かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」5月20日放送分〜

こんにちは。

 

1歳9ヵ月の娘・おタマが最近、ものの名前、色、数字などを覚え、外出先で何か見つけては「あか!」「にんじん!」「3!」と次々に口に出すので、「そうだねー、〇〇だねー」と1日に500回くらい言わされているマミです。

 

我が子の成長は嬉しいのですが、相づちを打たないと「あか! あか! あか! あか!」と大音量で延々繰り返すおタマの無尽蔵のエネルギーに、ちょっとお疲れ気味。少々なげやりなリアクションになってしまうのは許してほしいなあ…。

 

さて、そんな新米かあさんがお届けする、語学のブログ。

少し遅くなってしまいましたが、今週も「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお送りします。

時間があまりとれなかったので、解説はいつもより少なめです。ご質問等あればコメント欄へどうぞ〜。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜 

 

 「ダンのスケートボード」5月20日放送 

 

ミッフィーと友だちのダンが、丘の上に集合しています。

二人ともヘルメットを被っていますね。

 

Miffy: Hi, Dan.(こんにちは、ダン。)

Dan: Hi, Miffy. Look what Boris made for me.
(こんにちは、ミッフィー。見てよ、ボリスが作ってくれたんだ。)

Miffy: Wow, a skateboard!(わあ、スケートボード!)

Dan: Want to watch me try it out?(僕がやってみるとこ見たい?)

Miffy: Oh, yes, please!(うん、そうね、やってみて!)

 

ダンは、大工仕事の得意なボリスにスケートボードを作ってもらったんですね。

ボリス、ドジっ子で頼りないように見えて、こういうものも作れちゃうんだなあ…。

 

Dan: Right. Oh... I think I got the hang of it now. Woo... whoa! Ouch.
(よし。うーん…コツをつかみかけてるんだけど。うー…うわあ! いたた。)

 

ダン、頑張って乗ってみたものの、転んで尻餅をついてしまいました。

ここでは"get the hang of..."で「…のこつをつかむ」というイディオムが使われています。

 

Miffy: One more try. You're getting better.(もう一度やってみて。うまくなってるわ。)

Dan: Hmm... OK. Hmm...(うーん、わかった。うう…)

 

ミッフィーに励まされますが、ダンはどうも乗り気ではないようです。

 

Dan: Ah, would you like to have a try, Miffy?(あー、よかったら君がやってみない、ミッフィー?)

Miffy: Oh, yes, please, Dan!(わあ、そうね、やってみるわ、ダン!)

 

"have a try"で「やってみる、挑戦する」というイディオム。似た意味の"have a go"という表現も後で出てきます。

 

Miffy: Oh! Whoa...(わっ! おっとっと…)

Dan: Careful!(気をつけて!)

 

ボードに乗ってみたミッフィー、最初は危なげでしたが、上手に乗りこなしています。

 

Miffy: Ta-da!(ジャーン!)

Dan: Wow, Miffy! You did it!(わあ、ミッフィー! やったね!)

Miffy: It was tricky, but it's great fun. Here. Have another go.
(難しいけど、とっても楽しい。さあ、もう一度やってみて。)

Dan: Oh, right. One more go.(うん、そうだね。もう一度か。)

 

"ta-da"は、何かを披露するときなどに使う間投詞。日本語では「ジャジャーン」みたいな感じだと思うのですが、古いかしら。

"tricky"は形容詞で、ここでは「こつのいる、扱いにくい」という意味です。トリック、つまり技が必要な…というニュアンスでしょうか。

"have another go"は、上に書いた"have a go"の変化した形で「もう一度やってみる」となります。

 

ダンは勇気を出して再挑戦することにしたようですが…?

 

Miffy: You can do it. Here, I got you. Go on.(できるよ。ほら、支えてあげる。その調子。)

Dan: Whoa...(おっと…)

Miffy: Well done. Dan.(うまいわ、ダン。)

Dan: Hey, I'm doing it! Whoa! (やった、僕できてるよ! うわあ!)

 

ミッフィーが手取り足取り支えてあげて、ダンも上手に乗れるようになってきました。

"I'm doing it!"は直訳すると「今それをやっている!」ですが、ここでは「前までできなかったことが、今できてるよ!」というニュアンスですね。

 

ところが、喜んで手を挙げた瞬間、バランスを崩してまた転んでしまいました。

 

Dan: Ow...(いてて…)

Miffy: Are you OK?(大丈夫?)

