かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ! 〜「ミッフィーのぼうけん」8月19日放送分〜

こんにちは。語学大好き新米かあさん、マミです。

 

我が愛娘・おタマ、今月で2歳になりました。

当ブログを解説して以来ずっと「新米かあさん」を名乗ってまいりました私も、かあさん歴3年目に突入。そろそろ「新米」を卒業してもいいような気もしていますが、まだまだ育児は手探りにて進行中でございます。

 

ちなみに、私自身もつい数日前に誕生日を迎えまして。娘と同じ月生まれだと、改めてお祝い事をするのもめんどくさくなっちゃうのですが、夫のナコ太さんとおタマはお祝いしてくれましたよ。ありがとです。

 

ただ、そのずいぶん前から我らがアパートの掲示板に「8月◯日(←私の誕生日)午前、浄水槽清掃のため断水します」というお知らせがあり、「私の誕生日に断水とは、やってくれるじゃねぇか…」なんて不敵な笑みを浮かべたものの当日すっかり忘れて洗い物をしようと蛇口をひねったら水が1滴も出てこなくて、

 

「あっ、断水…。あそっか今日誕生日だわ…」

 

という、世界一かなしい誕生日の思い出し方をしました。

(しかも午前中いっぱい洗濯も皿洗いも洗顔もできず…。覚えていたら早めに済ませておいたものを…!!)

 

さて、そんな私がお送りしております、語学のブログ。

毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお送りいたします。

今回は、ミッフィーたちがプールに行きますよ! 夏ですね〜。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 ミッフィーとプール」8月19日放送 

 

今日の舞台は砂浜のようなところ。

いきなりミッフィーの姿が見当たりません。

 

Narration: Miffy? Miffy? Miffy, where are you?
ミッフィー? ミッフィー? ミッフィー、どこにいるの?)

 

ブルーナカラーで彩られたカラフルな小屋のひとつから、ミッフィーが顔を出しました。

 

Miffy: I'm getting changed. It's such a hot day, I'm going to swimming.
(着替えてるのよ。今日はとっても暑いから、泳ぎに行くの。)

Narration: Oh, I like your bathing costume. Very nice. Are you going to swim in the sea?
(おや、すてきな水着だね。すごくいい。海に泳ぎに行くのかい?)

Miffy: No, there's a new pool. I can't wait to splash in it.
(ううん、新しいプールができたの。飛び込むのが待ちきれない。)

 

ミッフィー、可愛らしいボーダー柄の水着を着ていますね。

"bathing costume"というのは「水着」のこと。これはやや古いイギリス英語だそうで、他に"bathing suit"、"swim suit"ともいいますね。

"bathing"というと"bath"からきているので、てっきり「入浴」のことだけ指すものと思っていましたが、「水泳」という意味でも使える語なのだそうです。

 

ところで、このミッフィーが着ている青と白のボーダー柄の水着は、我が家にもある元祖ミッフィーシリーズの絵本「うさこちゃんとうみ」でうさこちゃん(最初に邦訳されたときのミッフィーの名前)が着ている服によく似ていて、原作への敬意を感じます。

まあこの絵本では、うさこちゃんは泳ぐときパンツ一丁(作中では「すいえいぱんつ」)になっていたりしますが…(笑)。

 

"splash"は動詞で「(水・泥などを)はねかける、飛び散らす」。"splash in it (=the pool)"となっているので、「(プールに)勢い良く飛び込む」というようなニュアンスですね。

 

ルンルンとプールに向かう途中で、デッキチェアで優雅に休んでいる「パイロットのおじさん」に遭遇。

 

Miffy: I'm going to the pool, Uncle Pilot.(プールに行ってくるわ、パイロットのおじさん。)

Uncle Pilot: Sounds like fun. But Miffy, I'm not Uncle Pilot.
(楽しそうだね。でもミッフィー、私はパイロットのおじさんじゃないよ。)

Miffy: Huh?(えっ?)

Uncle Pilot: Oh, it's so hot, I'm taking a day off. So you'll have to call me "Uncle Not-a-Pilot."
(今日はとっても暑いから、休みをとったんだ。だから私のことは「パイロットじゃないおじさん」と呼んでもらわないとね。)

Miffy: OK. See you later, Uncle Not-a-Pilot.(わかったわ。またね、パイロットじゃないおじさん。)

 

この人はいつも「パイロットのおじさん」と呼ばれているので、本当にそういう名前であるかのような気がしていましたが、今日はオフなので「パイロットじゃないおじさん」と呼んでほしいそうです。

なんか、わかる気がするわー。私も休日に生徒とばったり出くわして「先生〜!!」とか叫ばれたりしようもんなら、慌てて「今日は先生ちゃうで!」なんて言っちゃったりします。

 

"take a day off"は「休みを一日取る」という意味のイディオムですね。

 

さて、いよいよミッフィーはプールに到着。先に友だちのグランティと、その伯母のポピーが来ていました。

 

Grunty: Splish, splosh, splash.(パシャ、パシャ、パシャ。)

Miffy: Hi, Grunty.(こんにちは、グランティ。)

Grunty: Oh, hi, Miffy.(あ、こんにちは、ミッフィー。)

 

"splash"の意味は先ほど書きましたが、"splish"と"splosh" という語にはあまり意味がなく、単に語呂が良いので"splash"と共に用いられることが多い語のようですね。

 

Poppy: Careful, Miffy, no running.(気をつけて、ミッフィー、走らないで。)

Miffy: Sorry, Poppy.(ごめんなさい、ポピーさん。)

Poppy: That all right. But it's exciting, isn't it? A brand-new pool.
(いいのよ。でもわくわくしちゃうわね。新しいプールだなんて。)

Grunty: Jump in, jump in!(飛び込んで、飛び込んで!)

