かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 2月17日放送「はじめてのボウリング」

こんにちは。マミです。

少しずつ暖かい日差しが感じられるようになってきましたね。

暦の上ではもう春。花が咲く季節まではまだ少しありますが、街を歩くと桜模様のポップなど見かけることも増えてきて、なんとなく気分がウキウキしてきます。

 

さて、今日は毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」ディクテーション企画をお送りいたします。

今回、ミッフィーたちはボウリングに初挑戦! 何を隠そう、私はボウリングがものすごく下手で、いつも50点くらいしか取れないのですが…(笑)。ミッフィーたちも奮闘しているようですよ!

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

Miffy Goes Bowling(はじめてのボウリング)

 

ミッフィー、友だちのメラニーとグランティと待ち合わせ。

ボウリングに行くそうですよ。イギリスでもボウリングは一般的な遊びなのかしら…?

 

Melanie&Grunty: Hello, Miffy!(こんにちは、ミッフィー!)

Melanie: Ready to go bowling?(ボウリングに行く準備はいい?)

Grunty: I am. I've been practicing all week.(OKよ。1週間ずっと練習してきたもの。)

Melanie: Oh, you haven't got a bowling ball.(でも、ボウリングのボールも持ってないじゃない。)

Grunty: Easy. Watch!(?)(簡単よ。見てて。)

 

グランティ、ボールも持っていないのにボウリングの「練習」をしてきたそうです。

最後のグランティのせりふは聴き取りに今いち自信がありませんが、こう言っているように聞こえました。

 

Grunty: First, you pick up the ball like this. And pull back like this, and let go like this.
(まず、ボールをこうやって持ち上げるでしょ。それでこうして後ろに引いて、こうやって投げるの。)

 

身振りを使って一生懸命説明するグランティ。

ここで使われている"you"は「あなた」という意味ではなく、「ボウリングをする人全般」をさす「総称のyou」ですね。ここでは「ボウリングをするときはこういう動きをするものだ」という一般論を述べているため、この「総称のyou」が使われています。

"let go"というのは色々な意味をもつイディオムですが、ここでは「放つ、発する」の意味。ボールから手を離して「投げる」動作をさします。

 

自信満々にボウリングの投げ方を指南していたグランティですが、勢い余って尻餅をついてしまいました。

 

Miffy: Are you sure that's how you're supposed to do it, Grunty?
(本当にそうやってやるものなの、グランティ?)

Grunty: I'll be better with a real ball.(本物のボールなら、もっと上手くやれるわ。)

 

う〜ん、このポジティブさ、見習いたい。

ミッフィーのせりふ、"Are you sure that's how you're supposed to do it?"には"you"が2回出てきますが、最初のyouは「あなた(=グランティ)」を指し、あとのyouは先ほども出てきた「総称のyou」で「一般的にボウリングをする人」を指します。同じ文の中の同じ単語なのに、意味が違うとややこしい感じがしますね。

"be suposed to ..."は「…するはずの、…することになっている」という意味。ここでは、尻餅をついたグランティに「ボウリングをこんな風にやるべきだっていうの?」と皮肉を言っているわけです。

 

グランティは「ボールがあれば大丈夫!」と自信満々。

そこへ、グランティの伯母さんのポピーがやって来ます。保護者としてミッフィー達をボウリング場へ連れて行ってくれるようです。

 

Poppy: Oh, hello, girls.(あら、こんにちは、みんな。)

Children: Hello, Poppy!(こんにちは、ポピーおばさん!)

Poppy: Now we're all here, let's go bowling!(さて、みんな揃ったから、ボウリングに行きましょう!)

Children: Yay!(やったあ!)

Grunty: I can't wait!(待ちきれない!)

