「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 12月16日放送「ミッフィーとまふゆのおまつり」
こんにちは。語学大好きかあさん、マミです。
毎度ギリギリ更新の毎週企画、「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーション企画をお送りします。
いやー、いつも「次の放送が始まるまでには…!」と自転車操業的な更新を繰り返しておりますが、今回もなかなかギリギリでしたねー。
ひとつ言い訳をさせていただくと、先週あたりから今週にかけて、夫→私→娘おタマ、の順に厄介な風邪をひいておったのです。2歳のおタマは、しつこい咳とまだまだ闘っております。
我々の体質なのか、それとも今年の風邪の特徴なのかわかりませんが、熱が下がっても咳がずーっと続いて、夜眠れないのが辛いんですよ。私の場合はお医者さんにいただいた咳止めが大変よく効いて、服薬二日目くらいでケロリと治ったのですが、小さなおタマには恐らくそんなに強い薬を飲ませる訳にもいかず、なかなか治りが悪くて難儀しております。と、これを書いている最中にも、おタマが咳で眠れずにぐずった回数は数知れず…。
皆様も、風邪にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
という訳なので、今回はいつもより解説少なめでお送りいたします。
そして…今回、初めて、頼ってしまいました。
まさかの英語スクリプトに!!
これまで何度か探してみても、一度も見つけられなかった英語スクリプト。つまり、アニメの台本です。
今回は、たまたま原題を調べるためにネット検索をしていて、見つけてしまったのです。
それが、こちらのページ。
これまで、たとえ英語スクリプトを見つけたとしても、自分の耳で英語を聴き取ってディクテーションすることが大切だから頼らずにおこう…と考えておりましたが、今回は状況が状況で時間もなかったので、やむを得ず「聴き取れなかったところだけ」スクリプトに頼る形をとりました。
せめて、こうして正直に申し上げておき、次回からは「なるべく」スクリプトには頼りません…!! とここに誓っておきます。(誓ったことになるのか…?)
とはいっても、大部分はスクリプトに頼らず自力で聴き取りましたので、いつものように何かしら間違いがあったりするかもしれません。
何か見つけられましたら、遠慮なくコメントにてご指摘をお願いいたします。
それでは、ちょっとだけズルをした今回のディクテーション、始まり始まり!
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
Miffy and the Midwinter Festival(ミッフィーとまふゆのおまつり)
グランティとポピーおばさんが、何やら出かける支度をしているようです。
Poppy: There. My hot chocolate will keep you nice and warm at the festival.
(どうぞ。私のホットチョコレートで、お祭りの間もずっと温かくいられるわよ。)
そこへ、ノックの音。
Grunty: That'll be Miffy! I'll get it.(ミッフィーだ! 私が出るわ。)
ミッフィーが訪ねてきました。
Miffy: Hi, Poppy.(こんにちは、ポピーさん。)
Poppy: Hello, Miffy. Ready for the festival?(こんにちは、ミッフィー。お祭りの準備はいい?)
Grunty: Of course we are. We've been practicing our tune a lot.
(もちろんよ。私たち、曲の練習もずっとたくさんしてきたの。)
Poppy: Oh, maybe you can give me a sneak preview while I pack up these biscuits.
(あら、それならあなたたち、こっそりプレビュー公演をしてくれないかしら、私がビスケットを詰めている間に。)
Miffy: Of course!(もちろん!)
ミッフィーたちは"midwinter festival"(真冬のお祭り)というイベントで、楽器の演奏を披露するようです。ミッフィーはリコーダー、グランティはチューバをなかなか上手に吹きこなしています。
"sneak"は動詞で「こそこそする」、名詞で「こそこそする人」という意味。転じて、"sneak preview"で「覆面試写会、(本番前に)こっそり見せること」を意味するフレーズとなります。
Poppy: Oh, wonderful!(まあ、すばらしいわ!)
Miffy: You should hear it when Melanie and Dan join in!(メラニーとダンが加わった時のも聴いてみて!)
Grunty: And wait till you see Barbara's beautiful ice dance!(それで、バーバラの美しいアイスダンスを観られるのも楽しみにしてね!)
