かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!その① 〜「ミッフィーのぼうけん」9月3日放送分〜

こんにちは。

先日、当ブログにて「1歳の娘おタマが「ママ」って言ってくれない…「パパ」は言うのに…」と愚痴をこぼしましたが、最近おタマが急に、私を見つめて「ママ」と言うようになりました。

 

ひょっとして、おタマ… 私のブログ、読んでる…?

 

冗談はさておき、「ママ」と呼んでもらえるのはやはり嬉しいものです。

ごはんを見つめて「マンマ」もよく言っているので、食事と母親の区別がついているのかどうかが気になるところですが。

 

さて、昨日の予告通り、5分アニメ「ミッフィーのぼうけん」(NHK Eテレ 毎週日曜17:25-17:30)のスクリプトを書き起こしてまいります。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、前回記事(下記リンク)をご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

しつこいようですが、ディクテーション・和訳ともに、私が独自にやっておりますので、間違っている可能性がございます。間違いを発見されましたら、どうぞ遠慮なくコメントしてくださいね。 

では、始めます。

 

 

ミッフィーとホットケーキ」9月3日(日)放映

 

舞台はミッフィーのおうち。時刻は夕方のようです。

うさぎのミッフィー(Miffy)のパパとママが、何やらおめかしをして、お出かけの準備をしています。そこに、くまのバーバラ(Barbara)が登場します。

 

Barbara:Hello!(こんばんは!)

Father&Mother: Hello, Barbara!(こんばんは、バーバラ!)

Miffy: Hello, Barbara!(こんばんは、バーバラ!)

Barbara: Hi, Miffy! Are you ready to have lots of fun tonight, Miffy?(こんばんは、ミッフィー! とっても楽しい夜を過ごす準備はいい、ミッフィー?)

Miffy:Yes, I love it when you babysit.(うん! 私、あなたがベビーシッターをするときが大好き!)

 

どうやら、パパとママはミッフィーのお世話をバーバラに任せてお出かけするようですね。日本語でも「ベビーシッター」という言葉が定着していますが、babysitは動詞として「ベビーシッターをする」という意味でも使える語です。

hello/hi は、もちろん「こんにちは」の意味ですが、1日中いつでも使えるあいさつです。ここでは、夕刻でのできごとに合わせて「こんばんは」と訳しました。

 

Father: I think Miffy's looking forward to wild night out(?) even more than we are!ミッフィーは僕たちよりも、夜に(両親が)お出かけする日を楽しみにしているみたいだね。)

 

よく聴き取れなかったのですが、night outで「夜のお出かけ」。wild night outというフレーズが正しいのかどうか…。正しいとすれば、ワイルドなお出かけ。パパとママ、若いですねえ。

ミッフィーはバーバラと会えるのが楽しみなので、両親のお出かけの日はテンションが上がるみたいです。親としては、大助かりなシチュエーションですね(いいなあ)。

 

Miffy: Come on, Barbara! Let's find a game to play!(さあ、バーバラ!遊べるゲームを見つけましょう!)

Father: Well, let's go.(じゃあ、いこうか。)

Mother: We'll be off then, Barbara. Now are you OK to give Miffy had dinner and  get her ready to bed?(私たちは行くわね、バーバラ。ミッフィーに夕飯を食べさせて、寝る準備をさせてもらえるかしら?)

Barbara: Of course!(もちろんです!)

Mother: Bye Miffy! Have fun!(じゃあね、ミッフィー! 楽しんでね!)

Father: Bye!(行ってくるよ!)

Barbara: Bye!(行ってらっしゃい!)

Miffy: Bye Mommy, bye Daddy!(パパ、ママ、行ってらっしゃい!)

 

英語には、「行ってきます」「行ってらっしゃい」に相当する語がないので、お出かけするときはお互いに"Bye"とだけ言うことが一般的なようですね。

 

Barbara: Ha-ha, the house is ours! Let's Dance!(ハハハ、家は私たちのものよ!踊りましょう!)

 

Make it up as you go along(自由にダンスを作りましょう)

Dance your dance and sing your song(あなたのダンスを踊り、あなたの歌を歌いましょう)

Play around gain it all of that fun(?)(??)

Barbara bear and Miffy dance!(くまのバーバラとミッフィーが踊るの!)

