縫って色んな言語を学ぶ様子をつづっております。

 

今日は毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」アニメの英語ディクテーション企画をお届けいたします。

今回は「父の日」がテーマ。タイムリーですね(ちょうどこの記事の更新日が父の日だわ)。日本もイギリスも、そしてミッフィーのふるさとオランダも、父の日は6月の第3日曜日で同じなんだそうですよ。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 「おとうさんの ちちのひカード」6月10日放送 

 

本日の主役・ミッフィーパパ。何やらイスに釘を打っていますが、失敗してイスが崩れ落ちてしまいました。「慣れない日曜大工をがんばるパパ」感がすごい出てますね。

 

Father: Oh...(ふう…)

Miffy: Hi, Daddy. I've got something for you.(こんにちは、パパ。渡したいものがあるの。)

Father: Oh, uh... can, can you wait? My hands are a bit full.
(ああ、えっと…待ってくれるかい? いまちょっと手が離せないんだ。)

Miffy: But I've got to give it to you today.(でも今日渡さなきゃいけないのよ。)

Father: Oh, why?(おや、どうして?)

Miffy: Because it's Father's Day.(だって今日は父の日だもの。)

Father: Oh? Ah...oh, thanks, Miffy. That is beautiful. Thank you. You know, I completely forgot it was Father's Day. Oh...
(えっ? あ…ああ、ありがとう、ミッフィー。これは素敵だ。ありがとう。そうだ、父の日って完全に忘れてた。あっ…)

 

パパ、父の日忘れてたんですね。

"have got to ..."で「〜しなければならない」というイディオムを使って「今日渡さなきゃ意味ないのよ!」と、ミッフィーもちょっと呆れ気味。

ちなみに「父の日」を表す"Father's Day"は、頭文字を大文字で表記します。"St. Valentine's Day"(バレンタインデー)とか"Independence Day"(独立記念日)などなど、何かの記念日や祝日は頭文字を大文字にして表記するのですね。

 

すてきな父の日カードに喜んだのも束の間、何やら気まずそうな顔をするパパ。

 

Miffy: What is it, Daddy?(どうしたの、パパ?)

Father: What about my father? I haven't sent Grandpa a Father's Day card or anything.
(私の父さんはどうしよう? おじいちゃんに父の日カードも何も送ってないぞ。)

Miffy: You can make a card like I did, Daddy. I'll help you.
(私みたいにカードを作ればいいのよ、パパ。手伝ってあげる。)

Father: Oh, really?(おお、本当かい?)

 

ここで出てくる"Grandpa"というのは、つまりミッフィーパパのパパで、ミッフィーのおじいちゃん。ミッフィーシリーズの絵本にもよく出てくるおじいちゃん、父方だったんですねー。

そういえば先週出てきたアリスおばさんも父方の姉(妹?)だし、母方の家族はどうなってるんだろう…?

 

閑話休題

ちょっと頼りないミッフィーパパですが、大人になっても「父の日カードを贈らなきゃ」と思える孝行息子っぷりが微笑ましいです。

そして頼りになるミッフィー! さっそく二人でカード作りが始まります。

赤い紙をハート形に切って、のりをペタペタ。カードにくっつけようとして、のりのついた面を思いっきり手にくっつけちゃうパパ、笑うミッフィー。なんてかわいい親子なんだ…。

 

Father: Ah, there.(うん、よし。)

Miffy: Well done, Daddy.(よくできたわ、パパ。)

 

どっちが親だかわかんなくなってますよ! パパ、しっかり!

車に乗って、おじいちゃん宅に突撃です。パパ、ちょっと焦って車を飛ばしています。

 

Miffy: You're driving quite fast, Daddy.(すごく速く走るのね、パパ。)

Father: Oh, we don't want Grandpa thinking we've forgotten Father's Day, do we? Look, there's a river. We're nearly there.
(ああ、おじいちゃんに父の日を忘れてたって思われたくないだろう? ごらん、川だよ。もうすぐそこだ。)

Miffy: Oh, oh no!(あっ、大変!)

Father: Oh no!(ああっ!)

 

「…に〜してほしい」という構文は"want ... to do"だと中学で習いましたが、ここに出てきたように"want ... doing"と動名詞の形にしても問題ないのですね。この"want ... doing"の形は否定文でよく使われるそうです。

せっかくなので、辞書から例文を引用しておきますね。

 

I don't want him visiting me so late at night.
(私は彼にそんなに夜遅くに来てもらいたくない。)

 

この例文と同じように、ミッフィーパパも「父の日を忘れてたって思ってほしくないんだ」と否定文で用いています。…って、実際忘れてたやんけ!(笑)

 

ともあれ、もう家の近くまで来たぞ…というときに、大事な父の日カードが風に飛ばされてしまいました。オープンカーだもんねえ…。

カードは川まで飛ばされ、草に絡まって今にも落ちそうです。

 

Father: Oh, no!(大変だ!)