メラニー、ダン、バーバラも加わった大掛かりな出し物みたいですね。
グランティは、バーバラのアイスダンスの真似をしてゴキゲンに踊っていますが…なんと、チューバが置いてある机にぶつかって、チューバを落としてしまいました!!
「!!!」
…と、声にならない悲鳴をあげる、元吹奏楽部顧問の私。
楽器は大切に扱いましょう!
まじで!!
ちょっとぶつけただけでも音質変わっちゃうから!!!
Grunty: Oh no!(あっ、いけない!)
Miffy: Is it all right?(大丈夫?)
グランティは試しにチューバを吹いてみますが…プス〜、と気の抜けた音しか出なくなっちゃいました。
これは、哀しい…ばかりでなく、経済的損失も結構ありそうな…(涙)。
(なんでよりによって、金管楽器の中でも値の張るチューバを壊しちゃったのだろうか…!!!)
Grunty: I think it's broken.(壊れたかも。)
Poppy: Oh no!(まあ、大変!)
Miffy: Maybe you can play something else.(何か他のものを演奏することもできるんじゃない。)
Grunty: Like what? I'm only good at the tuba 'cause I'm good at huffing and puffing!(何を? 私はチューバしか上手に吹けないの、プープー吹くのが得意なんだもん!)
この"huffing and puffing"というのは、聴き取れなかったので英語スクリプトに頼りました。
"huffing and puffing"、英和辞書では「から脅し、虚勢」とだけ載っていました。ここでは「下手なりにうまく聞こえるようプープー吹く」という意味あいで使っているのかもしれません。こういうオノマトペ的な言葉って、ネイティブ並の知識や言語感覚がないとなかなか聴き取れませんねえ…。
ちなみに、チューバを含む金管楽器は音を出すのも音程を合わせるのもとっても難しいので、「他の楽器は吹けなくても、これならプープーごまかして吹ける」というようなものでは決してありませんよ!! 悪しからず!
Poppy: Well, the mouthpiece is all right.(そうね、マウスピースは無事みたいよ。)
Maybe you can find something else for you to huff and puff into?(他にプープー吹くものを見つけられるんじゃないかしら?)
Miffy: Aha! What about this? You can put the mouthpiece at this end, and then you can huff and puff it.
(そうだ! これはどう? マウスピースをこの端っこにつけて、プープー吹くのよ。)
ミッフィーが持ってきたのは、なんと「漏斗(じょうご)」。
えぇ…? と思ってしまいますが、マウスピースにスポッと嵌めて、なんだか音階らしい音を出せてしまうグランティ。いや、本当すごいよ、あんた…。
Grunty: It works! I can play at the winter festival after all!(できるわ! 私、冬のお祭りで演奏することができそう!)
それでいいのか…? という気もしますが、グランティはこの「じょうごトランペット」で合奏に臨むことにしたようです。
場面は変わって、みんなでお祭りの練習。
メラニーは、ウクレレかな? ダンはバイオリンを担当して、4人で合奏の練習が始まります。
指揮をしているアリスおばさんは、グランティのじょうごトランペットの音にびっくり。
Alice: Um... Grunty, where's your tuba?(ええと…グランティ、あなたのチューバはどこ?)
Grunty: It broke. I'm playing the funnel trumpet instead.
(壊れたの。代わりにこの漏斗トランペットを吹いてるのよ。)
Alice: Right. Do you think you could play a bit more... quietly?
(わかったわ。もう少し…静かに吹くことは、できそう?)
"funnel"は「漏斗(じょうご、ろうと)」ですね。
Grunty: I don't think I can.(できないと思う。)
Melanie: But we have to play gracefully.(でも私たち、優雅に演奏しなきゃ。)
Dan: To match the skating.(スケートに合わせるためにね。)
Grunty: Oh...(うーん…)
"gracefully"は副詞で「優美に、上品に」。
確かに、フィギュアスケートに合わせるような演奏ではなくなっちゃいましたね。
Miffy: Well, if Grunty has a homemade instrument, may we should all have homemade instruments.
