かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」7月22日放送分〜

こんにちは。語学大好き新米かあさん、マミです。

夏休みですね。今年はどこに遊びに行こうか、海水浴にプール、夏祭り…と、なんとなくワクワクする季節です。まあ猛暑なのであんまり動きまわらない方がいいような気もしますが…(笑)。

 

さて、今日も元気に英語アニメ「ミッフィーのぼうけん」のディクテーションをお送りいたします。

ミッフィーたちも、今日は遠出してサファリパークに行くようです。といっても、ウサギやブタ、クマがメインキャラクターのアニメなので「あんた達もサファリに住んでる側やがな…」とツッコまざるを得ない内容なわけですが、あまり深いことは考えずに見てまいりましょう。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 「サファリパークのミッフィー」7月22日放送 

 

ここはミッフィーの家の前。

友だちのグランティとポピーおばさんが、車でミッフィーを迎えに来ました。どうやらこれからお出かけのようです。

 

Poppy: Morning, Miffy. Ready for a wild adventure?
(おはよう、ミッフィー。大冒険の準備はいい?)

Miffy: Yes! How about you, Grunty?(うん! あなたはどう、グランティ?)

Grunty: I can't wait. I want to hear lions go "Roar!!"
(待ちきれない。ライオンが「ガオー!」っていうところを見たいの!)

 

みんなでサファリパークに向かっています。

グランティのお目当てはライオン。鳴き声は英語で"roar"と表現します。

また、この場合の"go"は「行く」ではなく「言う」の意味ですね。ここではライオンですが、人間が何か言うときにも"go"を使うことができます。

 

Miffy: Look! We're here!(見て、着いたわ!)

Grunty: Wow!(うわあ!)

 

あっというまにサファリに到着です。

 

Park Keeper: Hello. Welcome to the safari park!(こんにちは。サファリパークへようこそ。)

 

入場口にいるクマのおじさん、見た目はボリスそっくりですが別人(別グマ?)のようです。

ところでこのおじさんの立場、ただの受付スタッフなのか、はたまたサファリの責任者なのかハッキリしませんが、物語中では"park keeper"と呼ばれていますね。

"park keeper"を辞書で調べてみると「公園管理人」とのこと。ただ、この場合の"park"は公園ではなくサファリパークのことなので、やはりサファリを管理する立場の人なのでしょうか。

ちなみに"zoo keeper"は「動物園の飼育係、所有者、園長」。動物園に雇われている飼育係も、雇う側のオーナーも同じ語であらわすというのはなんだか不思議な感じがしますが、「動物園で働く人」というくくりなのでしょう。この"park keeper"も似たようなニュアンスなのかもしれません。

 

Park Keeper: Park keeper to tour bus 1, come to the main gate. We've got visitors.
(係員から1番バスへ連絡、メインゲートへ来てくれ。お客さんだ。)

Bus Driver: They're right with you, boss.(すぐに参ります、ボス。)

Miffy: Oh, that's clever.(わあ、便利ね。)

 

無線を取り出してバスを呼び出すおじさんに感心するミッフィー

"clever"は「賢い、巧みな、抜け目ない」という意味をもつ語ですが、ミッフィーは「便利な道具を使っているのね!」というニュアンスでこの語を言ったのだと思われます。

 

Park Keeper: While we wait for the bus, let me take you through the rules.
(バスを待つ間に、ルールの説明をするよ。)

It's simple, really. Don't bother the animals, and they won't bother you.
(とてもシンプルなルールだよ。動物たちの邪魔をしない、そうすれば彼らも君たちを邪魔しないからね。)

That means, no feeding them, no calling at them, and most important of all, never get off the bus inside the park. 

(つまり、彼らにエサを与えないこと、彼らを呼びつけないこと、そして最も大切なのは、パーク内ではバスから降りないことだ。)

 

"take A(人) through B"は、「A(人)とBの読み合わせをする、AにBを説明する」という意味をもつイディオムです。

動詞"bother"は「悩ませる、困らせる、面倒をかける」という意味ですね。動物たちにちょっかいを出して刺激しないように、とおじさんは言っています。

 

そのあとの"no calling at them"の"call at"という表現がちょっと引っ掛かったのですが、イディオムとしては辞書に載っていませんでした。まあ文字通り「彼ら(動物たち)に呼びかける」ということで良いのだとは思いますが、"laugh at ..."(…をあざ笑う、嘲笑する)というイディオムもあるので、どちらかというと「動物を指さして一方的に呼びつける」というようなニュアンスを含むのが"call at"なのではないかと推測しています。

 

さて、おじさんから説明を受けた一行、いよいよサファリパークのツアーへ出発です。

 

Bus Driver: We're coming up on a fine flock of flamingos.(すてきなフラミンゴの群れよ。)

Miffy&Grunty: Wow!(わあ!)

