かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 9月16日放送「ミッフィーとほしぞら」

こんにちは。マミです。

 

2歳になった娘・おタマは基本的に家にいることが多いのですが、ときどきは私と離れて保育園(一時保育)や託児所で過ごしたりもします。

最近では、お迎えに行ったとき、そこで何をして過ごしたかを報告してくれるようになりました。

先日は、

「おまままごと、したん」

との報告。

「ま」がひとつ多いけど、おままごと楽しかったんだね。ママは嬉しいよ。

 

さて、そんな私がゆるゆるとお送りしております、語学のブログ。

今日も毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお送りいたします。

(今回からタイトルに入れる情報量を少し増やしてみましたが、どうかしら?)

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

 ミッフィーとほしぞら

 

ミッフィー一家、夜空の下をドライブしています。

 

Mother: Look how bright the moon is tonight.(見て、今夜は月がとってもきれいよ。)

Father: I'll keep my eyes on the ground, if you two don't mind.
(君たちが気にしないなら、僕は前を向いていることにするよ。)

Mother: Good thinking.(いい考えね。)

 

ママは「月がきれいよ!」と言っていますが、運転中のパパは真面目な返答。

"keep one's eyes on ..."で「…を注意深く見つめる」というイディオムが使われています。

 

車は家に到着。星を見に行った帰りだったのですね。

 

Father: All right, star gazers, here we are. Home... hello? What's that?
(よし、星の観察者たち、着いたぞ。家だ…ん? あれは何だ?)

Miffy: It's a star! A star fell out from the sky!(星よ! 星が空から落ちてきたんだわ!)

Mother: Whatever it is, it's very bright.(何にしても、とっても明るいわね。)

 

"star gazer"をあらわすステキな日本語が思いつかなくて、変な訳になっちゃいました。"gaze"は動詞で「じっと見つめる、凝視する」、それに-erがついて「(星を)見つめる人」となっていますね。

パパが家に着いたときに言いかけた言葉("Home make it..."と言っているような…?)が気になったのですが、何なのかよくわかりませんでした。

 

家のそばに不自然な明かりを発見し、「星が落ちてきた!」と興奮するミッフィー。さてその正体は…?

 

Uncle Pilot: Hello, there!(やあ、どうも!)

Miffy: Huh?(えっ?)

Father: Oh, I know that voice. That's no star.(ああ、この声は知ってるぞ。星じゃなかったね。)

 

ランタン(?)を持った、パイロットのおじさんでした。

 

Miffy: Uncle Pilot! You're up late.パイロットのおじさん! 遅くまで起きてるのね。)

Uncle Pilot: Well, it's such a clear night, I thought you might wanna look at the stars.
(うん、とても星のきれいな夜だから、君が星を見たいんじゃないかと思ってね。)

Miffy: I am looking.(もう見てるわ。)

Uncle Pilot: But I thought you and me can have a closer look at them. I've got a surprise to show you.
(でも、もっと近くで見られると思ったんだ。君にサプライズがあるんだよ。)

 

ミッフィーが言っている"You're up late."ですが、この場合の"up"は「起きている、目を覚ました状態でいる」という意味だと思われます。

おじさんは「今日は"clear night"だから…」と言っています。この場合の"clear"は「(空が)晴れている、澄んだ」ということ。晴れた日の澄んだ空のことを"a clear sky"などといいますが、夜でも同じように使えるのですね。

 

ミッフィーはもう星を見てきたのですが、もっとよく星を見ることができるよ! というおじさんの誘いなのでした。

 

Uncle Pilot: Oh, i-if that's OK with you, of course.(あ、もし君たちがいいならだけど、もちろん。)

Miffy: Can I? Please!(いいでしょ? お願い!)

Mother: I think that would be all right. It's the weekend tomorrow, so we can have a bit of a lie-in.
(大丈夫だと思うわ。明日は週末だもの、少しくらい寝坊してもいいでしょう。)

Miffy: Thanks, Mommy!(ありがとう、ママ!)

 

とはいっても、小さな女の子を夜に連れ回す訳なので、当然両親の許可が要りますね。

愛娘に「いいでしょ?」なんてお願いされて弱っちゃった(?)ミッフィーパパ、黙ってママの方を見ます。こういうときの決定権はママにあるんですね〜。

ママは「明日はお休みだから、まあいいでしょ」とのお返事。"lie-in"はイギリス英語で「朝寝坊」のことです。アメリカ英語だと「寝込み抗議」(道ばたにゴロンして抗議を表明するデモ活動?)という意味にもなっちゃうそうですよ。

 

Mother: Just pop this on, in case it gets chilly.(これを急いで着なさいね、寒くなるといけないから。)

Miffy: OK.(わかった。)

Uncle Pilot: Come on, Miffy. We've got stars to see.(おいで、ミッフィー。星を見に行こう。)

Miffy: Bye!(じゃあね!)

