かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 3月10日放送「おばあちゃんのケーキ」

こんにちは。語学大好きかあさん、マミです。

 

娘・おタマが生後5ヵ月のときに始めた当ブログ、気付けば開設から2年以上が経ちまして、おタマはこのたび2歳7ヵ月となりました。時が経つのは早いものです。

2年半もずーっと育児生活をしていると自分でも忘れてしまいそうになりますが、そういえば私は公務員なので、残り5ヵ月で育児休業期間が終了いたします。

休みはじめるときは、3年間の育休って長いな〜なんて(3年取らなきゃいけない訳じゃないんですけどね、短く取る人の方が多いし)思っていましたが、ほふく前進→四足歩行→二足歩行と着実に進化を遂げるおタマのお尻を追いかけ回して過ごす時間は思いのほかスピーディーに過ぎ去ってゆき、えっもう職場復帰まであと半年切ってるの? 半年なんて一瞬と同じやん? と、ふと我に返って呆然としたりしております。

 

職場環境がブラックなことで有名な教職業界ですが、育児しながら出産前(1日16時間働いてたなあ)と同じ働き方はできないので、今は「定時になったら爽やかに帰る自分」を日々イメトレしながら、残された時間をしっかり楽しんで使えたらいいなあ、などと考えております。

 

今は週1回のペースで更新できているこのブログも、秋からはゆったりペースの更新になるかもしれませんが、書くことはとっても楽しいので辞めたりはしないつもりです。まあ先のことを心配しても仕方ありませんね。なるようにしかならないし。

 

そんなわけで、今日も今日とて、楽しく英語ディクテーションをしていきますよ〜。今週はちょっと時間がなくなってしまったので、いつもより少なめの解説でお送りいたします。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

Grandma's Pear Cake(おばあちゃんのケーキ)

 

今日の舞台は、ミッフィーの祖父母の家。

おじいちゃんが庭の手入れをしているところに、ミッフィーとパパが車で到着しました。 

 

Grandpa: Oh!(おお!)

Father: Here we are. Out you hop, Miffy.(さあ着いたぞ。降りて、ミッフィー。)

Miffy: Grandpa!(おじいちゃん!)

Grandpa: Hello, Miffy.(やあ、ミッフィー。)

 

お父さんの言っている"out you hop"というのは、"you hop out"(飛び降りて)という形が倒置したもの。車から「出る」ということを強調するため、"out"が先に出てきているのですね。

 

Miffy: Where's Grandma?(おばあちゃんはどこ?)

Grandpa: She's busy in the kitchen.(台所仕事をしてるよ。)

Father: Oh, I hope she's making her delicious pear cake.
(ああ、あのおいしい洋梨ケーキを作ってくれてたらいいなあ。)

Grandpa: Oh yes, it's my favorite.(おお、そうだね、私はあれが好きだな。)

Father: I like to eat mine with custard.(カスタードをつけて食べたいなあ。)

Grandpa: And cream is nice too!(クリームもいいぞ!)

 

おばあちゃんの"pear cake"、パパファミリーみんなのお気に入りみたいですね。

 

Narration: Everyone seems to love Grandma's pear cake, Miffy. It sounds delicious!
(みんなおばあちゃんの洋梨ケーキが好きみたいだね、ミッフィー。美味しそう!)

Miffy: Yes, it does. But I've never eaten it before.(そうなの。でも私は食べたことないんだ。)

I know, I'm going to ask Grandma to make it for me. Grandma!
(そうだ、おばあちゃんに作ってくれるか頼んでみよう。おばあちゃーん!)

Grandma: Miffy! Are you two coming in?ミッフィー! あなた達も入る?)

Grandpa: Not yet, I was just popping out. We've got a couple of things to do.
(まだいいよ、出てきたばかりだからね。ちょっと、やることがあるんだよ。)

 

おじいちゃんが言っている"I was just popping out"というせりふ、"pop out"は文字通り「飛び出す」ですが、ここでは「外に出てきたばかりだから、まだ家には入らないよ」ということを言っています。何かやることがあるみたいですね。

 

Grandma: Don't be long.(早めに帰ってきてね。)

Miffy: Come on, Grandma.(こっちよ、おばあちゃん。)

Grandpa: We won't!(わかってるさ!)

Father: Oh, I'm really looking forward to this!(ああ、とっても楽しみだなあ。)

 

"look forward to ..."は「…を楽しみに待つ」という意味のイディオム。

おじいちゃんとお父さんは、何かイタズラでも企てているのでしょうか…?

 

Miffy: Can you make your pear cake, please.洋梨ケーキを作って、お願い。)

Grandma: Oh, no, Miffy. I'm afraid we can't.(だめよ、ミッフィー。できないの。)

Miffy: Why not?(どうして?)