Poppy: We don't want to miss the bus.(バスに遅れないようにしなきゃね。)

 

ポピー伯母さんの"We don't want to miss the bus."は直訳すると「私たちはバスに遅れたくない」となるので「当たり前やん」と考えてしまいがちですが、"want"という動詞には「〜しなければならない、〜すべきだ」という意味もあります。これを否定形にすると「〜すべきでない」という意味になり、ポピー伯母さんのせりふも「バスに遅れちゃいけないわ」と子ども達を急がせるニュアンスで言っていることがわかります。

 

さて、ボウリング場に着きました。

ボウリング場ってギラギラして騒がしいイメージがあって私は苦手なのですが(ヘタだし)、さすがミッフィーの世界、ブルーナカラーで統一されたシンプルな造りの施設ですね。

 

Miffy: Is this where we do the bowling?(ここがボウリングをするところ?)

Poppy: That's right. You take a ball from here and try knock down those pins.
(そうよ。ここからボールを取って、あのピンを倒すの。)

 

"knock down"は「はねる、打つ」という意味のイディオム。

ポピーおばさんは"try knock down those pins"と言っていますが、ここでは"try to ..."(=…しようとする)の"to"が省略されていて、「あれらのピンを倒そうとする」という意味になります。

 

Melanie: They're a long way away.(あんなに遠くにあるのね。)

Grunty: Don't worry, Melanie. I'll show you how to do it.
(心配ないわ、メラニー。私、やり方を教えてあげる。)

Poppy: I'll have a nice(?) sit-down over here. And shout if you need me.
(私はあそこで座ってるから。用があったら大声で呼んでね。)

Grunty: Why don't you go first, Miffy?(あなたが最初にやったら、ミッフィー?)

Miffy: OK.(わかった。)

 

ポピー伯母さんも独特の上擦ったしゃべり方で聴き取り辛く、(?)のついているところは前後の文脈から推測しました。

"sit-down"は「座っていること」という名詞として使われます。これはもちろん"sit down"(腰を下ろす)という動詞句からきていて、ハイフンをつけることで一語の名詞として扱われています。

 

さあ、さっそくミッフィーがボウリングに挑戦するようです。

 

Miffy: Oh, it's heavy! Oh...ah!(わあ、重い! えい…ああ!)

Grunty: Well done, Miffy!(上手だわ、ミッフィー!)

 

そうそう、ボウリングの球って重いんだよね。

ミッフィーが投げた球は端っこのピンに当たり、1本だけ倒すことができました。初心者にしては上出来!

 

Melanie: Not bad. Now it's my turn.(悪くないわね。次は私の番。)

Grunty: Move your arm a bit more, Melanie.(もう少し腕を動かしてみて、メラニー。)

Melanie: I can do it on my own, thank you, Grunty.
(私は一人でできるから、気にしないで、メラニー。)

 

グランティがアドバイスをしてくれるものの、勝ち気なメラニーは自分流でやりたい様子。"thank you"と言ってはいますが、ここでは"no, thank you"のようなニュアンスですね。

 

メラニーが投げたボールは、ピンにかすらずに転がっていってしまいました。

 

Miffy: Oh, bad luck, Melanie.(ああ。残念だったわね、メラニー。)

Melanie: If Grunty hadn't distracted me, I'd have knocked more over.
(グランティが私の気を逸らさなかったら、もっと倒せたのに。)

Grunty: Sorry, Melanie. I was only trying to help.
(ごめんね、メラニー。役に立ちたかっただけなの。)

 

メラニーが言っているせりふ、"If Grunty hadn't distracted me, I'd have knocked more over."には「仮定法過去」の構文が使われています。

これは、過去に起こったことに対して「もし〇〇だったら、××だったのに」と想像や願望を表す構文です。

"If A had ◯◯(動詞の過去分詞形), B would have ××(動詞の過去分詞形)"

の形で「Aが◯◯していれば、Bは××だったのに」とう意味になる構文ですね。

 

この「仮定法過去」に関しては、私の大好きなブロードウェイミュージカル"Chicago"の中の"Cell Block Tango"という曲でわかりやすい例を見ることができます。

これは痴情のもつれで夫や恋人を殺してしまった女たちが「私たちは悪くない!」と開き直る歌なのですが、サビの中にこんなフレーズが出てくるのです。

 

"If you'd have been there,(もしあなたがあそこにいたなら、)

If you'd have seen it,(もしあなたがそれを見たなら、)

I betcha you would have done the same!(あなただって、きっと同じことをしたでしょうね!)"

