英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」11月19日放送分+主題歌〜
こんにちは。マミです。
今日も元気に、語学オタクな新米かあさんの楽しい日常をお送りいたします。
我が家の1歳3ヵ月児・おタマ、ひとつきほど前から安定して立つことができるようになったのですが、しばらく立ってパチパチと拍手(自画自賛?)したあと「ふぅ〜、疲れた。ぺたん」と座ってしまいます。まだまだ歩くのはこれからのようです。
周りを見ると、同じ月齢のお子さん達はどんどん上手に歩けるようになっていくのですが、おタマは未だにハイハイで世界を駆け巡っております。かと思えば、絵本が大好きで「アタシは身体を動かすよりこっちがいいの」とばかりに一人、黙々と絵本のページをめくっている時間の長いこと…。(時々、絵本が捕食対象にもなっていますが…笑)
思えば私も夫・ナコ太氏も、運動は子どもの頃から苦手なほうで、趣味はもっぱら読書と勉強…という筋金入りのインドア派。おタマを見ると「なんか、私らの子ってかんじだねえ」と嬉しくさえ思ってしまう、親バカな私たちです。
さて、まいど前置きが長いですが、今日は毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお届けいたします。
それと、今回はご要望をいただいたので、「ミッフィーのぼうけん」主題歌の歌詞と和訳も掲載していますよー。
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
まずは主題歌からいってみましょう。
実は、歌の歌詞って聴き取るのが難しくて、この主題歌についても「聴き取れているか自信がない…」と感じる箇所がありました。
そこでインターネットで検索してみたところ、歌詞を掲載しているサイトを見つけることができました。
Transcript: Miffy and the Butterfly | TVOKids.com
このサイトでは「ミッフィー」アニメのスクリプトもいくつか載せているようですが、今まで私がディクテーションしてきたエピソードの掲載は無いようでした。(あったらあったで色んなミスが発覚するかもしれないので、胸をなで下ろす気持ちも無きにしもあらず…笑)
では、上記サイトからの引用で、主題歌の歌詞です。訳は私がつけたものです。
MIFFY, A SWEET LITTLE BUNNY(ミッフィー、優しい小さなうさぎちゃん)
MIFFY, A SMART LITTLE BUNNY(ミッフィー、賢い小さなうさぎちゃん)
MIFFY, A CUTE LITTLE BUNNY... (ミッフィー、可愛い小さなうさぎちゃん)
MELANIE, GRUNTY, SNUFFY, ALL OUR FRIENDS HAVE COME TO PLAY
(メラニー、グランティ、スナッフィー、お友だちがみんな来て遊ぶ)
ON ADVENTURES BIG OR ADVENTURES SMALL, WE'RE GOING TO HAVE A WONDERFUL DAY
(大きな冒険、小さな冒険、すてきな日になりそう)
MIFFY, A SWEET LITTLE BUNNY(ミッフィー、優しい小さなうさぎちゃん)
MIFFY, I THINK SHE'S REALLY FUNNY(ミッフィー、彼女はとても面白い子)
MIFFY, IT ALWAYS FEELS SUNNY... WITH MIFFY!
繰り返し出てくる"bunny"という語、日本語でも「バニーガール」など耳馴染みがありますが、ウサギの愛称として使われる語だそうです。可愛いウサギの女の子、というニュアンスですね。
メラニーやグランティなどのお友だちを"our friends"と表現したり、ミッフィーのことを"I think she's really funny"と言ってみたり、この「私たち」や「私」というのは、アニメを見ている子どもたちの視点から書かれているということなのでしょう。
また、これまで勘違いをしていたのですが、最後に"Miffy!"というのは単に主人公の名前を呼んでいるだけかと思っていたら、「いつもお天気…、ミッフィーとならね!」と条件をつける構文になっていたんですねー。
参考までに、吹き替え版の歌詞も載せておきます。
ミッフィー、やさしいうさちゃん
ミッフィー、おりこうなうさちゃん
ミッフィー、かわいいうさちゃん
メラニー、グランティ、スナッフィー、みんな たのしいともだち
ほらドキドキ、ほらワクワク、ぼうけんのはじまり
ミッフィー 今日もお天気
ミッフィー まいにち元気
大体合っていますが、歌詞は意味よりもリズムに載せることの方が重要視されるので、変えてある部分もありますね。個人的には、終盤で「…お天気、…元気、…ウキウキ」と脚韻を踏んでいるところがなかなか秀逸だと思いました。
普段なんとなく聞き流している主題歌ですが、改めてじっくり見てみると色々な発見があって楽しいものですね。
ご要望をくださったカトリーヌさん、ありがとうございました。
さて、今回の内容に入っていきます。
歌詞をやったところで偶然なのですが、今回はミュージカル調の内容でして、中盤からほとんど歌ったり踊ったりしています。
すなわち、リスニング素材としては鬼難易度。
仕事で日常的に英語を使っている夫・ナコ太氏にも一度観てもらったのですが、「…さっぱりわからへんなー」と二人で呆然…という結果になりました。
とはいえ、ディクテーションをするときは何度も何度も繰り返し音声を聴き込むので、(?)マークの乱れ打ち状態はなんとか避けることができました。…が、「ちょっと自信がないな…?」というところはたくさんあります(前回「(?)がつかなかったー!」と喜んだところだったのに…)。補足や訂正、気づいたことなどありましたら、コメント欄にて大歓迎でございます。
では、恥をしのんで、まいります。
「ミッフィー、リーダーになる」11月19日(日)放送分
ミッフィーと友だちのメラニーが、誰かと待ち合わせをしているようです。
Miffy: Melanie, I'm sure Grunty'll be here soon.(メラニー、グランティはきっとすぐ来るわよ。)
Melanie: I wish she'd hurry up(?). It's taking ages! I know! Let's play "who can hop the longest?"