Grandma: Because we haven't got any pears. No pears means no pear cake.
(だって洋梨がないんだもの。洋梨がなければ洋梨ケーキは作れないってこと。)

Miffy: Oh...(えー…)

 

"I'm afraid ..."は「残念ながら…なんです」と、言いにくいことを伝えるときの表現。

洋梨がなければ、洋梨ケーキは作れませんよね。残念!

 

Grandma: Unless we go to the market and buy some.(市場に行って、買ってこないかぎりはね。)

Miffy: Oh, can we go to the market now? Please!(わあ、いま市場に行ってもいい? お願い!)

Grandma: Yes, that might be fun! Come on.(そうね、楽しそうだわ! おいで。)

Miffy: Hurray!(やったあ!)

 

おばあちゃん、ミッフィーと一緒に洋梨を買いに行ってくれることになりました。

さて、市場に着くと、八百屋のおじさんが元気に呼び込みをしています。

 

Shopkeeper: I have fruit, I have veg, apple, banana and leek! Just come here and take a peek!
(果物も野菜もあるよ、リンゴ、バナナ、ポロネギ! いらっしゃい、見にいらっしゃい!)

Miffy: We want pears, we want pears!洋梨がほしいの、洋梨はありますか?)

 

"veg"は"vegetable"の略。「ヴェグ」と読みたくなりますが、発音は「ヴェジ」ですよ。

"leek"は日本人にはあまり馴染みのない「ポロネギ」という野菜。イギリスではよく使われるようです。

"take a peek"は「ちらっとのぞき見る」という意味のイディオムです。

おじさんの口上、文末が"leek"と"peek"で韻を踏んでいて、呼び込みなんだけど歌のようなリズムの良さもありますね。なまりのあるアクセントが、下町の八百屋さんという感じ。

ミッフィーはさっそく洋梨を買い求めようとしますが…。

 

Shopkeeper: Pears? Oh, bad luck! All've run out!洋梨? ああ、残念! 売り切れだよ!)

Miffy: Oh.(えっ。)

Shopkeeper: See, someone came not long ago and bought all of my pears, and now I don't have any left!
(そうなんだ、さっきお客さんが来て洋梨を全部買っていっちまった、もう一つも残ってないよ!)

Grandma: That's a shame.(残念ね。)

Shopkeeper: How about some apples to make apple fritters?
(このリンゴでフリッターを作るのはどうだい?)

Miffy: I wanted a pear cake.洋梨ケーキが食べたかったの。)

 

"fritter"とは、日本語でも「フリッター」と呼ばれることもありますが、要は天ぷらのように衣をつけた揚げ菓子のことですね。リンゴのフリッター、美味しそう。

でもミッフィー洋梨ケーキが食べたいので、そこは譲れない様子。

 

Grandma: Oh, tell you what, Miffy. We can make a pear cake next time you visit.
(あら、こうしたらどう、ミッフィー。次に来たときに洋梨ケーキを作るの。)

Miffy: OK.(わかったわ。)

Grandma: Let's go home then.(それじゃ、帰りましょ。)

 

"tell you what"とは"I'll tell you what."の略で、「いいことを教えてあげましょう」という意味の決まり文句。今回のように、気を取り直して新しい提案をするときなどにも使われます。

ミッフィーがあきらめて帰りはじめると、また八百屋のおじさんの呼び込みが聞こえてきます。

 

Shopkeeper: Onion, garlic, celery! Mango, rhubarb, strawberry!
(タマネギ、にんにく、セロリ! マンゴー、ルバーブ、イチゴもあるよ!)

Miffy: Oh, I like strawberries. Can we buy some of those, Grandma?
(わあ、イチゴ大好き。買ってもいい、おばあちゃん?)

Grandma: Of course!(もちろんよ!)

 

ミッフィー、リンゴはダメだったけど、イチゴには惹かれるものがあったのですね。また八百屋に戻ってきました。

 

Grandma: A punnet of strawberries, please.(イチゴを一かご、くださいな。)

Shopkeeper: Here you go!(どうぞ!)

 

"punnet"は、果物を売るための「小さな木製のかご」のこと。

 

Miffy: I know how we can make pear cake without pears.
洋梨ぬきで洋梨ケーキを作る方法がわかったわ。)

Grandma: How?(どうやって?)

Miffy: We can make it with strawberries!(イチゴで作ればいいのよ!)

Grandma: A strawberry cake?(イチゴのケーキってこと?)

Shopkeeper: Oh, that sounds yummy.(おや、それは美味しそうだね。)

Miffy: Oh, but I like carrots too. Let's make a carrot cake instead! No, a carrot and strawberry cake!
(ああ、でもニンジンも好き。代わりにニンジンケーキを作りましょう! ううん、ニンジンとイチゴのケーキを!)

 

洋梨ぬきでイチゴを入れた洋梨ケーキ」って、それはイチゴケーキやがな!