Poppy: Flamingos can stand on one leg for hours at a time.
(フラミンゴは、いちどに何時間も片足で立っていられるのよ。)

Bus Driver: Now, if everyone's feeling brave, let's go into the lions' den.
(では、みんなに勇気があるなら、ライオンのところに行きましょう。)

 

"a flock of ..."で「…の群れ」。まずはフラミンゴの群れのそばを通ります。

平和やなーと思っていたら、いきなり次はライオンなんですね。

"if everyone's feeling brave"というのも面白い表現ですね。「もし、みんなが勇敢な気分でいるなら」ということで、まあそんな気分でなくてもライオンのエリアには行くのでしょうが、観客の気持ちを盛り上げてくれています。

"den"という語は「書斎、仕事部屋」という意味で知っていたのですが、調べてみると「巣穴、隠れ家、小屋、居間、峡谷、分隊、班」と非常に多彩な意味をもつ語なのでした。おそらく、もともと「区切りのある小さな空間やまとまり」という意味をもっていたのが広がっていったのでしょうね。

 

さあ、いよいよライオンのエリアですよー。

 

Miffy: Lions!(ライオンだ!)

Grunty: Oh, they're all asleep.(えーっ、みんな寝てる。)

Poppy: Yes, lions spend most of a day sleeping.
(そうよ、ライオンは一日のほとんどを寝て過ごすの。)

 

ライオンって夜行性なんですね。

しかし、直立歩行し人語を操る動物たち(ミッフィー一行)に観察されるライオンさんたちの「いかにも動物」っぷりが逆に不自然に見えるというか…。うまい言葉が見つかりませんが、ここは深くツッコむべきではないのでしょうね…。でも気になっちゃう。。

 

Grunty: Maybe if I roar at them, they'll roar back. Roar!!
(たぶん、私が吠えれば、吠え返してくれるかも。ガオー!)

Miffy: No, Grunty. Remember what the park keeper said, we mustn't call at the animals.
(だめよ、グランティ。係員さんが言っていたことを思い出して。動物に呼びかけちゃだめ。)

Poppy: How would you feel if someone yelled at you when you were asleep?
(もし、あなたが寝てるときに誰かが怒鳴りつけてきたら、どう思う?)

Grunty: I wouldn't like it. Sleep tight, lions!(それは嫌だわ。よく寝てね、ライオンさんたち!)

 

果敢にもライオンに吠えかかろうとしたグランティ、皆に怒られてしまいました。

ポピーおばさんの言っている"if someone yelled at you"ですが、動詞"yell"は「大声をあげる、鋭く叫ぶ」という意味。日本で使われる「エール(応援)」という語はここからきています。ただ、英語の"yell"にも「応援する」という意味はあるものの、どちらかというと「わめく、怒鳴りつける」というニュアンスを含んで使うことの方が多いように思います。

 

ライオンさん、せっかく気持ちよく寝てるんだから、起こしちゃいけませんね。

ライオンたちに"sleep tight"という言葉をかけるグランティ。これは「ぐっすり眠ってね」という意味の決まり文句ですね。

 

続いて、サファリの動物たちを次々と見てまわるミッフィー一行。

ここからミュージカルパートです。

 

Miffy: Some animals are small(小さい動物もいる)

Grunty: Some animals are tall(背の高い動物もいる)

Miffy: Some animals are cheeky(目立ちたがりの動物も)

Grunty: Some animals are sneaky(臆病な動物も)

Miffy: Small,(小さい、)

Grunty: Tall,(背が高い、)

Miffy: Sneaky,(臆病、)

Grunty: Cheeky,(目立ちたがり、)

Miffy&Grunty: The safari has them all! (サファリには、みんないる!)

 

"cheeky"は「生意気な、厚かましい、高慢な」という意味の形容詞。バスに群がるかわいいサルたちを指して言っているので、吹き替えではちょっと可愛らしく「目立ちたがり」となっており、ここでの訳もそれに倣いました。

"sneaky"は「陰険な、臆病な、こそこそする」という意味の形容詞で"cheeky"と対照的な意味ですね。通りかかるバスにびっくりして(?)水を噴き出すゾウさんを指していっています。

 

ミッフィーたち、サファリを満喫していますね。

ところが…?

 

Grunty: Look at that!(あれを見て!)

Miffy: Wow!(うわあ!)

 

突然、バスが止まってしまいました。

 

Miffy: Why have we stopped?(どうして止まったの?)

Bus Driver: Sorry, folks. There's a zebra crossing.
(ごめんなさい、みなさん。シマウマが前を通っているの。)

 

バスの前をシマウマが通るので、待っていたのですね。

 

Bus Driver: We're in his home here, so we need to wait patiently for him to move.
(私たちが彼(シマウマ)の家にいるんだから、動いてもらうのを辛抱強く待たなきゃね。)

Miffy: Funny zebra.(ゆかいなシマウマさん。)

 

動物たちの邪魔をしない、という決まりをしっかり守る一行。

シマウマが道を渡り終えて再出発しようとするバスですが、なぜか前に進みません。

 

Grunty: What's going on? Why aren't we moving?(どうしたの? どうして動かないの?)

