「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 2020年7月19日放送「ミッフィーとじてんしゃ」
こんにちは。語学大好きかあさん、マミです。
7月も終わりですが、なかなか梅雨が明けませんねー。
我が家で漬けている梅干し、そろそろ天日干ししたいんだけど…お天気が続く日はまだ少し先かな。
さて、少し遅くなりましたが、毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーション企画、今週もお届けいたします。
今回は、ミッフィーが自転車に挑戦しますよ!
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
Miffy Rides a Bike「ミッフィーとじてんしゃ」
Miffy: Come on, Snuffy! I'll race you.(おいで、スナッフィー! 競走よ!)
自転車に乗ったミッフィーが、愛犬のスナッフィーと走っています。"race"は「競走、レース」という意味の名詞でよく使われますが、上のように動詞としても使うことができます。
Miffy: Come on, slowcoach.(こっちよ、のろまさん。)
"slowcoach"は、イギリスの略式英語で「のろま、怠け者」という意味。アメリカでは"slowpoke"というそうです。
Miffy: Snuffy, wait for me!(スナッフィー、待って!)
さて、スナッフィーは丘を越えてどんどん走っていきますよ。
Miffy: Climbing up hills is hard, but going down is easy!(丘を登るのは大変ね、でも降りるのは簡単!)
頂上まで行くと、自転車は一気に丘を駆け下ります。
Miffy: Let's go, Snuffy! Whee! Look! I'm faster than you! Whoa!
(行きましょう、スナッフィー! わあい! 見て! 私、あなたより速いわ! うわあ!)
あらら、そんなにスピードを上げたら…、案の定、ミッフィーは自転車ごと派手に転んでしまいました。
Miffy: Ow, my ear! It hurts. I want to go home. Come on, Snuffy.(いたた、耳が! 痛いわ。家に帰りたい。おいで、スナッフィー。)
「痛い」というリアクションを表現する"ow"という語、発音をカタカナで書くと「アウ」という感じです。"ouch"と似た語ですね。
転んだ拍子に擦りむいたのか、ミッフィーのかわいい耳が赤くなってしまいました。
ヘルメットをしていたけれど、耳をしまうことは出来なかったんですね…(うさぎ用のヘルメットなので、耳がむき出し…)。
Miffy: Mummy!(ママ!)
Mother: Oh, Miffy? What's happened?(まあ、ミッフィー? どうしたの?)
Miffy: I went down the hill faster than Snuffy and I went too fast. And I fell off and hurt my ear!
(スナッフィーより速く丘を下ったら、スピードを上げすぎたの。転んで耳をケガしちゃった!)
Mother: Poor you. Let's take a look.(かわいそうに。よく見てみましょう。)
家の前でくつろいでいたママもびっくり。
急いで家に入って手当てをします。
Mother: It's a good job you had your helmet on, or you could really have hurt yourself.
(ヘルメットをしていたのは偉かったわ、そうでなかったらひどいケガをしていたかも。)
Miffy: But I did really hurt myself.(でも、もうひどいケガをしたのよ。)
Mother: There. How's that?(さあ、これでどう?)
Miffy: Much better, thank you.(だいぶ良くなったわ、ありがとう。)
ミッフィーママ、"could have + 動詞の過去分詞形"という構文を使っています。
これは「〜したかもしれない」と過去の可能性を表す表現。「ヘルメットをしていたから大怪我しなかったけれど、もししなかったら…」という仮定法の形です。
ミッフィーの"But I did really hurt myself."という言い方、まさに子どもって感じですね。うちのおタマもよく、ちっちゃい虫さされでめちゃくちゃ大事のように騒いでいます…(笑)。
さて、ママに絆創膏を貼ってもらい、少し安心したミッフィーですが…?
Father: I got your bicycle. It's out in the garden.(自転車を見つけたよ。庭に置いておいた。)
Miffy: Thanks, Daddy. But I don't want to ride it any more.(ありがとう、パパ。でも私、もう乗りたくない。)
Mother: Really, Miffy? Why not?(そうなの、ミッフィー? どうして?)
Miffy: I don't want to ever go cycling again.(サイクリングなんて、もう二度としたくないの。)
Mother: Well, um...(あらまあ、ええと…)
Father: When you have a fall, it's best to get straight back on your bike.
(いちど失敗しても、すぐ自転車に乗りなおすのが一番いいよ。)
Mother: Yes.(そうよ。)
転んだのが怖かったので、「もう二度と乗りたくない」とのこと…。うーん、わかるなあ。
それに対して、パパは"When you have a fall, it's best to get straight back on your bike."と返しています。
ここに出てくる"fall"は、名詞で「転倒」という意味。
"get straight back on your bike"は「ためらわず、すぐに自転車に戻る(再び乗る)」ということですね。
いちど転んだとしても、すぐに再挑戦しないと、怖かった記憶がどんどん増幅されて二度と乗れなくなる…ということだと思われます。何事も、トラウマになると克服するのが難しくなってしまうものですね。
そうは言われても、なかなか乗り気になれないミッフィー。
Father: I'll tell you what. I'll come with you. Come on.(そうだ。僕が一緒に行こう。おいで。)
Miffy: OK...(わかった…)
Mother: That's the spirit.(その調子よ。)
"I'll tell you what."は、お決まりの表現で「いいことを教えてあげよう、こうしよう」と相手に提案するときに使われるフレーズです。
パパがついて来てくれるなら…と、しぶしぶ再挑戦することにしたミッフィー。
"That's the spirit."というのも、頑張ろうとしている相手に「いいぞ、その調子!」と励ます意味で使われる決まり文句です。
Father: You need to go a bit faster, Miffy.(もう少し速くしなきゃ、ミッフィー。)
Miffy: But I don't want to go too fast. And get... whoa!(でも、速くしすぎるのは嫌。だって…わあ!)