Miffy: Here you go.(どうぞ。)

Father: Oh, stick. Great idea, Miffy. Don't you get too near the river though.
(おお、棒か。いい考えだね、ミッフィー。でもあんまり川に近づくんじゃないぞ。)

 

 「はい、ここにありますよ」「さあどうぞ」という意味で使われる"Here you go."というフレーズ。"Here you are."と何か違いはあるのかと思い調べてみましたが、どちらも同じように使われるみたいです。

 

ミッフィーがくれた棒切れを使ってなんとかカードを取ろうとするパパですが、棒でつつかれたカードは無情にも川に落ちて流れていってしまいました。

ミッフィーとパパ、カードはあきらめて、直接おじいちゃんの家に向かうことにしたようです。

 

カードがないためか、家の前まで来ても気後れしたような様子のパパですが、ミッフィーがドアをノックしてパパの背中を押してくれました。本当、ミッフィーの方が保護者みたいですねー。

 

Miffy: Come on.(ほら。)

Grandpa: Hello, son. Miffy! I haven't seen you for ages. What a lovely surprise!
(やあ、息子よ。ミッフィー! ずいぶん久しぶりじゃないか。なんて素敵なサプライズだ!)

Father: Happy Father's Day. Um, I'm so sorry for not sending a card.

(父の日おめでとう。ええと、カードを送ってなくてごめん。)

Grandpa: Is it Father's Day? I had no idea.(今日は父の日かい? 気づかなかったな。)

 

おじいちゃんのせりふ、"I have't seen you for ages"ですが、ここでの"ages"は文字通り「何年も」という意味ではなく、誇張的に「ずいぶん長い間」ということですね。このアニメでは非常によく出てくる表現です。

父の日のあいさつをするパパに、おじいちゃんはびっくり。

おじいちゃんも今日が父の日だと気づいてなかったとは、似た者親子ですね。

 

Father: You know, I did, um, actually make you a card.(ええとね、実は、カードを作ったんだけど。)

Grandpa: Oh, really? Where is it?(おや、本当かい? どこにある?)

Miffy: It flows (?) down the river.(川を流れていってる。)

Grandpa: What?(なんだって?)

Miffy: Never mind.(何でもないの。)

 

ミッフィーのせりふが、聴き取れそうで聴き取れませんでした。

吹き替えでも「いま川を流れてる」と言っていましたので、動詞"flow"が使われていることは間違いないと思います。過去形の"flowed"かもしれません。

ともあれ、カードが川に流れていっちゃった…なんて言っても仕方ないので、ミッフィーは冗談ぽく"Never mind."つまり「気にしないで」と言っていますね。

 

Grandpa: Actually I have you here(?). perhaps you could both help me. I'm just painting your grandma green!
(まあ、実際ここに来てくれているんだしな。ちょっと手伝ってほしいんだ。おばあちゃんを緑色に塗ってるんだよ!)

Miffy: Grandpa. (おじいちゃんったら。)

Father: You and your stories. So, what are you really up to?
(冗談は相変わらずだね。で、本当は何をしてたの?)

Grandpa: I'm doing a spot of painting out the back. You could give me a hand.
(ちょっと裏でペンキ塗りをしているんだ。手を貸してくれるかな。)

 

おじいちゃんの最初のせりふも、こう言っているようないないような…とモヤっとした感じ。カードが無くても、おまえたちが顔を見せに来てくれているだけで充分だよ…ということかしら?(吹き替えではそうなっていました)それとも、後ろのせりふにかかって「せっかく来てくれたんだから、手伝ってくれ」という意味の"have you here"なのかもしれません。

ともかく、緑色のペンキがついたハケを持って出てきたおじいちゃん、何か作業をしていたようですね。「おばあちゃんを緑に塗っていたんだ」ととんでもないことをのたまうおじいちゃんに、パパが笑いながら"You and your stories."と言っています。これ、定型表現で「またそんな作り話を…」と呆れたときに言うフレーズ。"stories"と複数形になっているのがポイントで、いつも冗談を言って周りを笑わせる人に対して「いつもの冗談だね、相変わらずだね」という意味で使うものです。

 

おじいちゃん、実際には裏手の小屋をペンキで塗っていたようです。ここで出てきた"the back"は「裏の部分、奥」という意味で、名詞として使われています。

 

さっそくペンキ塗りを手伝う二人。ところで、どうでもいいことなんですが、ミッフィーパパとおじいちゃんはスーツらしきものを来てネクタイを締めているんだけど、そんな格好でペンキなんか塗って大丈夫なんだろうか?(笑)

まあミッフィーワールドでは大人ウサギの顔はみんな同じなので(子供ウサギとは口の線の数が少し違いますよ〜)、服装で区別してるから仕方ないっちゃ仕方ないんですが。ここで作業着に着替えられたら、誰がパパで誰がおじいちゃんやら、はたまたおばあちゃんやらわかんなくなっちゃいますからね。

 

Miffy: This is fun.(楽しい。)

Father: It is, isn't it?(そうだろう?)

Grandpa: Ha-ha, are you sure, son? You never liked painting when you were a boy.

