英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」4月8日放送分〜
こんにちは。
1歳7ヵ月になった娘・おタマ、絵本や写真を見て「これなあに?」と聞くと、食べ物や動物など簡単なものなら答えられるようになりました。
先日、カフェでおやつを食べていたところ、座席の後ろがガラス張りになっていて、そこに私達の姿が映っていました。それに気づいたおタマ、ガラスを指差して「これなあに? ママ。これなあに? わたし」と一人で言っていてビックリ。「わたし」という概念もいつの間にか理解できるようになったようです。
ただ、今日は夫のナコ太氏を指差して「これだあれ?」と聞いたところ、おタマはなんと「おタマちゃん」と答えました。ナコ太さんは自分の延長なのかなあ。彼女の頭の中をいちど覗いてみたいものです。
※ちなみにおタマはどちらかというと、夫よりも私に似ています…。
さて、今日は毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお送りします。
ミュージカルパートもなく、特に難しい題材を扱った話ではなかったのですが、今回はなぜか聴き取りにものすごく苦戦しました。特に、ぶたのグランティのせりふ…。舌ったらずで聴き辛いんだよー。
というわけで、いつものように、わからなかったところは(?) マークを付けてあります。
では、恥をしのんで、まいります。。
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
「くるまをあらおう」4月8日放送
ミッフィー、グランティ、ミッフィーパパがドライブをしています。
Father: Oh, thanks for helping me with the shopping, girls.
(ああ、君たち、買い物を手伝ってくれてありがとう。)
Miffy: I love the supermarket. And everything's in it.(スーパーを見るの大好き。何でもあるもの。)
Grunty: Especially the strawberries.(特に、イチゴがね。)
買い物に言ってきたんですね。
"help A with B(※Aは人物)"で、「AがBするのを手伝う」という構文が使われています。
食いしんぼのグランティは、買ってきたイチゴを食べるのが待ちきれないみたいです。
状態の悪い道にさしかかったのか、車はガタンガタンと揺れながら進みます。
Father: Uh, hold on to those eggs, Miffy.(ああ、その卵をしっかり持っていてくれ、ミッフィー。)
Miffy: Yes, Daddy.(わかったわ、パパ。)
車は泥をはねながら進んでいきますよ。
Miffy: The car's getting very muddy.(車が泥んこになっていく。)
Grunty: I like muddy.(泥んこ大好き。)
Father: Well, I don't. I'll have to cleaning it off later.(うーん、僕は好きじゃないな。後で洗わないと。)
「泥」を意味する語はmud。その形容詞形で"muddy"(泥んこの)ですね。
泥んこで遊ぶのは楽しいですが、車が泥んこになって嬉しい大人はあまりいないですよね。
パパが言っている"cleaning it off"というイディオム、"off"を使うことで「(泥を)落とす」というニュアンスを表しています。
さて、家に着きました。買ってきたものを確認しているミッフィーたち。
Grunty: Oh, hold on. Have you got the strawberries, Miffy?
(あ、待って。イチゴ持ってる、ミッフィー?)
Miffy: Uh... No. My bag's empty too.(うーん…ない。私の袋も空っぽ。)
Miffy: Daddy, we can't find the strawberries.(パパ、イチゴが見つからないの。)
Father: Oh, that means we must have left the strawberries in the supermarket.