(急いでくれたらいいのに。時間がかかりすぎよ! わかった、「誰がいちばん長く跳べるか」ゲームしましょ。)
二人は、ぶたのグランティを待っていたのでした。
初っぱなからメラニーのせりふが聴き取りづらい…! でも意味はだいたい合っていると思います。
"It's taking ages!! "は直訳すると「何年もかかっている!」ということですが、誇張表現として「時間かかりすぎ!」というときによく使われますね。
待っている間の時間を持てあまして、ゲームを始める二人。
"Who can hop the longest?"がゲームの名前なんですね。"highest"でないあたり、跳ぶ高さではなく滞空時間を競う競技のようです(笑)。
そこへ、遅れていたグランティが到着。かと思うと、「ぼいん、ぼいん!」(このオノマトペ、どう綴るんだろう…)と楽しそうに二人のまねっこを始めます。
Miffy: Oh, Grunty, what are you doing?(あ、グランティ、何やってるの?)
Grunty: Copying you!(あなたたちのまねしてるの!)
Melanie: Copying is fun!(まねっこって面白いね!)
Miffy: Hey, that gives me an idea for a game! "Follow the leader". One of us is the leader, and others copy what they do.
(あっ、いいゲームのアイデアを思いついた!「リーダーに続け」よ。誰かひとりがリーダーになって、他の人はその人のすることをまねるの。)
Grunty: Brilliant!(いいわね!)
Melanie: I'll be leader first. Come on, copy me!(私が最初にリーダーをやるわ。おいで、私のまねして!)
Miffy: Come on, Grunty!(こっちよ、グランティ!)
Grunty: Coming!(今行く!)
3人は、リーダーを決めてまねっこをするゲームを始めたようです。
ゲームの説明で"One of us is the leader, and others copy what they do."とありますが、リーダーは一人のはずなのに、"copy what he/she does"ではなく"copy what they do"になっていますね。
これは「単数のthey」という用法で、「男か女かわからない誰か」を表現するときには、例え一人でもtheyを使っていい、というルールです(辞書のtheyの項目にもきちんと載っていますよ)。ここでは、女の子だけで遊んでいる場面ではありますが、リーダーになるのは誰かわからないという「不特定性」を示すためにtheyを使っている、ということですね。
Melanie: Now, jump in the air like this!(じゃ、こんなふうに空中にジャンプしてみて!)
Melanie: Now, run around the outside of the house as fast as you can!
(じゃあ、家の周りをうんと速くまわって!)
メラニー、なかなかアクティブにリーダーの指示を出していきます。
でも、グランティがちょっと疲れてきたようですよ。
Grunty: Wait!(待って!)
Miffy: Come on, Melanie, come back!(メラニー、戻って来て!)
Melanie: Hey, I didn't say "stop"!(ちょっと、「止まって」なんて言ってないでしょ!)
Grunty: But you're going too fast!(でもあなたは速すぎるわ!)
Miffy: Um, maybe someone else should be leader for a bit.
(うーん、たぶん、他の人が少しリーダーをやった方がいいかも。)
Melanie: Grunty, why don't you be leader, then you can choose how fast we go!
(グランティ、あなたがリーダーをやってみたら? それなら速さも自分で選べるでしょ。)
Grunty: Oh, OK.(ああ、わかったわ。)
ミッフィー、せっかちなメラニーと おっとり屋のグランティの間をうまく取り持っていますね。いいトリオだなあ。
Grunty: Oh?(あれ?)
Miffy& Melanie: Grunty?(グランティ?)
Grunty: I smell something delicious!(何か、おいしそうな匂いがする!)
リーダーになったグランティ、おいしそうな匂いにつられて、さっそく寄り道…? 外で遊んでいたはずなのに、おうちの中に入っていきますが…。
Grunty: Cherry tart! Yummy…(チェリータルト! おいしそう…)
Miffy: Grunty, it's meant to be "Follow the leader". Not "Follow your nose". The leader has to do fun things, that everyone else find fun too.
(グランティ、これは「リーダーに続け」よ、「鼻に続け」じゃないのよ。リーダーは楽しいことしなきゃ。他のみんなも楽しめるようなことを。)
Grunty: Why don't you take the lead, Miffy? You can show us how it's done.