しかもミッフィー、ニンジンも大好きなので(まぁうさぎだからね)、両方入れることにしちゃいました。

 

Grandma: Ah... OK. Why not? Let's try something new. And one bunch of carrots, please.
(えーと…わかったわ。いいわよ! 新しいものに挑戦してみましょ。ニンジンを一束ください。)

Shopkeeper: Save a slice of cake for me!(私にも、一切れ分けておくれよ!)

Miffy: We will!(そうするわ!)

Grandma: Thank you.(ありがとう。)

 

私なら「誰が作ると思てんねん、ワガママ言うなや!!」とキレてしまいそうな局面ですが、さすが優しいおばあちゃん、「ニンジンイチゴケーキ」を作ってくれるみたいです。いくつになっても"try something new"(新しい何かに挑戦する)という気持ち、大切にしたいものですね。

"one bunch of ..."は「…を一束」という意味。"a bunch of"ともいいますね。

 

さて、家に帰ってきたミッフィーとおばあちゃん、さっそくケーキを作ったようです。

 

Miffy: Oh, Grandma, the cake is ready!(わあ、おばあちゃん、ケーキができた!)

Grandma: Oh, it smells good! I wonder what it would taste like?
(いい匂いね! どんな味がするのかしら?)

Father: Surprise!(サプラーイズ!)

 

そこへ、出かけていたミッフィーパパとおじいちゃんが帰ってきました。なんと、かご一杯の洋梨を持って!

 

Miffy: Where did you get all those pears from?(この洋梨、どこで手に入れたの?)

Father: From the market, of course.(もちろん市場さ。)

Miffy: Someone was you and Grandpa who've bought all the pears!
洋梨を全部買っちゃったお客さんって、パパとおじいちゃんのことだったのね!)

Father: Ah, well, yes. To... to make a delicious pear cake with.
(ああ、うん、そうだね…美味しい洋梨ケーキを作るためにね。)

Grandpa: But you've made a cake already.(でも、もうケーキを作っちゃったんだね。) 

 

なんと、「洋梨を買い占めていった誰か」は、パパとおじいちゃんのことなのでした。パパは車を持っているので、ミッフィーたちより一足早かったんですねえ。

 

Miffy: Yes, we went to the market, but there was no pear left. Someone had bought them all.
(そうなの、私たち市場に行ったら、洋梨がなかったの。誰かが全部買っちゃったんだって。)

Grandma: Oh, dear.(おや、まあ。)

Miffy: So, we made a cake without pears.(だから、洋梨ぬきでケーキを作ったの。)

Grandpa: A cake without pears?洋梨ぬきのケーキだって?)

Grandma: Yes, it's Miffy's own recipe.(そうよ、ミッフィーのオリジナルレシピよ。)

 Miffy: A carrot and strawberry cake!(ニンジンとイチゴのケーキなの!)

 

洋梨を買い占めていった人って、誰なのかな〜?」と当てつけのように言うミッフィーに、男性陣はタジタジ。ちょっと間が悪かったのですねえ。

 

Grandpa: Oh.(おお。)

Father: Oh, that's an interesting combination.(わあ、おもしろい組み合わせだね。)

 

うーん、このリアクション。

「ニンジンとイチゴのケーキ」と聞いて、パパたちはちょっと引いちゃってますね。

"interesting"(興味深い)という形容詞、今回のように「あんまり期待できないけど…でも、ひょっとしたら面白いかも…?」と半信半疑のような気持ちを表すときにも、よく使われるように思います。

 

でもこのケーキ、見たところベースはキャロットケーキで、イチゴはクリームとともに上に飾られています。ニンジンとイチゴを混ぜちゃうとあんまり合わないかも知れないけど、この食べ方ならアリかも…?

 

Grandma: Well?(どう?)

Grandpa: Delicious. Even better than your pear cake.
(美味しいぞ。君の洋梨ケーキより美味しいくらいだ。)

Father: Yes. Well done, Miffy.(うん。すごいぞ、ミッフィー。)

Grandpa: Oh, yum-yum.(おお、うまい、うまい。)

Father: I just need some curstard.(カスタードが欲しいなあ。)

Grandpa: Cream, I'd say.(私はクリームだ。)

Father: No, ice cream!(いや、アイスクリームがいるな!)

 

どうやら「ニンジンとイチゴのケーキ」、大ヒットだったようですね!

洋梨ケーキより美味しい」だなんて、親の欲目ならぬ祖父の欲目が入っちゃってませんか…?

ともかく、美味しいケーキをみんなで食べられて、良かったですね。おしまい。

 

さて、次回はまた「ミッフィー」英語ディクテーションをお送りいたします。今月分のスペイン語ライティングも準備中!

では、また近いうちにお会いしましょう〜。

 

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