(そうね、グランティが手作りの楽器を使うなら、私達たちみんなが手作り楽器を使うこともできるんじゃない?)
ミッフィーはそう言うと、ポピーおばさんが持っていた缶を叩きはじめます。
Miffy: This could be my drum. See?(これは私のドラムになるわ。ね?)
Melanie: My pencil tin can be a shaker!(私のカンペンケースはマラカスになる!)
Dan: And these rubber band with my lunchbox can make a guitar!
(それに、この輪ゴムを僕のお弁当箱につければ、ギターが作れるよ!)
"tin can"は「ブリキ缶」。ここでは「カンペン」と訳しました(懐かしいなあ)が、"pencil tin can"で、ブリキでできたペンケースのことですね。
ダンは輪ゴムで即席のギターを手作り。どんどん楽器ができていきます。
Alice: And don't you sound funny! I wonder what Barbara will make of this!
(面白そうね! (この楽器の音で)バーバラはどんな演技を見せてくれるかしら!)
Children: Yeah!(わあい!)
この"don't you sound funny!"というのは、否定文でも疑問文でもなく、強調の意味を表すために助動詞"do(n't)"が最初にきています(倒置法)。「面白い音がするじゃないか!」というような意味ですね。
"I wonder what Barbara will make of this"は直訳すると「バーバラはここからどんなものを作るのだろう」となり、「この演奏をもとにどんなアイスダンスを披露するのかしら?」というニュアンスを表しています。
さて、バーバラも練習に加わって、通し稽古をすることになりました。
Barbara: Oh, my!(あら、まあ!)
バーバラは、手作り楽器の音にびっくり。そりゃそうだ。。
Miffy: Oh, I'm sorry, Barbara. It's the best we could do.
(ああ、ごめんなさい、バーバラ。私たち、精一杯やってるの。)
Grunty: I broke my tuba, and I have to do something about it.
(私がチューバを壊しちゃって、どうにかしなきゃならなかったから。)
Barbara: Don't worry. I love it! It sounds so fun! The problem is, my dance doesn't match the music any more.
(大丈夫よ。この音楽、すてきね! とっても面白い音だわ! 問題なのは、私のダンスが曲に合わなくなっちゃったこと。)
Dan: Barbara's right. Her dancing is all swooshy and swishy, but our music is so poppy.
(バーバラの言うとおりだよ。彼女のダンスはスーッと滑らかな感じだけど、僕らの音楽はポコポコした感じだもの。)
"swooshy"は「シューっと音を立てる」、"swishy"は「シュッシュッと音を立てる」と、似たニュアンスの形容詞です。どちらも、流れるように優雅なバーバラのアイスダンスの様子を表しています。
その後の"poppy"というのも、聴き取りは英語スクリプトに頼りました。辞書では「旋律にあふれた、酔わせるような」とありますが、ここではそんな良い意味ではなさそうですね。恐らく、"pop"(ポンと飛び出る)が形容詞化して、ポコポコと弾けるような、なんだかへっぽこな、というようなニュアンスで使われているのでしょう。
Barbara: We can soon fix that. You made up new instruments, so I'll make up a new dance to match.
(すぐに何とかできるわ。あなた達は新しい楽器を作ったんだから、私もそれに合う新しいダンスを作るわ。)
Alice: A grand idea! One, two, three, one.(いい考えね! 1、2、3、はい。)
バーバラは、手作り楽器の音に合わせて、ポップで楽しいアイスダンスを即興で披露します。
客席で見ている恋人のボリスに投げキッスまでしちゃって、さながらプロのエンターテイナーのよう。みんな芸達者やなあ。
Alice: Well done, Miffy!(素晴らしいわ、ミッフィー!)
Miffy: And the homemade band!(そして、手作りバンドのみんな!)
これならお祭りも盛り上がりそうですね。プログラムはまだまだ続くようです。おしまい。
さて、今回は作中での楽器の扱いのぞんざいさに阿鼻叫喚しながらも、駆け足でお送りしました。
次はクリスマスのお話。もう少し余裕を持って書き始められるといいなあ。
では、また近いうちにお会いしましょう〜。
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