(あなたがリーダーをやってみたら、ミッフィー? どんなふうにやればいいか見せてよ。)
Miffy: Great idea, Grunty! OK, come on, everyone. Follow me!
(いい考えね、グランティ! わかった。おいで、みんな。ついて来て!)
Melanie&Grunty: Let's go! Follow Miffy!
(行こう! ミッフィーに続け!)
ミッフィーの最初のせりふ、"it's meant to be..."というのは「〜ということになっている、〜しなければならない」という意味のイディオムですね。
"follow"は「〜に続く、〜についていく、〜に従う」 という意味ですが、「嗅覚に従ってる場合じゃないのよ、リーダーに従うのよ!」と鋭いツッコミを入れています。
グランティがリーダーになったばかりですが、次はミッフィーがリーダーをやることになりました。
ここから、ミュージカル調の展開になります。
イタリック体で書いているところは、ぜんぶ歌です。
"Follow the leader" is that's fun(?)(「リーダーに続け」は楽しいな)
Spin like me now everyone(こんどは私みたいに回って、みんな)
When I stretch you do the same(私が伸びをしたら、同じようにするの)
This is a really funny game(これはとっても面白いゲーム)
最初の一行は自信がありませんが、"fun"と言っているのは確かだと思います。
英語の歌は「脚韻(rhyme)」がとても大切でして、ここに出てくる歌詞も丁寧に韻を踏んでいます。
各行最後の単語(2音節以上の単語なら最後の音節)を拾ってみると、"fun"と"-one"、"same"と"game"というように、響きの似た語が2回ずつ出てきますね。これが「脚韻」です。
ちなみに、行の最初の音を揃えることを「頭韻(alliteration)」と呼びます。英語では、頭韻は言葉遊びやジョークでよく使われ、脚韻は歌詞によく用いられる手法です。
ここから先の歌詞でも、全ての行で脚韻が踏んでありますよ。
*Follow Miffy come and play(ミッフィーに続こう、一緒に来て遊ぼう)
Do what Miffy does today(ミッフィーが今していることをして)
Miffy's here to lead us all(みんなのリーダー、ミッフィーがここに)
On fine adventures big and small!*(大きく、小さく、楽しい冒険へ!)
この部分が「サビ」にあたるパートで、以降繰り返し出てきます。
Miffy: Follow me now on your bike(さあ、自転車に乗って、ついて来て)
Melanie: Going fast is what I like(私、速く行くのが好き)
Grunty: I like going down hill fast!(私は丘を速く駆け下りるのが好き)
Miffy: Snuffy, look, we're really fast!(スナッフィー、見て、私たちこんなに速いわ!)
*repeat
Dan: Hey, Miffy, can I join the line?(やあミッフィー、ぼくも列に加わってもいい?)
Miffy: Yes, of course! But keep in time(?).(もちろんよ、でも遅れずについて来てね。)
このミッフィーのせりふも自信なし…。"keep in time"で「ついて来て」というのは少し無理があるようにも思えますが、ダンのせりふとやはり脚韻を踏むように、敢えて"time"という語を持ってきたのではないか…と分析しています。
Climbing high, climbing down(高く登って、こんどは降りて)
Being round and round and round…(ぐるぐる回る…)
ダンも加わって、みんな楽しそうに遊具でぐるぐる回っています。
And round, and round, and round, and round, and that sounds only fun(?)! Oh!
(ぐるぐる、ぐるぐる… なんて楽しいの!)
完全にミュージカルですね。Oh!! と一緒に踊りたくなっちゃいます。
*repeat
Miffy: Follow me on ice and skates.(氷の上、スケートでついて来て)
Barbara: Spin around, your dance is great!(スピンをしましょう、素晴らしいダンスね!)
Boris: Here I come and here I go…Oh!(さあ行くぞ、あっちからこっちへ…ああっ!)
Miffy: Watch out, Boris, take it slow!(気をつけて、ボリス、ゆっくりね!)
いつのまに雪が降ったのかわかりませんが、今度はスケート場で、くまのボリスとバーバラのカップルが登場。
ボリスの"Here I come and here I go"というせりふは、「君んとこに来るぞ、こんどは離れて行くぞ」と、あちこち元気に動き回っているのが伝わってきます。おっちょこちょいのボリス、このあと雪山に突っ込んじゃってますが(笑)。
*repeat
*repeat
最後はサビの繰り返し。踊っているうちにどんどん仲間が増え、大団円で終了です。
これを観た私、「えっ…最終回なの?」と焦って公式サイトまで調べましたが(笑)、これからも「ミッフィー」は続いていくようで、一安心です。
なんとか(?)マークは数個で抑えられましたが、ミスは色々ありそうだな〜…。どきどき。
さて、次週(といっても明日ですが)のミッフィーの放送はお休みです。
少し時間があるので、次回は久々に「チェブラーシカ」短編フィルムを使ったロシア語の学習に戻ってみたいと思います。
ではまた、近いうちにお会いしましょう。