Dan: I think so.(たぶん。)

 

そこへメラニーがやってきました。

 

Melanie: Hello! Wow, cool skateboard.(こんにちは! うわあ、かっこいいスケートボード。)

Miffy: Hi, Melanie.(こんにちは、メラニー。)

Melanie: Oh, this is just like mine.(へえ、私のと似てる。)

Miffy: I didn't know you had a skateboard.スケートボード持ってたなんて知らなかったわ。)

Melanie: Oh yes, I've had it for ages. Can I have a go, Dan?
(うん、そうなの、ずっとやってるわ。やってみてもいい、ダン?)

Dan: OK.(いいよ。)

 

元気で活発なメラニースケートボードの経験もあるようですね。

"I've had it for ages"とのことですが、ここでの"ages"はざっくり「長い間」という意味で、"a long time"の誇張表現としてよく使われる語です。

以前このディクテーションで扱った表現で、待ち合わせに遅れた人に対して"It's taking ages!!"(時間かかりすぎ!)というのもありましたね。

 

スケボー経験者のメラニー、ダンのボードを軽やかに乗りこなしています。

 

Melanie: Woohoo!(わあい!)

Miffy: Wow, Melanie's really good.(わあ、メラニーってすごく上手なのね。)

Dan: Everyone's better on my skateboard than me.(みんな、スケートボードが僕より上手だ。)

Melanie: Your turn, Dan.(あなたの番よ、ダン。)

Dan: Ah... I don't think I want to.(ああ…やりたくないよ。)

Miffy: Why not?(どうして?)

Dan: Well, you two are much better than me. I think I just get it back to Boris.
(だって、君たち二人とも僕よりずっと上手なんだもの。これ、もうボリスに返すよ。)

Miffy: Don't do that, Dan.(そんなことしないで、ダン。)

Melanie: Yes, you'll get there.(そうよ、うまくなれるわよ。)

Dan: Hmm...(うーん…)

 

メラニーミッフィースケートボードが上手いので、ダン、いじけちゃいました。

もうボリスにボードを返す…なんて言うダンを励ます二人。

メラニーの言っている"you'll get there."というのは、直訳すると「あなたはそこに行けるよ」ですが、「きっとできるようになるよ、あなたならたどり着けるよ」と相手を励ますときの決まり文句として使われます。

 

Miffy: Hm?(ん?)

Melanie: Oh, Snuffy!(わっ、スナッフィー!)

 

そこへ、犬のスナッフィーが颯爽と登場!

なんと、スケートボードから小屋に飛び移り、床をくぐり抜けたボードに再び着地するという離れ業をやってのけました。

 

Miffy: Wow! Did you see that?(うわあ! 今の見た?)

Melanie: What a trick!(すごい技ね!)

Dan: Amazing, Snuffy! She's even better than you, Melanie.
(すごいよ、スナッフィー! 君よりうまいかもよ、メラニー。)

 

さきほど"tricky"という形容詞が出てきましたが、ここの"trick"はその名詞形で「芸当、妙技」という意味。ちなみにこの"trick"には「計略、いたずら、悪ふざけ」という意味もあり、ハロウィーンでおなじみのフレーズ"Trick a treat!"もここから来ていますね。

 

Dan: If Snuffy can ride the skateboard, I can ride the skateboard.
(スナッフィーでもスケートボードが乗れるんなら、僕にも乗れるかな。)

 

犬でもできる(かしこいスナッフィーは特別なような気もしますが…)んだから、僕だって…と、再びやる気になったダン。恐る恐る、ボードに乗ってみます。

 

Dan: Right.(よし。)

Miffy: You're doing it!(できてるわ!)

Dan: Keep going!(その調子!)

Dan: Woo... Ah!(うー…ああっ!)

 

うまくいきそうだったのですが、下り坂に差しかかってまた転んでしまいました。

ていうか、坂の上でスケボーをやるのがそもそも間違っているような…?(笑)

 

Miffy: Dan, are you all right?(ダン、大丈夫?)

Dan: Yeah, I'm OK, but what about my skateboard?
(うん、僕は大丈夫だけど、スケートボードは?)

 

無人となったスケートボード、そのまま坂を猛スピードで下っていきます!

あ、危ない…!!

 

Miffy: Stop!(止まって!)

Melanie: Come back!(戻ってきて!)

 

そして、被害に遭うのは、いつもこの人。

 

Boris: Whoa!!(うわあ〜!!)

 

畑仕事をしていたボリスにボードが激突。これは痛そうだわ…。

 

Boris: Oh...(うーん…)

Miffy: Are you all right, Boris?(大丈夫、ボリス?)