(ハハハ、本当かい、息子よ? お前は小さい頃、ペンキ塗りが嫌いだったじゃないか。)

 

冒頭にもあった通り、パパは大工仕事が苦手みたいです。でも、ペンキ塗りみたいな作業って、みんなでやると楽しいんですよね〜。と、教師なのに校舎のペンキ塗りをやらされた経験を思い出して遠い目になる私…。「こんな作業するために教員免許をとったんじゃないやい」と思いながら、生徒とやると楽しかったなぁ…。

 

話が横道に逸れました。3人のもとに、おばあちゃんがやって来ます。

 

Grandpa: Hi, Miffy. And my darling boy.(こんにちは、ミッフィー。私のかわいい坊やも。)

Miffy: Hi, Grandma.(こんにちは、おばあちゃん。)

Father: Hello, Mom.(こんにちは、母さん。)

Grandma: I thought you might be nearby.(あなた達が近くにいるんじゃないかと思ったのよ。)

Miffy: How did you know?(どうしてわかったの?)

Grandma: Because on my walk along the river, I found this. And I recognised your Daddy's handwriting.

(川沿いを散歩してたら、これを見つけたの。それで、あなたのパパの字ってわかったから。)

 

とっくに成人して子どももいる息子に"my darling boy"って言えちゃうのが欧米文化だなぁ。でも、いくつになっても子どもは可愛いものなんでしょうね。パパも"mom"と愛称形でおばあちゃんを呼んでいます。

そして、なんとおばあちゃん、パパの父の日カードを見つけてくれていました!

筆跡で息子のだとわかった…というのは、さすが母親! の一言に尽きますね。ここでの"recognise"は「(人)に覚えがある、誰であるかわかる」という意味で、「顔を見て誰かわかる」というようなときによく使いますが、筆跡にも使えるのですね。

ちなみに"recognise"は英国式のスペルで、アメリカ英語では"recognize"になりますよ〜。

 

Miffy: Look, Daddy!(見て、パパ!)

Father: Well, the handwriting might be mine, but the card is for Grandpa. Happy Father's Day, Dad.
(ええと、筆跡は僕のだけど、カードはおじいちゃん宛てなんだ。父さん、父の日おめでとう。)

Grandpa: Oh, thanks, son. It's lovely. And only a tiny bit wet.
(おや、ありがとう、息子よ。素敵だね。ちょっと濡れてるけど。)

 

パパ、カードをおじいちゃんに渡せて良かったね。

ちょっと濡れてる…どころかビショビショだと思いますが、おじいちゃんの受け取り方にも愛情があらわれています。

 

Father: I think this might be my favorite Father's Day ever.(今まででいちばんの父の日かもしれない。)

Grandpa: Me too. We even got the shed finished.(私もだよ。小屋もきれいになったしね。)

 

親子ならんで、ソファに座ってお茶を飲むパパとおじいちゃん。そっくりですね。

"my favorite Father's Day"で「お気に入りの父の日」、そこに"ever" がついて「かつてないほど、これまでで一番の」と強調しています。

"shed"は「小屋、物置」。ペンキ塗りも無事に終わったのですね。

 

Miffy: There. All dry.(どうぞ。すっかり乾いたわ。)

Grandpa: Why, thank you, Miffy.(おや、ありがとう、ミッフィー。)

Father: Phew, I'm exhausted. It's lucky Father's Day only comes once a year.
(ふう、クタクタだ。父の日が1年に1度しかなくて良かったよ。)

Miffy: Yes, although, it'll be Mother's Day next.(そうね、でも、次は母の日があるわ。)

 

そこへ、ミッフィーが乾かした父の日カードを持って来てくれました。

おじいちゃんが言っている"why"は疑問詞ではなく間投詞で、「おや、まあ」と驚きを表現するのに使われます。

父の日にペンキ塗りをやらされて疲れたパパ、あと1年はこんなことしなくていいぞ…と言っていますが、「次は母の日よ」とミッフィーのツッコミが。

母の日は父の日のひと月前なのでは? と思い調べたところ、日本やアメリカでは母の日は5月の第2日曜日ですが、イギリスでは3月にあるそうです。ま、どっちにしても次の母の日にまた頑張らなきゃいけないのは一緒ですね。

 

Grandma: Oh, make sure you don't miss that. I'll have lots of jobs saved up for you by then.

(あら、今度は忘れないようにしてね。それまでに、あなたにたくさん仕事を用意しておくから。)

 

そこへ、おばあちゃんから容赦のないコメント。私は世代的にはミッフィーパパに近いのでちょっと同情しちゃいますが、働き盛りだし、親が元気なうちにしっかり孝行しておきましょうね(私もがんばろう…)。

ちょっと困った顔のミッフィーパパ、でもみんなで明るく笑って、おしまい。

 

さて、次回はスペイン語文法の話をちょっとしようと思います。一度まとめておこうと思っていた接続法を私なりに。

前々から言っているTOEICの結果については、今はWEBでスコアだけ見られる状態なので、細かい得点内訳が書かれた公式認定証が届き次第、反省会を開きたいと思います。

 

では、また近いうちにお会いしましょう〜。