(えっ、それはきっとスーパーに忘れてきたんだな。)
パパのせりふ、"must have +動詞の過去分詞形"という構文で「〜したに違いない」と過去のできごとに対する強い推量(断定)を表しています。
ここで、混同されやすい「助動詞+have+過去分詞」のパターンをおさらい。
must have+過去分詞 「〜したに違いない」
could have+過去分詞 「〜したかもしれない」
should have+過去分詞 「〜すべきだった、〜すればよかった」
would have+過去分詞 「〜しただろう」※仮定法「もし〜だったら」の形で用いられることが多い
どれも、過去のできごとに対して話者が思っていることを表現する構文ですね。後ほど、ミッフィーパパのせりふに"would have+過去分詞"の形も登場しますよ。
補足すると、"should have+過去分詞"は、文脈によっては「〜したはずだ」という推量のニュアンスになることもあるので注意が必要です。
ちなみに、私は往年のミュージカル映画"Sound of Music"の中の"Something Good(何かいいこと)"という曲が大好きで、このなかに"must have+過去分詞"の形が出てきます。
主人公マリアが、幾多の困難を乗り越えてトラップ大佐と結ばれる名シーン。以下に歌詞の一部を引用いたします。(訳は私がつけました)
But somewhere in my wicked, miserable past
(それでも、悪い子だった私のみじめな過去のなかにも)
There must have been a moment of truth
(真実の瞬間があったに違いない)
おてんばで、悪いことをしてばかりの子どもだった私でも、今、こうしてあなたが愛してくれている。だったら、そんな過去も間違いじゃなかったのかもしれない…と振り返る喜びの歌。最初はマリアの独唱ですが、後半では大佐も一緒に歌ってくれているのがなんとも感動的です。
詳しい歌詞が気になる方は検索してみてくださいね。とってもいい詞ですよ。
さて、ミュージカルの話になるとどうもヒートアップしちゃいますね。次にいきましょう。
Grunty: Oh, I really wanted some strawberries. Can we go back?
(えーっ、私、イチゴがすごく食べたかったのに。(取りに)戻れる?)
Father: Well, it's a long drive to the supermarket.
(うーん、スーパーまでは長いドライブになるからなあ。)
Miffy: Oh, how about Barbara's shop? She has strawberries.
(あっ、バーバラのお店は? 彼女はイチゴを売ってるわ。)
Father: I'll be as fast as I can.(大急ぎで行ってくるよ。)
Grunty: Bye. (行ってらっしゃい。)
Miffy: Bye, Daddy.(行ってらっしゃい、パパ。)
よそのお父さんをして「取りに戻ろうよ!」とは…グランティ、恐るべし。
でも、困ったときにはバーバラのお店。なんでも揃っていますからね。
子どもたちのために、がんばれ、パパ!
Grunty: Look, Miffy. What a lot of mud is that(?)!
(見て、ミッフィー。なんてたくさん泥がついてるんだろう。)
Miffy: I know. Why don't we give it a wash, while Daddy's getting strawberries?
(そうね。パパがイチゴを買ってくる間に洗うのはどう?)
Grunty: Good idea. This is something nice for him too. Yay!
(いい考えね。パパにとってもいいことだし。イエーイ!)
最初のグランティのせりふ、うまく聴き取れませんでした。どう考えても文法がおかしいですね。「すごい泥やな」と言っていることはわかったのですが…。
そして、その泥を洗って落とすことにした二人。グランティは、なんだか下心があるように思えてなりませんが…(笑)。
Father: Hello, Barbara. I'd like to buy some strawberries, please.
(やあ、バーバラ。イチゴを買いたいんだ、お願いできるかな。)
Barbara: I'm sorry. I'm afraid they're all sold out.(ごめんなさい。売り切れちゃったんです。)
Father: Oh...(ああ…)
Barbara: But I do have lovely grapes, and cherries too.
(でも、おいしいブドウやサクランボならありますよ。)
Father: Not today. Sorry, it's got to be strawberries.
(今日はやめておくよ。すまないね、イチゴでなきゃいけないんだ。)
Barbara: Wow. The market is on today. Why don't you try there?
(そうですか。今日は市場が開いていますよ。行ってみたらいかがです?)
イチゴ、売り切れでした。残念!
他のものならありますよ、というバーバラに"it's (=it has) got to be strawberries."と返すパパ。
"have got to 〜(動詞)"は「〜しなければならない」というイディオムです。口語でよく使われます。アメリカ英語では"gotta 〜"と略して使われたりもしますね。
さて、洗車に奮闘しているミッフィーとグランティ。水をくんだバケツをひっくり返してしまいました。
Miffy&Grunty: Oh!(わあ!)
Grunty: Miffy! The backet's all empty now.(ミッフィー! バケツが空っぽになっちゃった。)
Miffy: Let's use the hose! It'll be a lot quicker.(ホースを使いましょう! その方がずっと速いわ。)
Grunty: Yes, yes, yes!(うん、うん、うん!)