Bus Driver: Um, sorry again, but we're stuck in the mud.
(ああ、もう一度ごめんなさい。泥にはまって動けなくなったみたい。)

 

動詞"stick"には「くっつける、動けなくさせる」という意味があるので、受け身形で"be stuck"とすることで「動けなくなる」という表現になります。

泥の水たまりにタイヤがはまって、バスが動かなくなってしまいました。

 

Miffy: I know. The radio! Excuse me, could you use the radio to ask the park keeper for help?
(わかったわ。無線よ! すみません、無線で係員さんに連絡して、助けを呼んでくれませんか。)

Bus Driver: That's a great idea. In fact, why don't you use the radio to speak to him, since it was your idea.
(それはいい考えね。それなら、あなたが無線で彼と話してくれない? これはあなたの考えなんだもの。)

 

無線でメインゲートに連絡すればいい…って、すぐ思いつきそうなものですが、運転手さんはミッフィーに花をもたせ「あなたがやってみて」と言っています。

運転手さんが言っている"in fact"というのは、直訳すると「実際には、事実上」という意味ですが、ここでは「実は私、思うんだけど…」と相手に提案するニュアンスを出すために使われています。

 

さあ、無線で緊急連絡をするという大役を任されたミッフィーです。

 

Miffy: Hello? Hello, this is Miffy.(もしもし? もしもし、こちらミッフィーです。)

Park Keeper: Eh,what? Hello? Uh, Miffy, did you say?
(えっ、何? もしもし? ええと、ミッフィー、といったかい?)

Miffy: Our bus is breaking down by the zebras. Can you help us, please?
(バスがシマウマのところで動けなくなってしまったの。助けてくれませんか?)

Park Keeper: All right, Miffy. I'll be right there.(わかったよ、ミッフィー。すぐ行くよ。)

 

係員のおじさん、客の子どもがとつぜん無線を飛ばしてくるなんてびっくり仰天でしょうに、迅速かつ柔軟に対応していますね。これ、日本でやったら始末書ものなんじゃなかろうか…?

ミッフィーが言っている"break down"は本来「故障する」という意味で使われるイディオムですが、このバスみたいに「アクシデントで一時的に動かなくなった」という時にも使えるのですね。

 

Grunty: Yay! And we can still look at the zebras.(やった! まだシマウマを見ていられるわね。)

 

無事に連絡をとることができ、一行はひと安心。さっそく係員さんの運転するジープが駆けつけます。

 

Grunty: This way.(こっちよ。)

Miffy: Over here!(ここです!)

Grunty: We're saved!(助かったわ!)

Bus Driver: Just hold on tight.(しっかりつかまって。)

Park Keeper: Ready?(いいかい?)

 

"hold on"は、ここでは「すがりつく、ふんばる」という意味で、「バランスを崩さないようにしっかりつかまって!」ということですね。

係員さんのジープが、力いっぱいバスを押していきます。

 

Poppy: Uh, hold on, girls!(わっ、二人とも、つかまって!)

 

タイヤが空回りする音が、ぎゅるるーんと響きます。

 

Miffy: Hey, I can here roaring after all! (ねえ、結局、うなり声が聞けたわね!)

Grunty: Oh yes, roar!(あ、ほんとだ、ガオー!)

Miffy: Yay!(わあい!)

Poppy: Oh, hurray!(やったあ!)

Park Keeper: All right, ha-ha.(いいぞ、ハハハ。)

 

このタイヤの音が、ミッフィーたちにはライオンみたいに聞こえたのですね。

バスは無事に泥の中を抜け出すことができました。

 

楽しい一日を終えて、家に帰ってきたミッフィーたち。ミッフィーママが出迎えます。

 

Mother: Hello girls, did you have fun? What did you like most?
(おかえり、二人とも、楽しかった? 何がいちばんおもしろかった?)

Miffy: I liked it when the bus broke down.(私、バスが止まったのがおもしろかったわ。)

Mother: When the bus broke down? Goodness, me!(バスが止まった? まあ大変!)

Grunty: I liked roaring. Roar!(私はうなり声。ガオー!)

Mother: Oh, the lions.(ああ、ライオンね。)

Grunty: No, the bus!(いいえ、バスよ。)

 

「バスが壊れた」「バスがライオンみたいにうなり声をあげていた」と衝撃の事実を次々聞かされるミッフィーママ。ちゃんと説明してあげて〜!

でも、子どもたちはサファリを思い切り楽しんだようで、何よりですね。おしまい。

 

 

さて、次週の「ミッフィー」は放送お休みです。

そろそろまたスペイン語をやりたいな。ぼちぼちやっていきます。

 

では、またお会いしましょう〜。