かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」8月5日放送分〜

こんにちは。

 

もうすぐ2歳になる我が娘・おタマ。いわゆる「アンパンマンエイジ」と呼ばれる年齢となり、彼女もご多分に漏れず日々アンパンマンのおもちゃや絵本に親しんでおります。しかし、あんまり楽しそうに毎日アンパンマンと戯れる娘を見て、やきもちの一つも妬きたくなる新米ママ・私。

あるとき娘が遊んでいるところに、

 

「元気100倍! マママン!」

 

アンパンマンの物まねをして割り込んでみたところ、おタマはきょとんとして私の顔を見つめ「まままん…」とつぶやいた後、そばにいた夫・ナコ太氏を指差して

 

「ぱぱぱん」

 

と言いました。

うん、そうだね。ママがマママンなら、パパはパパパンだよね。

 

さて、そんなゆるい日常を送っております私が大好きな語学のことを書き散らす当ブログへようこそ。

今日も毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」の英語ディクテーションをお送りいたします。

 

(いつも「スペイン語の記事も書きたい…」と言いながら、そちらはなかなか書く時間が取れずにおります…。どうか気長にお待ちいただければ幸いでございます。)

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 ミッフィーとペットショー」8月5日放送 

 

さて、今日はミッフィーの飼い犬・スナッフィーが大活躍する回ですよ。

ミッフィー、何やらスナッフィーに芸を仕込んでいるようです。

 

Miffy: No, over's like this.(違うわ、こうやって跳ぶのよ。)

Narration: Well done, Snuffy.(すごいね、スナッフィー。)

Miffy: She likes following me. Come on, Snuffy. You can follow me all the way to the pet show.
(私について来るのが好きなの。おいで、スナッフィー。ペットショーまでずっとついて来れるわ。)

 

ペットショーで披露する芸を練習していたのですね。

"over"というのは、犬にバーを跳び越えさせるときの掛け声ですが、ここでは芸そのものの名前として使われています。

 

さて、ペットショーの会場です。

ぶたのポピーおばさんが、屋台でハンバーガーのお肉を焼いています。そこへ姪っ子のグランティがやって来ました。

 

Grunty: Can I have a carrot burger please, Poppy.(キャロットバーガーをください、ポピー。)

Poppy: Uh, not yet, Grunty. I only just put them on. They won't be ready for a while.
(ええと、まだなのよ、グランティ。今火にかけたところだから。しばらくは出来ないわ。)

 

"burger"は"humburger"(ハンバーガー)の略。日本語と同じですね。

ただし、"humburger"というのは「ハンバーガー」を指すこともあれば、「ハンバーグ」つまりバーガーに挟まっているお肉を指すこともある語です。この会話でも「burgerを火にかけたばかりだから…」という台詞があるので、"burger"はどちらかというとお肉を指す語なのかもしれません。

 

"only just ..."というのは、「たった今〜したばかり」という意味のイディオムです。"only just put them on"と言っていますが、これはつまり「(火のついたプレートに)バーガーを置いたばかり」ということで、焼き始めたばかりだということ。

 

そこへ、ミッフィーとスナッフィーが登場します。

 

Poppy: Uh-uh-oh, no carrot burgers for you, Snuffy.
(あら、まあまあ、あなたにはキャロットバーガーはあげられないのよ、スナッフィー。)

Miffy: It's starting! Come on, Snuffy. It's starting!
(始まるわ! おいで、スナッフィー。始まる!)

 

ミッフィー、障害物となるコーンやバーを抱えていて大変そうですね。

パチパチと拍手の音が聞こえてきます。ペットショーが始まるようです。

 

Uncle Pilot: Ladies and Gentlemen. It's time for the event you've all been waiting for.
(ようこそ、皆さん。お待ちかねのイベントの時間です。)

The pet talent show! First up is Dan and Bubbles!
(ペット・タレント・ショー! トップバッターは、ダンとバブルスだ!)