Boris: I'm fine, thanks, Miffy. But Dan's skateboard isn't.
(僕は平気さ、ありがとう、ミッフィー。でもダンのスケートボードは大丈夫じゃないみたい。)

Dan: And I broke your spade too. I'm sorry, Boris. Skateboarding is just too hard for me.
(ボリスのシャベルも壊しちゃった。ごめんなさい、ボリス。スケートボードは僕には難しすぎるよ。)

 

スケートボードのローラーが取れ、ボリスの持っていた農具もポッキリと折れてしまいました。

"spade"は厳密にいうと「鋤(すき)」だそうで、シャベル"shovel"とは別物みたいなんですが、違いがわからない…。ここではわかりやすく「シャベル」と訳しました。吹き替えでもシャベルとなっていましたね。

 

Miffy: They're both broken. That gave me an idea!(二つとも壊れたのね。いいこと思いついた!)

 

ミッフィーの言っている"that gave me an idea"は直訳すると「それ(壊れたシャベルとボード)が私にアイディアをくれた」となり、「それらをヒントにいいことを思いついた」という意味になります。

 

ここからボリスの歌が始まります。

スケートボードを修理しながら楽しそうに歌っていますよ。

 

Boris: A hummer here, a polish(?) there(ハンマーはこっち、磨き粉はあっち)

You need a building on your dare(?)(大工作業をしっかりやらなくちゃ)

I love to make things all day long(一日中、ものをつくるのが大好きなんだ)

Miffy: And sometimes Boris gets it wrong!(ボリスだって時々は間違えるのね!)

 

歌が出てくるたびに毎回言っているのですが、歌詞って本当に聴き取り辛いんですよ。

今回も、一行目の終わりと二行目の聴き取りがさっぱりでした。

一行目では、画面に"polish"(磨き粉、光沢剤)なんてカケラも出てこないのですが、聞こえた音に近い語で大工仕事に最も縁がありそうなもの、ということで"polish"を採用しました。

二行目は意味がとおっているのかどうかすら定かではありません。

そもそも"building"では大工仕事というより「建築」になっちゃう…。そう言っているように聞こえるんだけどなあ。

そして"on your dare"なんて表現も、辞書をひいても検索をかけてもヒットしないので多分正しくはないのですが、"dare"で「挑戦、あえてすること」という意味となることもあるし…ということでこの形にしてみました。

 

最後のミッフィーのせりふは、ボリスが車輪とシャベルの柄を間違えて手に取ったので「間違えてるよ!」という意味で言ったものです。"get ... wrong"で「…を取り違える」というイディオムが使われています。

 

Boris: Making things is so much fun(ものをつくるのは楽しいな)

Melanie&Dan: Come on, Boris, get it done!(がんばって、ボリス、仕上げて!)

 

"get ... done"は「…をやり終える、すませる」という意味。最後までしっかり仕上げてね! とボリスを応援している言葉ですね。

 

Boris: There, good as new!(ほら、新品みたいでしょ!)

Dan: Wow, a scooter!(うわあ、スクーターだ!)

 

ボリスはスケートボードにシャベルの柄を取り付け、ハンドルにしてしまったのですね。ほんとに器用なクマさんだなあ。

"(as) good as new"で「新品みたいにきれいな」というようなニュアンスです。

"scooter"(スクーター)と聞くと、日本語では原チャリのようなものを想像してしまいますが、英語ではハンドルとローラーの付いたボードのことを"scooter"というのですね。少し前に流行った「キックボード」に近いものだと思われます。

 

ハンドルが付いてしまえば、ダンも怖がることなくボードに乗れますね。

 

Dan: Here I come!(行くぞ!)

Melanie: Hey, can I have a go? Wait!(ねえ、私もやってもいい? 待って!)

Miffy: Me too, me too!(私も、私も!)

Boris: Great! Now I can get back to my garden. Now, where'd I leave my spade?
(いいね! それじゃあ僕は庭仕事に戻ろうかな。さて、シャベルをどこにやったっけ?)

 

シャベルをどこにやったっけ? って、あんたさっき持ち手を改造しとったがな。

最後の最後ですっとぼけるボリス。でも、自分の壊れた農具の部品を子どもの遊び道具に改造してしまうなんて、なかなかできることではありませんよね。子どもたちに慕われるわけだ。

 

Dan: Minute!(ちょっと待って!)

Melanie: Come back, Dan!(戻ってきて、ダン!)

Boris: Oh, ha-ha-ha.(ああ、ハハハ。)

Melanie: Slow down.(ゆっくり。)

 

シャベルはなくなってしまったけれど、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見て思わず笑みがこぼれるボリス。大人とは、こうありたいものだなあ。なんて思ったところで、おしまい。

 

 

冒頭にも書いたとおり、今回は少し解説が少なめでした。

次はもう少し余裕をもっていきたいものです。

 

さて、今週の「ミッフィー」は放送お休みです。次回は時間があればスペイン語(DELE B1対策関連)について少し書きたいと思っています。

ま、いつも通り、無理のないペースでゆるりと更新していきますよ〜。

では、また近いうちにお会いしましょう。