Miffy: OK, Grunty. Here I come!(オッケー、グランティ。いくわよ!)

 

"brand-new"は「真新しい、新品の、生まれたばかりの」という意味の形容詞。

確かに、できたばかりのプールって、わくわくしちゃいますよね。

 

Grunty: Splish, splosh, splash, splish, splosh, splash.

Miffy: Splish, splosh, splish, splosh, splish, splosh, splash.

Grunty&Miffy: Splish, splosh, splash, splish, splosh, splash.

Splish, splosh, splish, splosh, splash!

 

ここはミュージカルパートです。

歌が出てくるといつも「聴き取りにくいやつだ!」と身構えてしまうのですが、今回は擬音語100%だったので安心しました(笑)。

 

そこへ、もうひとりの友だち、ダンがやって来ました。

 

Dan: Hi, Miffy. Hi, Grunty.(やあ、ミッフィー。やあ、グランティ。)

Miffy: Hi, Dan.(こんにちは、ダン。)

Grunty: Jump in!(飛び込んでおいで!)

Miffy: Yes, come on in!(そうよ、入っておいで!)

Dan: Umm... on the first(?), get in this way.(うーん…最初は、こうやって入ろうかな。)

Grunty: Splish, splosh, splash, splish, splosh, splash!(パシャパシャ、パシャパシャ!)

 

飛び込んできて! というグランティを尻目に、ゆっくり恐る恐る水面に入っていくダン。

(?)マークが付いたところは、少し不自然な表現なような気もしますが(かといって自然な表現が何なのかもよくわからない…)、こう言っているように聞こえました。とにかく「まずは、最初は」ということを言っているようです。

 

そこへ、グランティが容赦なく水を浴びせかけます。むせちゃったダン。水が苦手なのかしら…?

 

Miffy: Grunty, wait! Are you OK, Dan?(グランティ、待って! 大丈夫、ダン?)

Dan: Yes, I just don't want to play splashing.(うん、でも僕はパシャパシャ遊びはしたくないんだ。)

Miffy: OK. What would you like to play?(わかったわ。何して遊びたい?)

Dan: Um...(うーん…)

Grunty: Ah, I know.(あ、わかった。)

 

水遊びといっても、水を掛け合うだけじゃないですよね。

何か思いついたグランティ、ポピーおばさんに声をかけます。

 

Grunty: Poppy, can we have the ball, please?(ポピー、ボール使ってもいい?)

Poppy: Of course you can, my love.(もちろんいいわよ。)

 

ポピーおばさんが言っている"my love"というのは愛称で「かわいいあなた」みたいな意味ですが、こういうのって日本語には訳しづらいなあ。

 

Dan: Good. Miffy in the middle.ミッフィーに取られないようにキャッチボール!)

Grunty: Got it! Here you go, Dan.(取った! いくわよ、ダン。)

 

3人はボールで遊ぶことにしたようです。

ダンが言っている"Miffy in the middle"というのは、"Piggy in the middle"という遊びがもとになっています。3人で行う遊びで、1人が鬼(piggy)になって残りの2人がボールを投げあい、鬼がボールをキャッチできれば交替、という遊びです(説明が下手ですみません…)。

これなら、水をかけられたくないダンも楽しめそうですね!

 

この遊びについて説明しているサイトも見つけましたよ。

 

Piggy in the middle - Ball Game - Childhood, Tradition and Change PUBLIC DATABASE

 

Grunty: Missed it. Got it!(失敗。つかまえた!)

 

遠くに飛んでいったボールを、グランティが投げ戻します。

ミッフィーがそのボールを取りそこね、はねた水がダンにかかってしまいました。再びむせるダン。

 

Miffy: Sorry.(ごめんね。)

Dan: Let's play on the beach.(砂浜で遊ぼう。)

 

プールで遊ぶのは諦めて、砂浜でお城を作って遊びます。

 

Miffy: The new pool's great fun, isn't it?(新しいプール、楽しいわね。)

Dan: I suppose so.(そうみたいだね。)

 

ミッフィーのせりふに、ダンは"I suppose so."と答えています。

"suppose"は「〜だと思う、〜だと推測する」ということなので、「そうだね、楽しいね!」ではなく「そうだね、楽しいと思うよ、たぶん」とどこか他人事のような、あるいは社交辞令のような響きをもった言い回しです。

 

Miffy: Is something wrong?(どうかしたの?)