 

前半で繰り返される"If you'd have ..."というのは"If you had have"という形が省略されたもので、過去完了形となっていますが、基本的な構造は上に示した仮定法過去の構文と同じです。

「実際にその殺人現場にいたのは私だったけれど、もしそこに(歌の聴き手の)あなたがいたなら、あなただって同じことをしただろう」という仮定なわけです。

(人を殺しておいて何を平然と…と思わせる開き直りっぷりが逆にカッコ良くて、なんだか見蕩れてしまう作品なのです。映画版のキャサリン・ゼタ・ジョーンズのパフォーマンスも圧巻!)

この作品、仮定法過去の説明をするのにはうってつけだと常々思っているのですが、題材が題材なだけに、学校で教材にするわけにはいかなさそうなのが残念なところ…(笑)。

 

さて話を戻しまして、メラニーは自分が失敗したのに「グランティが邪魔しなければ上手くいったのに!」と人のせいにしていますね。

さっきの"Chicago"の例と同じく、今となってはどうにもならない過去のことを蒸し返して文句を言ったりするのに最適なのが仮定法なのです。

それに対してグランティは素直に謝っています。グランティって、本当に裏表がなくて真っすぐな性格なのですが、それが負けん気の強いメラニーには裏目に出るようですね。

 

Miffy: Your turn, Grunty.(あなたの番よ、グランティ。)

Melanie: Let's get ready to pick her up again.(また助け起こす準備をしておかなきゃ。)

 

メラニーが言っている"pick her up"というのは、「グランティを助け起こす」ということ。さっきグランティがボウリングの真似をして転んでしまったことを思い出し、「どうせまた転ぶんでしょ」と皮肉を込めて言っているわけです。

 

ところが、グランティが投げたボールはレーンを真っすぐ走っていき、ピンを全部倒してしまいました! お見事!

 

Miffy: Wow! Well done, Grunty!(うわあ! すごい、グランティ!)

Grunty: Strike!(ストライク!)

Miffy&Melanie: Strike?(ストライク?)

Grunty: That's what you shout if you knock everything down at once.
(一度にぜんぶ倒せたときは、こう叫ぶのよ。)

Miffy: Strike!(ストライク!)

 

グランティはボウリングのことを、色々と予習してきているみたいですね。

グランティの言っている"That's what you shout ..."の"you"も、「こういうときはストライクと叫ぶものだ」という一般論を述べていて、やっぱり「総称のyou」にあたります。ゲームやスポーツのルールを説明するときにも便利な用法なのです。

 

Melanie: I think you were lucky that time.(今回はラッキーだっただけだわ。)

Miffy: Can you show me how you did that, Grunty?
(どうやってやったのか教えてくれる、グランティ?)

Grunty: Firtst, you pick up the ball and pull back like this. And let go like... this.
(まず、ボールを持ち上げてこうやって後ろに引くの。それから投げるの…こうよ。)

Miffy: Right. OK.(わかった。オッケー。)

 

メラニーは何だか負け惜しみを言っていますが、ミッフィーはグランティのアドバイスを聞くことにしたようです。

そしてミッフィーが投げたボールはうまく転がっていき、さっきより多くのピンを倒すことができました。

 

Miffy: Much better. Thanks, Grunty.(良くなったわ。ありがとう、グランティ。)

Grunty: Shall I show it to you too, Melanie?(あなたにも教えてあげようか、グランティ?)

Melanie: No, thank you, Grunty. I can do it myself.(いいえ、結構よ、グランティ。私は自分でやるから。)

 

メラニーはまだ意地を張っていますね。

ところがイライラしているせいか、メラニーが投げようとしたボールは後ろにすっぽ抜け、飛んでいってしまいました。

 

場面は変わり、みんなで休憩をしているところ。

メラニーは拗ねた様子で、配られたハンバーガーに手を付けようとしません。

 

Miffy: Don't you want your carrot burger, Melanie?(にんじんバーガーいらないの、メラニー?)

Melanie: I can't believe Grunty's better than me. She's so clumsy!
(グランティが私より上手いなんて信じられない。あの子、とってもぶきっちょなのに!)

