かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

教師の仕事のハードさと、やりがいについて。

お久しぶりです。マミです。

暖かくなってまいりましたね。

私はのんびりと育児休業中ですので、世の中の流れとはあまり縁のない生活をしておりますが、

胸にコサージュをつけた学生さんを街で見かけて「卒業式か…」とふと気づくなど、しております。

 

先日は、2年前まで勤めていた中学校から封書が届きました。

(長くなるので細かい説明は省きますが、筆者は2年前の春から現任校に採用され、

 今年度から育児休業を取得して今に至ります。)

あら珍しい、何かしらと封を開けてみましたところ、

当時1年生を担任していたのですが、その生徒達が今春卒業しましたという報せとともに、

お手紙が何通か同封されておりました。

 

すっかり忘れておったのですが、その学校では毎年、卒業前の生徒が

お世話になった先生(何人でもよい)に手紙を書くという習わしがあり、

大抵の子は今の担任の先生とか、部活の顧問の先生に書くのですが、

私のことをわざわざ思い出して書いてくれた生徒もいたのだなあ…と、じんわり心が温かくなりました。

 

中でも、学力的にちょっと大変で、いつも襟首つかんで補習に行かせていた子からの

「高校合格しました!!1年の時はありがとうございました」というメッセージには、

思わず目頭が熱くなっちゃいました。まあ、立派になって…。

時が止まったような生活をしていても、かつての教え子の成長を感じることができるなんて、

なんてしあわせな時間。本当に、これがあるから、教師の仕事はやめられません。

書いてくれた子達、そして私のもとまで手紙を届けてくださった先生方、

本当にありがとうございました。

 

私が現在、予定している休業期間は3年間。

その間に次の子が産まれる可能性もありますが、いずれにしても一番年下の子が3歳になる日まで、

教員は育児休業を取得することができます。

またいずれ改めて書こうと思いますが、公立学校教員の仕事は本当にハードなもので、

その大変さに反して勤務実態、待遇は目もあてられないほど「ひどい」です。

それでも、やっぱり、この仕事に戻っていきたいな。楽しかったな。と思う、今日のような日もあれば、

子どもを育てながら、果たしてやっていけるのか…? と不安になる日もあります。

 

何しろ、部活動顧問をしていれば、週末も休めない日が続きます。

平日は16時45分までの勤務のはずですが、この時間通りに帰ることのできた日は

数えるほどしかありません。とうてい終わるはずもない量の業務が降りかかってきます。

そして、勤務時間外の労働に対する報酬はありません。

 

※厳密には、教員の仕事の特殊性を鑑みて、基本給に4%だけお給料が上乗せされています。

 たった4%。これだけで、教員の時間外労働は「定額使い放題」なのです。

 

生徒が万引きすれば一緒にお店まで行き、家出すれば深夜まで保護者とともに捜索します。

「勤務」と「私生活」の線引きすら曖昧な毎日。

(大変な学校だった、というのも要因の一つですが。)

いま思えば「子どものために、無償でこんなに働いている私」に酔っていたようにも思います。

そこに、本当に、戻っていこうとしているのか?

私と、ナコ太さんと、おタマの、平和な家庭生活を、働きながら守っていけるのか?

 

まだしばらくは、自問する日々が続きそうです。

このブログにも思うところを綴りながら、これからも考えていこうと思います。