 

バーバラ、ベビーシッターとは言っても、かなり理解があるというか…奔放なタイプのシッターさんみたいです。いきなり踊りはじめてます。

この歌、歌詞の3行目が全く聴き取れませんでしたが、まあ一緒に遊びましょう、楽しみましょう…というようなことを言っているのかと思われます。

前後しますが、歌詞の1行目make it up as you go alongについて。訳し辛いのですが、直訳すると「あなたが先に進む(go along)とともに、あなたの好きなように作っていきなさい(make it up)」ということで、ダンスを踊りながらどんどん自分のダンスを創っていっちゃおう! 自由に踊ろう! というようなニュアンスかと思います。

 

Miffy: Don't stop, Barbara! My feet still feel like dancing. Oh?(止めないで、バーバラ!私の足はまだ踊りたいみたい。あれ?)(グ〜っとお腹が鳴る)

Barbara: Well, I think your tummy feels like dinner. So let's make some food!(そうね、あなたのお腹は夕飯を欲しがってるみたいね。じゃあ、食事を作りましょう!)

 

feel like 〜(名詞又は動名詞)で、「〜がしたい、食べたい、飲みたい」。

tummyはstomachの幼児語で、「お腹」です。

お腹が減ったミッフィーのために、二人はキッチンに移動します。

 

Barbara: What would you like to eat, Miffy? I can cook pasta, or potatoes…(何が食べたい、ミッフィー? パスタでも、ポテトでも作れるわよ…)

Miffy: Pancakes! I like pancakes.(パンケーキ! 私、パンケーキが好き。)

Barbara: Pancakes? Are you sure?(パンケーキ? 本当に?)

Miffy: Yes, let's make pancakes. It's fun!(うん、パンケーキを作りましょう。楽しいよ!)

Barbara: But I've never made pancakes before.(でも、私はパンケーキなんて作ったことがないわ。)

Miffy: Don't worry. I've seen Mommy make them lots of times. I can tell you exactly what to do.(心配しないで。ママが作っているのを、何度も見たことがあるの。どうしたらいいか、全部教えてあげる!)

 

夕飯にパンケーキ。なんとも自由ですねえ。ミッフィーは作り方を知っているようです。

あっというまにタネができて、フライパンの上でパンケーキが焼けていきます。

 

Miffy: Oh, I can't wait! This is the best bit! You get some flippy top(?) and yet cook the other side!(ああ、待ちきれない! ここが一番いいところよ。表をポンとひっくり返して(?)、それから裏側を焼くの!)

Barbara: Oh, I never flipped a pancake before. All right.(ああ、私、パンケーキをひっくり返したことがないわ。よーし。)

Miffy: I know. Jiggle it. Like it's dancing.(わかった、揺すればいいのよ。ダンスみたいにね。)

 

the best bitというフレーズが出てきました。私もいま調べて初めて知ったのですが、bitという語は「少し、わずかな」という意味の他に、イギリス英語で「一場面、一節」という意味もあるそうです。「ここが一番いいところよ!」ということですね。確かに、パンケーキをひっくり返すのは一番難しく、楽しい作業ですね。

その次のflippy topは少し自信がないのですが、flipという動詞に「ひっくり返す」という意味があるので、そこから形容詞に派生してflippyとなったものかと思います。topは多義語で、「頂上」の他に「表側」という意味もあるので、「パンケーキの表をひっくり返す」という意味のフレーズだと推測しています。

jiggleは「細かく揺する」という意味の動詞です。

 

Miffy: Try flipping it a bit harder.(もう少し、勢いよくひっくり返して。)

Barbara: Huh! Oops! Ha-ha.(えい! あっ、アハハ。)

Miffy: Oh…(ああ…)

Barbara: Let's try it again!(もう1回やりましょう。)

Miffy: Maybe a bit less harder than that, Barbara.(たぶん、もう少しゆっくりやればいいわ、バーバラ。)

Barbara: Ready… uh!(せーの…あっ!)

Miffy: Barbara! You're meant to catch it again!(バーバラ! もう一度キャッチしなきゃ!)

 

バーバラ、なかなか苦戦しております。パンケーキを勢いよく投げ上げるものの、天井にくっついたり、調理台に吹っ飛んだり。

最後のミッフィーのせりふ、be meant to do 〜は、「〜をするべきである」という意味のイディオムです。フライパンでしっかり受け止めなきゃ、おいしいパンケーキが焼けませんよね。

 

Barbara: Huh! Yes! Caught it!(えい! よし! キャッチできたわ!)

Miffy: Wow, Barbara! You really got the hang of it now.(うわあ、バーバラ! 本当に、もうコツをつかんだわね!)

 

get the hang of 〜で、「コツをつかむ、理解する」。

無事にパンケーキが焼けたようです。

 

Miffy: Umm… That was yummy. (うーん…おいしかった。)

Barbara: What a lot of mess! I think we should start tidying before your mommy and daddy get home.(なんて散らかっているの! ママとパパが帰ってくる前に、片付けをはじめなきゃ。)

Miffy: Uh, but I want to have more fun with you, Barbara.(ああ、でも、もっとあなたと楽しいことがしたいわ、バーバラ。)

Barbara: I think I know a way that we can tidy up and have fun.(片付けしながら、楽しく過ごせる方法があるわよ。)

Miffy: Really? How?(本当?どんな?)