 

司会は何故かパイロットのおじさん(Uncle Pilot)。ミッフィーの伯父さんですね。

"first up is ..."というのは、「まず最初は〜です!」と紹介するときの決まり文句です。

ペットショーのトップバッターは、ミッフィーの友だちのダンと金魚のバブルス。この金魚さん、ミッフィーがペットシッターをする回に登場していましたね。

 

Dan: Bubbles is going to sing for you.(バブルスが、皆さんのために歌います。)

Uncle Pilot: Oh.(へえ。)

Grunty: A singing fish? Don't be silly.(歌う魚? そんなことできるわけないわ。)

 

"silly"は「ばかげた、愚かな」という意味の形容詞ですが、"Don't be silly."で「そんなわけない、冗談を言うな」という意味のお決まりフレーズになります。

確かに、魚が歌うというのは想像しにくいですが…?

 

ダンがバイオリンの演奏を始めると、バブルス、それに合わせてプクプクとリズミカルに泡を吐きます。

 

Grunty: Wow, Bubbles really can sing.(わあ、バブルスは本当に歌えるのね。)

Miffy: Did you see that, Snuffy? Clever fishy.(見た、スナッフィー? 賢いお魚さんね。)

 

"fishy"は"fish"に接尾辞-yをつけて「お魚ちゃん」とかわいらしいニュアンスをつけた語です。

ただ、"fishy"は形容詞として使うと「うさんくさい、いかがわしい」という意味にもなっちゃうので注意が必要です(この場合はもちろん違いますが)。

 

Uncle Pilot: Well done, Bubbles, and Dan too, of course. You've won a medal.

(すばらしい、バブルス! そしてもちろんダンもね。メダル獲得だ。)

Dan: Yes!(やった!)

Miffy: Look, Snuffy! We could win a medal.
(見て、スナッフィー! 私たちもメダルがもらえるかも。)

 

どういう基準なのかわかりませんが、すばらしい芸をしたコンビにはメダルが授与されるようです。ミッフィーのテンションも上がりますね。

  

Uncle Pilot: Please welcome Miffy and Snuffy!(次は、ミッフィーとスナッフィー!)

 

いよいよミッフィーとスナッフィーの番。

"please welcome ..."は直訳すると「...を歓迎してください」となりますが、次の出演者などを紹介するときに「温かく見守ってあげて!」というニュアンスで使われるフレーズです。

 

Grunty: Go, Miffy and Snuffy!(がんばれ、ミッフィーとスナッフィー!)

Poppy: Oh, I've got to see this.(あら、これは見に行かなきゃ。)

 

ミッフィーとスナッフィーの勇姿を一目見ようと、ポピーおばさんも持ち場を離れて応援。でも、バーガーがまだ火にかかっているような…?

 

Miffy: Come on, Snuffy. Snuffy... sit! Round! Good girl, Snuffy.
(おいで、スナッフィー。スナッフィー…お座り! 回って! いい子ね、スナッフィー。)

 

"sit"、"round"は先ほどの"over"とともに、犬に芸をさせるときのかけ声ですね。

スナッフィー、なかなかいい感じで芸をこなしていきます。

 

Grunty: Yay, Snuffy. Oh, no!(やったあ、スナッフィー。あっ、だめ!)

 

ところが、見物していたグランティの手から、風船が離れて飛んでいってしまいました。

 

Miffy: Now, over, Snuffy.(さあ跳んで、スナッフィー。)

 

さっき練習していたジャンプをいよいよ披露する…というときに、スナッフィーは風船を追いかけて走っていってしまいました。

 

Miffy: Come back, Snuffy!(戻っておいで、スナッフィー!)

Uncle Pilot: Oh, uh, well... thank you, Miffy and Snuffy. Now, uh, who's this?
(おやおや、さて…ありがとう、ミッフィーとスナッフィー。では、ええと、次は誰かな?)