水を流すための「ホース」は"hose"ですね。正式には"hosepipe"というそうです。
他にも、"hose"で「タイツ、ストッキング、靴下、ズボン」を表すこともあるそうです。確かに形が似ているかも…? アメリカ英語では、パンストのことを"pantyhose"と言ったりもしますね。
Father: Ah, one punnet of strawberries, please.(ああ、イチゴを1パック、お願いします。)
Market Staff: Sorry, I'm all out of strawberries. Why don't you try the farm?
(すまないね、イチゴは売り切れだよ。牧場に行ってみたらどうかな?)
Father: The farm?(牧場?)
「イチゴを1パック」というせりふ、てっきり"one packet of strawberries"と言っているものと思いましたが、どうも発音が違う…? ということで調べてみると、"punnet"で「(果物を売るための)小さな木製のかご(1杯分)」というドンピシャな語がヒットしました。知らなかった。"one punnet of strawberries"という使い方をするのですね。イギリス英語だそうですよ。
パパ、はるばる青空市場まで買いに来たのに、またもやイチゴは売り切れでした。
ところでこの市場のおじさん(なぜかグランティにそっくり)、オーストラリアなまりのような、イギリスの下町なまりのような、不思議な話し方をしていますね。こういう方言を聴き分けられるようになるとかっこいいんだけどなー。
Grunty: It's here(?).(ここよ。)
Miffy: Okay.(オーケー。)
Grunty: Here, Miffy.(こっちよ、ミッフィー。)
グランティの最初のせりふは、ほぼ一瞬つぶやいているだけなので解読不能でした。
車はサクサクときれいになっていきますねー。
さて、イチゴを求めてとうとう牧場までやってきたパパ。
ところでこの牧場、遠足の回でバスに乗って行っていたところですね。ずいぶん遠い場所のようですが、パパ、ひょっとして歩いて行ったんだろうか…?
Father: Ah! The farmer John! There you are. I-I'm looking for strawberries.
(ああ! 農夫のジョンさん。そこにいましたか。イチゴを探しているのですが。)
Farmer: Sorry, I haven't got any left. I delivered them all to the supermarket yesterday.
(悪いね、もう残っていないんだ。昨日、スーパーに全部運んでしまったよ。)
Father: Oh, it would've been quicker to go back there in the first place.
(ああ、最初からそこ(スーパー)に戻った方が早かった。)
Farmer: I have some plums.(プラムならあるよ。)
Father: No, thank you.(いえ、結構です。)
このおじさん、ジョンっていう名前なんだ…。
思わず"Miffy Farmer John"とググってみたところ、こんな絵本がヒットしました。
ミッフィーの作者ディック・ブルーナが出した絵本ですが、どう見ても人間の農夫・ジョン。他に、このアニメに出てくるうさぎの農夫ジョンもヒットしました。まあ同じブルーナの世界なので、種族(?)が違っても同じ人物として扱われている…のだろうか…?
そして、なんと「スーパーに出荷しちゃったから、イチゴはないよ」との返事!
このパパのせりふ"it would've been quicker to go back there in the first place."に、先ほど触れた"would have+過去分詞"の形が使われていますね。
"in the first place"は「最初から、最初の時点で」なので、「最初から、あちこち駆け回らずにスーパーに戻ったら確実にイチゴはあったんだよな、その方が早かったんだよな…」と、変えられない過去に対して悔やんでいる構文です。
ガックリと肩を落として返るパパ。なんとも気の毒ですね。ものすごく頑張ったのに…。
Father: Oh...(ああ…)
Miffy: Daddy, Daddy! Look what we did.(パパ、パパ! 見て、私たちがこれをやったの。)
ミッフィーは帰ってきたパパを見つけて、車のところに連れて行きます。
泥がすっかり落とされ、車はピカピカ!
Miffy: Look, Daddy!(見て!)
Father: Oh, girls! you washed the car for me! What a nice surprise! Thank you so much.