Miffy: I think it's nice. She's found something she's good at.
(すてきじゃない。グランティは得意なものを見つけたのよ。)

Melanie: But does she have to show off by telling us all how to do it?(?)
(でも、やり方を教えてあげるなんて言って、見せつける必要ある?)

 

"clumsy"は「不器用な、ぎこちない」という意味の形容詞。どちらかというと、その人に本来備わっている性質をさすことが多いようです。

"show off"は「(能力・成果などを)見せびらかす、誇示する」という意味のイディオムです。

メラニーの最後のせりふは、細かいところの聴き取りが少しあやふやですが、大筋は間違っていないと思います。

 

スポーツの得意なメラニーは、自分より不器用なはずのグランティにボウリングを教えられるのが我慢ならない様子。グランティが自分の能力をひけらかしているように感じてしまったようです。

 

ところで、グランティはさっきからずっと、にんじんバーガーにかけるケチャップのフタを開けられずにいます。

 

Grunty: It's stuck!(動かないわ!)

Melanie: Here. You don't unscrew it, you flip it. Like this!
(ほら。ひねるんじゃなくて、パチッと開けるのよ。こうやって!)

 

"unscrew"は「(ねじを)ゆるめる、(ふたを)回してはずす」という意味の動詞。

"screw"が「(ねじを)締める」なので、その逆ということですね。

"flip"は「ピンとはじく、パッとめくる」というような意味の動詞で、何かを素早く動かすときに使われます。ここでは「ケチャップのふたをパチンと開ける」という意味になります。

 

Grunty: Thanks, Melanie. That's really helpful.(ありがとう、メラニー。とっても助かったわ。)

Miffy: You see? You showed Grunty how to do it. You helped her!
(ほらね? グランティに、どうするか教えてあげたでしょ。助けてあげたのよ!)

Melanie: Oh, yes. I was helping her. Not being a show-off.
(ああ、本当ね。助けたんだわ。見せつけたんじゃない。)

Miffy: Exactly!(そうよ!)

 

メラニーがグランティにケチャップの開け方を教えてあげたのは、決して「見せびらかし」なんかじゃないですよね。

自分の得意なことを誰かに教えてあげるって、親切心からすることですものね。メラニーは大切なことに気付いたみたいです。

"show-off"は、先ほど出てきた動詞句"show off"をハイフンで結ぶことで、一語の名詞として「見せびらかし」という意味になったものです。

 

さて、ボウリング再開です。

メラニーはグランティに、ボウリングのコツを素直に聞くことにしました。

 

Melanie: Can you show me how to bowl like you please, Grunty?
(あなたみたいにボウリングをするにはどうしたらいいか、教えてくれる、グランティ?)

Grunty: Sure! Just pull your arm back and, then, let go!
(もちろん! 腕をただ後ろに引いて、それから、投げるの!)

Melanie: Thanks, Grunty.(ありがとう、グランティ。)

 

"bowl"は動詞で「ボウリングをする」という意味。

グランティに教えられたとおりにすると、メラニーも見事にストライクを決めることができました!

 

Melanie: Yes!(わあい!)

Children: Strike!(ストライク!)

 

続いて、グランティの番。

 

Grunty: That was really good. My turn! Stand back.(とても良かったわ。私の番ね! 下がってて。)

 

自信満々で投球に臨むグランティですが、足を滑らせて転んでしまいました。

ところが、その勢いで放り投げたボールが見事、ピンに命中! またストライクです。

 

Melanie: Oh, Grunty.(わあ、グランティったら。)

Children: Strike!(ストライク!)

 

この子達、ストライク連発しすぎやろ…。私よりずっと上手なミッフィー一行なのでした。おしまい。

 

さて次回ですが、「ミッフィーのぼうけん」の放送はお休み。

スペイン語ライティングの実践記録をお届けしようと思います。「今年の抱負」のとおり、今月中に更新できるかどうかは神のみぞ知る…(笑)。

ま、マイペースでまいりますよ。

 

では、また近いうちにお会いしましょう〜。

 

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