Melanie: I'm Melanie, and this is Peanut the parrot poet.
メラニーです。これはオウムの詩人、ピーナッツ。)

 

うーん、ミッフィーたちの芸は終了となってしまいました。

次はメラニー。"Peanut the parrot poet"というのは、"A(名前)the B(通り名)"というパターンの表現です。「ミッフィーとあそびのおうち」の回でも「勇敢なミッフィー」"Miffy the Bold"という表現が出てきました。実在した連続殺人犯「切り裂きジャック」"Jack the Ripper"もこれと同じですね。

"parrot poet"というのは「オウムの詩人」ということで、どちらも頭文字と終わりの文字が同じで語呂もいい感じがします。

 

さて、ミッフィーはスナッフィーを追いかけていきます。

 

Miffy: Snuffy, come back and try again. (スナッフィー、戻ってきてやり直そう。)

 

よりを戻したい彼氏みたいなせりふですが、スナッフィーは聞く耳を持たずに駆け回っております。

 

Miffy: Oh, no, Snuffy, we'll never win a medal.
(ああ、困ったわ、スナッフィー。私たちメダルがもらえない。)

 

困りはてたミッフィーはションボリと座り込んでしまいます。

 

Miffy: Huh?(ん?)

 

そこへスナッフィーがやって来て、ミッフィーの前に同じように座りました。ミッフィーが立ちあがるとスナッフィーも立ち、ミッフィーくるりと回るとスナッフィーも真似をします。

 

Miffy: Oh yes, you did the course best when you were copying me. 
(あっ、そうだわ、あなたは私のまねをしてたとき、上手にコースをまわれたんだった!)

Perhaps we can win a medal after all. Come on, Snuffy!
(ひょっとして、私たちメダルがもらえるかも。おいで、スナッフィー。)

 

"do the course"というのは「(障害物走の)コースをまわる」ということ。

ミッフィーが命令するのではなく、お手本を示して真似できるようにすれば、スナッフィーは上手に芸をすることができるのですね。

 

さて、ペットショー会場に戻ってきました。

 

Melanie: You and me,(あなたと私、)

Peanuts: Oh, have a cup of tea.(おー、お茶を飲みましょう。)

Grunty&Poppy: Hurray!(すごーい!)

Uncle Pilot: Peanut the poet parrot, you've won a medal.
(詩人オウムのピーナッツ、メダル獲得だよ。)

Melanie: Thank you very much.(ありがとうございました。)

Poppy: (?) prepare a cup of tea! Ha-ha!(お茶を用意してあげて!)

 

メラニーのペット、オウムのピーナッツは、上手に詩を披露できたようです。

"me"と"tea"で脚韻を踏んでいるのが素晴らしいですね。

ポピーおばさんが冗談っぽく言ったせりふ、最初がどうしても聴き取れませんでしたが、ピーナッツには詩の内容と同じようにお茶を淹れて褒めてあげて、ということなのでしょうね。

 

そこへミッフィーとスナッフィーが戻ってきます。

 

Miffy: Uncle Pilot!パイロットのおじさん!)

Uncle Pilot: Hello Miffy, does Snuffy want to take part after all?
(やあミッフィー、スナッフィーは結局、参加したがってるのかい?)

Miffy: Yes, can we try again?(うん、もう一度やってもいい?)

Uncle Pilot: You most certainly can.(もちろんだよ。)

Audience: Hurray!(やったー!)

Grunty: Go, Miffy!(がんばって、ミッフィー!)