(ああ、君たち! 僕のために車を洗ってくれたんだね。なんてすてきなサプライズなんだ! どうもありがとう。)
Grunty: (?) our surprise now?(私たちへのサプライズは?)
Father: Oh, I'm so sorry. I couldn't find any strawberries anywhere.
(ああ、すまないね。イチゴはどこにも無かったんだよ。)
Miffy&Grunty: Oh...(ああ…)
グランティのせりふ、またもや解読不能でした。
でも、グランティはやっぱりイチゴを期待して車を磨いていたんだな…ということだけは、なんとなく伝わるせりふなのでした(笑)。
イチゴはどこにも無かった…と聴き、ガックリする二人。そこに、大きなプロペラの音が!
Grunty: Oh? What's that?(ん? あれ(あの音)はなに?)
Miffy: Oh, it's Uncle Pilot!(わあ、パイロットのおじさん!)
Father: Ha-ha!(ハハハ!)
ここで唐突に、パイロットのおじさん登場!
この人はミッフィーの叔父さんですが、いつも飛行機で世界中を飛び回っている、ミッフィーのヒーローでもあります。いつもやたらカッコ良く登場するんだよなあ。
おじさんの名前は不明ですが、"Uncle Pilot"というのがもはや固有名詞みたいになっています。
Uncle Pilot: Hello, Miffy! Hello, Grunty!(やあ、ミッフィー! やあ、グランティ!)
Miffy: Hello, Uncle Pilot! Have you come a long way?
(こんにちは、パイロットのおじさん! 遠くから来たの?)
Uncle Pilot: Yes, I have. And look! I brought them.(そうだよ。見てごらん! これを持ってきたんだ。)
Miffy&Grunty: Strawberries!(イチゴ!)
Grunty: Hurray!(やったあ!)
Uncle Pilot: Yes! Extra juicy one.(そうだよ! とびっきりジューシーなやつだ。)
Grunty: Can I eat them now?(食べてもいい?)
Uncle Pilot: Of course you can.(もちろん、いいとも。)
Miffy&Grunty: Um, yummy.(うーん、美味しい。)
チートキャラのおじさん、知っているはずもないのに絶妙のタイミングでイチゴを持ってきましたね。
"extra"は「必要以上の、余分な」という意味が基本ですが、「特上の、極上の」という意味もあるんですね。特に美味しいイチゴだよ、ということでしょう。
Miffy: Now we should do something nice for you.(じゃ、私たち、何かいいことをしてあげなきゃ。)
ようやくイチゴにありつけ、幸せに浸っていたミッフィー、ハッと我に返ってお礼を考えます。
Miffy: I know! We can wash your plane!(そうだ! 飛行機を洗ってあげる!)
Grunty: Wow! Never washed the plane before. It'll be fun!
(わあ! 飛行機を洗うなんて初めて。楽しそう!)
「やりたいだけやろ!」とツッコみたくなりますが、飛行機の洗浄って子どもに出来るものなんだろうか…?
Father: Well, you can all help washing. But maybe you should wash yourself first.
(そうだね、洗うのを手伝うこともできるけど、まずは自分をきれいにした方がいいんじゃないかな。)
Miffy: Oh.(あ。)
Grunty: Oh, yes.(ああ、そうね。)
Uncle Pilot: Ha-ha-ha.(ハハハ。)
パパに言われ、ミッフィーとグランティが自分たちの服を見ると、イチゴの果汁がベッタリとついてしまっていました。
そういえば、こないだおタマと外でお弁当を食べたときも、同じようにイチゴの汁を服にベッタリつけて頬張っていたなあ…(よく熟れたイチゴだと、鮮やかな赤がしっかりついてしまうんですよね)。と、ほっこりしたところで、今日はおしまい。
さて次回ですが、子どもの英語教育について少し論じようと思っています。
といっても大層な内容ではなく、テレビについてです。私がおタマと一緒に観ている「Eテレの子ども向け英語番組」、この春から新しい番組が始まったり少し変わった内容になったりしていて、少し思うところがあるのです。
といっていますが、書く時間がとれなかったら、また次の「ミッフィー」をやるかもしれません。予定は未定。
ともかく、近いうちにまたお会いしましょう。