Mother: Have fun!(楽しんでおいで!)

 

"pop ... on"は、この場合は「(衣服を)急いで着る」という意味。"pop"という動詞には「ポンとはじける、急に動く」という意味があるので、服の中にスポン! と収まるようなニュアンスでしょうか。

"chilly"は「うすら寒い、ひんやりとした」という意味の形容詞。

寒さの度合いを表現する形容詞はいくつかありますが、

cool<chilly<cold

の順に、寒さが強くなっていくそうです。

 

パイロットのおじさんが言っている"We've got stars to see!"は直訳すると「私たちは見るための星を持っている」となります。星が僕らに見てもらうのを待ってるよ、というようなニュアンスでしょうか。

 

さて、ミッフィーはおじさんと天体観測に出発です。

英語とは全然関係ないですが、ミッフィーたちが出発したあと、ミッフィーパパがママの肩に手を回して仲良さげに見つめ合っているのがとっても微笑ましいです。

 

Miffy: Oh, I know what we're doing. We're climbing up, so we can be closer to the stars.

(あ、私たち何をしてるのかわかったわ。登っていけば、星に近づけるってことでしょ。)

Uncle Pilot: That's a good guess, Miffy. But I can do better than that. Come on!
(ご明察だね、ミッフィー。でも、もっといいことができるよ。おいで!)

 

ミッフィーはおじさんに連れられて、丘を登っていきます。

そして丘の上には、望遠鏡が用意してありました!

 

Miffy: Oh, wow!(あっ、うわあ!)

Uncle Pilot: I set up my telescope. Come and have a look.
(望遠鏡をセットしておいたんだ。こっちに来て見てごらん。)

 

ミッフィーは大興奮。さっそく望遠鏡で天体観測を始めます。

 

Miffy: My twinkling star!(星がきらきら光ってる!)

Uncle Pilot: Oh yes, very nice.(ああ、そうだね、とっても素敵だ。)

Miffy: Can we look at the moon?(月も見られるの?)

Uncle Pilot: We certainly can. There.(もちろんさ。ほら。)

 

ミッフィーのせりふ、"my twinkling star"と"my"がついているのは何だかおかしな感じもしますが、こう言っているように聞こえました。お決まりのフレーズなのかしら?

 

Miffy: The moon is so big. I could almost reach out and touch it. Look!
(月ってとっても大きいのね。手が届いて触れそう。見て!)

Uncle Pilot: It's a shooting star. Well done, Miffy, that's good luck!
(流れ星だね。すごいね、ミッフィー、ラッキーだよ!)

Miffy: Oh, it's coming this way! Can I see?(あ、こっちに来るわ。見てもいい?)

 

ミッフィーは"I could almost reach out..."と言っています。

このブログにも何度か登場しましたが、"almost"は「もう少しのところである状態に達していない」ことを意味する副詞です。これに対して"nearly"は「もう少しである状態に達しそう」なことを意味します。

どちらも「ほとんど」と訳すことが多いですが、"almost"は「届かないこと」、"nearly"は「届きそうなこと」に焦点をあてた語なので、あらわすニュアンスが異なるのです。

この場合も、「もう少しで月に手が届きそうな気がする」けれど、実際に月に手が届くなんてはずはないことをミッフィーもわかっているので"almost"を使っているのですね。

 

ミッフィー、月の次には流れ星にも出会うことができました。ラッキーですね。

と思っていたら、流れ星が「近づいてくる」とのことですが…?

 

Miffy: It fell out of the sky! It must have landed near here.
(空から落ちてきた! この近くに落ちたはずだわ。)

Uncle Pilot: I'm not sure, Miffy. That's very unlikely.
(どうかな、ミッフィー。それはちょっと考えにくいよ。)

Miffy: No, I saw it! I saw it fall. There!(いいえ、私見たもの! 落ちたのを見たのよ。あそこ!)

Uncle Pilot: Really?(本当かい?)

Miffy: Really. I can see it shining. Let's go and find it.
(本当よ。光ってるのが見えるもの。行って探しましょう。)

Uncle Pilot: Wait for me!(待ってくれ!)

 

ミッフィーの最初のせりふに、"must have +過去分詞"の構文が使われています。

これは過去の出来事に対して「〜だったに違いない」と推量する表現です。

流れ星が実際に落ちるところを見たわけではないけれど、星が流れて行ったあたりが光って見えるので、ミッフィーはこのように言っています。

それに対して、おじさんが言っている"unlikely"というのは「ありそうもない、見込みの無い」という意味の形容詞ですね。

 

流れ星が地球に落ちたらそれは「隕石」ってことで、えらいことになってしまいそうですが…?