 

"take part"は「参加する」というイディオム。

"after all"は「結局」という意味です。

スナッフィーはさっき走って行っちゃったけど、こんどは大丈夫? ちゃんと参加する気ある? と、おじさんは訊いているのですね。

もう一度挑戦してもいいか、というミッフィーに"You most certainly can."と力強く答えるおじさん。"most certainly"は直訳すると「最も疑いなく、間違いなく」ということで、「断る理由なんかある訳ない、もちろんいいよ!」と強調する意味となっています。

 

Miffy: Snuffy, sit. Good girl. Now, come around. Over.
(スナッフィー、お座り。いい子ね。さあ、こっちにおいで。跳んで。)

 

ミッフィーがお手本を見せ、スナッフィーは調子よくコースを進んでいきます。

ところが、やはり問題のジャンプのところで、スナッフィーは立ち止まってしまいました。

 

Miffy: Snuffy...(スナッフィー…)

 

なんとスナッフィー、そのまま障害物を蹴倒して走って行ってしまいました。

 

Miffy: Snuffy!(スナッフィー!)

Uncle Pilot: Smells like something's burning.(何かが焦げたような臭いがするな。)

Poppy: Oh, no!(まあ、大変!)

Grunty: My carrot burger!(私のキャロットバーガー!)

 

スナッフィーが走っていった先には、ポピーおばさんの屋台。

なんと、鉄板に載せっぱなしのバーガーが、真っ黒に焦げてしまっています!

(グランティのせりふには、「まだ、あんたのちゃうがな!」とツッコミを入れたいところです…)

 

Poppy: Oh, I'm sorry, I was so busy watching the pet show, I forgot all about the burgers!
(ああ、ごめんなさい、私ったらペットショーを観るのに夢中で、バーガーのことすっかり忘れてたわ!)

Miffy: It's a good job Snuffy didn't.(スナッフィーが忘れてなかったのは、お手柄ね。)

Poppy: Yes, she prevented the fire!(そうね、彼女が火事を防いでくれたのね!)

 

おばさん、しっかりしてくださいよ〜!! 危ないところでスナッフィーに救われましたね。

ミッフィーが"Snuffy didn't"と言っていますが、この"didn't"の先にはおばさんが言った"forget"が省略されています。スナッフィーがバーガーのことを忘れていなかったお陰で、事故を防ぐことができました。

 

Uncle Pilot: Time for the final presentation.(最後の結果発表の時間だ。)

I'm afraid we can't get Snuffy a medal for the obstacle course, cause she didn't finish it.
(残念だけど、スナッフィの障害物走は最後までできなかったから、メダルはあげられないね。)

Miffy: Oh...(ああ…)

 

おじさんは"final presentation"と言っていますが、"presentation"という語には「提出、授与、発表、提案」など様々な意味があります。ここでは"final"(最後の)がついているので「最後に、ショーのまとめを発表する時間」くらいの意味でしょうか。

"obstacle course"は「障害物走(競走)」です。

スナッフィーは最後までコースを走り抜くことができなかったので、メダルをもらえませんでした。

 

Uncle Pilot: Ha-ha, however, I am pleased to reward her this special medal for being a brilliant fire dog!

(ハハハ、でも、すばらしい消防犬に、この特別賞メダルを喜んで授与しよう!)

 

"be pleased to ..."は「…できて喜ばしい、嬉しい」という意味の構文。

"reward A  B for -ing"は「〜したことのご褒美に、AにBを与える」という構文です。

スナッフィーは"fire dog"として特別賞をもらうことができたのですね。"fire man"とか"fire fighter"で「(人間の)消防士」を意味しますが、その犬バージョンということです。

 

Uncle Pilot: Ha-ha-ha, well done, Snuffy.(ハハハ、よくやったね、スナッフィー。)

Audience: Hurray!(やったー!)

 

スナッフィーは誇らしげにミッフィーの顔をなめています。メダルどころか警察に表彰してもらっても良さそうな大活躍ですよね。ミッフィーも嬉しそう。

みんなの拍手とともに、おしまい。

 

次週はお盆に突入するので、遅れ気味な更新がさらに滞ったらごめんなさい。

できるペースで進めてまいります。

 

では、またお会いしましょう〜。