 

tidyという動詞は、「片付ける、整理整頓する」という意味でよく使われる語です。tidy upというイディオムになると、「すっかりきれいにする」というニュアンスが出ますね。

パンケーキを作るために散らかし放題だった二人、音楽をかけてせっせと片付けを始めます。

 

Miffy: Hurray! (わーい!)

Barbara: Looking good!(いいわね!)

Miffy: All here!(こっちよ!)

 

このせりふ一つ一つに細かい意味はあまりないと思いますが、音楽をかけながら楽しく掃除をしている間の掛け声です。 

hurrayという語は、hurrahと綴ることもありますが、イギリス英語でよく聞かれます。「わーい!」「バンザイ!」という気持ちをあらわすための間投詞です。日本では、応援するときの「フレー、フレー」という掛け声として輸入(?)されていますね。

 

Miffy: There! Finished! Yay!(よいしょ! 終わった! イエーイ!)

Mother: Miffy! We're home!ミッフィー! ただいま!)

Barbara: What a timing!(なんていいタイミングかしら!)

Miffy: My pajamas! I'm not ready for bed!(あっ、パジャマ! 寝る準備ができていないわ!)

Barbara: Don't forget to brush your teeth!(歯を磨くのも忘れずにね!)

 

何とか片付けが終わったと同時に、ミッフィーの両親が帰宅。

What a 〜 (名詞)! で、「何という〜なんでしょう!」というフレーズ。非常によく使われます。

蛇足ですが、forgetという動詞について。forget to 〜(動詞)にすると「(これから)〜するのを忘れる」forget -ing(動名詞にすると「(以前)〜したことを忘れる」となります。to不定詞を用いるか動名詞を用いるかで、前後関係がガラッと変わってしまうので要注意です。

そういえば、動詞tryを使うときにも同じような違いが発生するようで、高校のときに英語の先生がこんな例文を示してくださったのを思い出しました。

 

I tried to kill him.(私は彼を殺そうとした。)

I tried killing him.(私は彼を殺してみた。)

 

to不定詞にするか動名詞にするかで、未遂か、犯罪を犯した後か、運命が分かれてしまうんだ!! と力説しておられました。こんな不穏な例文作らんでも…と思いましたが、そのインパクトのために私が十数年覚えていられたので、良かったのでしょうか…?

 

閑話休題

パパとママが帰ってきたところでしたね。

 

Mother: Hello, Barbara.(ただいま、バーバラ。)

Barbara: Hi, there.(おかえりなさい。)

Father: Where's Miffy?ミッフィーはどこかな?)

 

ここもやはり、「こんにちは」ではなく、日本語のあいさつとしては「ただいま」という訳が妥当でしょう。「おかえり」と言うのに、日本人はどうしても"Welcome back."とか言いたくなりそうですが、毎日のあいさつならばやはり"Hello."や"Hi."といったカジュアルなものが好まれるようです。

 

Miffy: I'm coming!(すぐ行く!)

Mother: Oh, well, you look all ready for bed.(あら、まあ、寝る準備はすっかりできているわね。)

Miffy: Look, Mommy! I've brushed my teeth and we cleaned the whole kitchen too!(見て、ママ! 私、歯も磨き終わったし、キッチンも隅々まできれいにしたわ!)

Mother: Oh, very good.(まあ、よく頑張ったわね。)

 

I'm coming! という表現も、「今行く〜!!」と言いたいときによく使われます。「あなたのところに向かって行く」と言いたいとき、英語ではgoではなくcomeを使うのですね。

 

Father: Oh! But I think you missed a bit!(ああ! でも、少しやり残しがあったみたいだね。)

Miffy: Sorry, Daddy.(ごめんなさい、パパ。)

 

最後に、バーバラが天井にくっつけちゃったパンケーキが、パパの頭に落ちてくるというオチがつきました。

 

さて、ここまでで5分間のアニメでした。

訳と解説付きだと、けっこうなボリュームになりましたね。

毎週やっていきたいなあ、と思ってはいますが、次週はこんなに詳しくやらないかもしれません。日曜の放映ですので、だいたい週の最初のほうには更新したいと考えております。(なんて言っていたら自分の首を絞めるかも…汗)

 

では、次回は通常通り、「チェブラーシカでロシア語を学ぶ」の第5回をやります。

今日はここまで!

またお会いしましょう〜。