ミッフィーたちは落ちた星を探しに行きます。

 

Miffy: Where is it? I know I saw it.(どこなの? 見たと思ったんだけど。)

Uncle Pilot: Well, we've looked all over, Miffy.(うーん、もうあちこち探したよ、ミッフィー。)

Miffy: You don't believe me.(私のこと信じてないのね。)

Uncle Pilot: Of course I believe you, Miffy. You say you saw it, that's good enough for me.
(もちろん信じてるさ、ミッフィー。君が見たっていうなら、それで充分だよ。)

 

"all over"は「至る所、全体的に、すっかり」を意味するイディオムです。考えうる場所は全て探したけれど、落ちた星は見つかりませんでした。

 

Uncle Pilot: Now I reckon, if we get ourselves high up, we might see it again.
(さあ、僕が思うに、もっと高いところに行けば、また見えるかもしれないよ。)

Miffy: That's a telescope?(望遠鏡?)

Uncle Pilot: Oh, I think we can do better than that.(いや、もっといいことができるはずさ。)

 

"reckon"は元々「計算する」という意味の動詞ですが、ここでおじさんが言っているように「〜と考える、憶測する」という意味でも使うことができます。ちょっと専門家っぽい言い回しですね。

 

望遠鏡よりもよく星が見えるやり方がある、とおじさんは言っていますが…?

 

Miffy: Whee!(わあい!)

Uncle Pilot: Welcome to the stars, Miffy!(星の世界へようこそ、ミッフィー!)

Miffy: Wow, this is beautiful!(わあ、とってもきれい!)

 

飛行機に乗せてもらったミッフィー

そういえばおじさんはパイロットなんだから、最初っから空を飛べば良かったんだよね〜。でも敢えて望遠鏡を用意して、最初にきちんと天体観測をさせてくれるおじさん、教育的にもとっても素敵ですね。

 

下の景色の中に見えたのは、池に明るく映る月の姿。

 

Uncle Pilot: Take a look down there, Miffy!(下を見てごらん、ミッフィー!)

Miffy: That's it! That's what I saw! It's not a star, it's the moon! The moon fell in the pond.

(あれだわ! 私が見たのはあれよ! 星じゃなくて月だった! 月が池に落ちたのね。)

Uncle Pilot: It's just the moon's reflection in that pond, Miffy. And the good thing too.
(月が池に映っているだけさ、ミッフィー。とってもきれいだね。)

But you were right, you did see something shining down there.
(でも君の言うとおりだったね、下で光っているものを確かに見たんだね。)

Miffy: I knew it! It's so pretty, it's so pretty...(そうよ! とってもきれいだわ、とってもきれい…)

 

月の光が反射して、池が光って見えたのですね。

謎が解けてほっとしたのか、ミッフィーはなんだかウトウトしています…。

 

Uncle Pilot: Miffy? Are you all right back there?ミッフィー? そこで大丈夫かい?)

 

パイロットのおじさんが後ろを見ると、ミッフィーはすっかり眠ってしまいました。

上半身が丸出しの飛行機なので、腕に突っ伏して寝ているミッフィーに「あ、危なっ…!」とヒヤヒヤしてしまう私ですが、おじさんはプロなのできっと大丈夫なのでしょう。

 

Uncle Pilot: Fast asleep and dreaming in the stars, eh? Let's get you home.
(星の中でぐっすり眠って夢を見る、か。おうちに帰ろう。)

 

"fast asleep"は「熟睡して」という意味のイディオム。

星空の中で眠るなんてロマンチックな気もしますが、しかしこんな小型飛行機に乗っていて眠ってしまうとは、ミッフィーも肝が据わっていますねえ。

おしまい。

 

さて、前回書いたとおり、当ディクテーション企画も1周年を迎え、ちょっと新しいことに挑戦することにしました。

もっとたくさんの英語学習者の方とつながることができれば…という思いから、ブログのランキングサイトに登録したんです。もしよろしければ、下のボタンをクリックしていただけると幸いです(これを設置することでどんな効果があらわれるのだろうか…どきどき…)。

 

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これからも、細々とディクテーションを続けていきますよー。

あ、でも次回は、先日ちらっと書いた映画「マンマ・ミーア(続編)」のレビューにからめて、ちょっと英語に関するうんちくを語る記事を書こうと思っております。

 

では、また近いうちにお会いしましょう〜。