Dan: I love the pool, it's just... I hate getting water on my eyes.
(プールは好きだよ、でも…目に水が入るのがいやなんだ。)

Miffy: Even if you close your eyes?(目を閉じていても?)

Dan: Even if I screwed them up tight. It still gets in and makes them all stingy.
(ぎゅっと堅くつむっていても、入ってきてすごくチクチクするんだ。)

Miffy: Oh, why didn't you say something?(まあ、どうして何も言わなかったの?)

Dan: Well, I didn't want you and Grunty thinking as... silly.
(だって、君とグランティに…ばかみたいだと思われたくなくて。)

Miffy: Hmm...(うーん…)

 

ダンの"I love the pool, it's just..."という言い回しは参考にしたいですね。「プールは好きなんだけど…」とまずは肯定から入り、相手を傷つけないように事情を説明しています。

彼は単に、目に水が入るのが嫌だったようです。

「目を閉じる」という意味で"screw"という動詞が出てきました。"screw"は「スクリュードライバー」というカタカナ語があるように、本来「(ねじを)締める、ねじる」という意味をもつ動詞ですが、「目をぎゅっと閉じる」とか「顔をしかめる」といった意味でも使うことがあります。

 

その次の"It still gets in and makes them all stingy."という文、主語の"it"は水のことですね。

"stingy"は「スティンジー」と発音すると「けちな、しみったれた」という意味の形容詞になりますが、ここでは「スティンギー」と発音していますので別の語です。「針、とげ」という意味の名詞"sting"が形容詞化したもので、「針みたいにちくちくする」くらいの意味でしょうか。

 

水が目に入るのが怖いなんて言ったらバカにされる…と思い、黙っていたダン。

何とか皆で遊ぶ方法はないだろうか、とミッフィーは知恵を絞ります。

 

と、そこに目に入ったのは、デッキチェアでいびきをかいている、パイロット「じゃない」おじさん。

 

Miffy: Oh, I know how I can help Dan. Uncle Not-a-Pilot.
(あっ、どうすればダンを助けられるかわかったわ。パイロットじゃないおじさん!)

Uncle Pilot: I'm awake!(起きてるぞ!)

 

いやいや、完全に寝てましたがな! 「寝てないし!」って、寝ちゃってた人が言うやつですよね〜。

 

Miffy: If you're really not a pilot today, can I borrow something?
(もし本当に今日はパイロットじゃないなら、借りたいものがあるんだけど、いい?)

 

さて、ミッフィーはおじさんから何かを借りて、ダンのもとに戻ってきました。

 

Miffy: Dan!(ダン!)

Dan: What is it, Miffy?(どうしたの、ミッフィー?)

Miffy: Would you like to be a pilot?パイロットになりたい?)

Dan: I would love to!(すごくやってみたい!)

Miffy: Wait. Your plane's just over there.(待って。あなたの飛行機はね、あっちにあるの。)

 

ダンに渡したのは、おじさんのゴーグル。

なるほど、ミッフィーの作戦がなんとなくわかってきましたよ。

 

Dan: This is pilot Dan asking for a permission to launch.
(こちらパイロットのダン、離陸許可を要請します。)

Uncle Pilot: Roger, pilot Dan, you're cleared for takeoff in 3.
(ラジャー、パイロットのダン。離陸を許可します。3、)

Everyone: 2, 1, go!(2、1、ゴー!)

 

パイロットになりきったダンと、パイロット(じゃない)おじさんの会話。実践さながらの航空用語がちりばめられていますね。

"launch"は「打ち上げる、飛び立つ」という意味の動詞。"takeoff"との類義語ですね。

"roger"は「了解」という意味。日本語でも「ラジャー」という語は馴染みがありますね。

"clear for ..."は、ここでは「(出入港、離着陸などの)許可を与える」という意味です。会話では"be cleared for takeoff"と受け身の形で「あなたの離陸は許可された」となっています。

 

さあ、みんなでカウントダウン。

ゴーグルを装着したダン、滑り台の上からプールに勢い良く飛び込みます!

 

Miffy: Yay!(わあい!)

Grunty: Hurray!(やったあ!)

 

嬉しそうなダン。着陸成功ですね。

 

Dan: I did it! These goggles are great, Miffy.(やった! このゴーグルはすごいよ、ミッフィー。)

Miffy: Great splash landing, pilot Dan. Now let's all take off!
(すばらしい水面着陸だったわ、パイロットのダン。さあ、みんな離陸しましょう!) 

 

"splash landing"というのは、よく使われるフレーズなのかどうかはわかりませんが、言葉通りに解釈すると「バシャンと(水面に)着陸する」ということですね。

 

ミッフィーとグランティもダンに続いてプールに飛び込み、楽しそうに遊ぶ3人。

ダン、水を怖がらず遊ぶことできて、本当によかったね。おしまい。

 

 

さて次週ですが、ミッフィーの放送はお休みです。

その間に、ずっと「やるやる詐欺」をしていたスペイン語作文の記事、次こそは必ず書こうと思います。スペイン語学習(DELE B1対策)の進捗報告もいたしますよ〜。

 

では、また近いうちにお会いしましょう〜。