Father: About this fast!(これくらい速く、だよ!)
こわごわと自転車に乗るミッフィーの横を、パパが並走します。
Miffy: Oh, like this?(ああ、これくらい?)
Father: Yes!(そう!)
パパ、グッジョブ! 隣で実際にやってみせる(走ってるだけだけど)のが一番ですね。
速すぎず、遅すぎず、ちょうどいいスピードの出し方がつかめてきたミッフィー。
Miffy: Come on, Daddy! Are you getting tired?(来て、パパ! もう疲れたの?)
Father: No, no, no, I'm not tired at all, but I think you'll be fine on your own now. You go with Snuffy, Miffy!
(いやいや、全然疲れてなんかいないさ、でも君はもう一人で大丈夫みたいだね。スナッフィーと一緒にお行き、ミッフィー!)
ミッフィーの隣を走っていたパパですが、次第に息が切れてきました。
(わかりみが深い…きっとミッフィーパパは私と同世代…子どもの元気にすぐついて行けなくなるのよね…泣)
"on one's own"で「独りで、助けを借りずに」という意味のイディオムが使われています。
ミッフィーはもうパパの助けがなくても大丈夫そうですね。
Miffy: Come on, Snuffy! I'm not racing any more, Snuffy. I don't want to fall off again.
(おいで、スナッフィー! もう競走はしないわ、スナッフィー。また転びたくないもの。)
ミッフィー、賢い! ちょうどいい速度でまたサイクリングを楽しめるようになりました。
と、先に走っていったスナッフィーの様子が、なんだかおかしいみたい…?
Miffy: Huh? Oh, no! It sounds like Snuffy needs help!(ん? 大変! スナッフィーが助けを求めてるみたい!)
Narration: You'd better get down there fast and find her.
(早く下って行って、スナッフィーを見つけなきゃ。)
Miffy: But I don't want to go too fast and fall off again.
(でも、速くしすぎてまた転びたくない。)
Narration: Just take it easy and keep your hands on the brakes.(落ち着いて、手をブレーキにかけて。)
Miffy: OK.(わかった。)
"had better +動詞"で「〜した方がいい」という意味になる構文が出てきました。
ナレーションの声が「早くスナッフィーを助けてあげないと!」とアドバイスしています。
"take it easy"は「のんびりやる、あまり力まない」という意味でアドバイスによく使われるフレーズです。
「無理せず、あなたのペースでがんばって」と相手を励ますときにも使われますね。
自転車の「ブレーキ」は"the brakes"。二つあるので複数形になっています。
Miffy: Whoa.... Phew!(おっとっと…よかった!)
ミッフィーは、こわごわ丘を下っていきます。ゆっくりと落ち着いて運転したおかげで、無事に下りきることができました。
Miffy: Snuffy? Oh, Snuffy! It's OK. Let me fix that for you.
(スナッフィー? ああ、スナッフィー! 大丈夫よ。私が治してあげる。)
丘のふもとにいたスナッフィー、前足にトゲがささってしまったようです。
"fix"は「固定する」「整える」など様々な意味をもつ語ですが、ここでは「(ケガなどを)治す」という意味で使われています。
Miffy: That was a nasty thorn. I think you need a plaster, Snuffy. We'd better get you home.
(いたずらなトゲね。絆創膏がいるわ、スナッフィー。家に帰った方がいいわね。)
"nasty"は形容詞で「不快な、危険な、意地の悪い」。
"thorn"は「トゲ、いばら」という意味の名詞です。
大切なスナッフィーを傷つけるなんて、悪いトゲね! と怒っている感じでしょうか。
"plaster"は元々「しっくい」や「石膏」という意味ですが、イギリス英語で「絆創膏(ばんそうこう)」をさします。
その昔、ケガをした傷口に「硬膏」というものを塗り、固めて保護していたときの言葉の名残なんだそう。
(今でいうギプスみたいなものかな…?)
アメリカ英語で「絆創膏」というときは、日本でもおなじみ"Band-Aid"が一般的に使われます。
ただ、この"Band-Aid"という語はJohnson&Johnson社の登録商標なので、これを避けて一般名詞の"adhesive bandage(直訳:「粘着性の包帯」)"が用いられる場合もあるのだとか。
そういえば、絆創膏って日本語でも地方によって言い方が違いますよね。
関西出身の私は「絆創膏」とか「バンドエイド」と言いますが、九州出身の夫は「リバテープ」という言い方になじみがあるらしいです。「サビオ」と呼んでいた親戚もいたなあ。
話が横道にそれました。ミッフィーとスナッフィーは再び家に戻り、ママに絆創膏をもらいます。
Mother: Here you are, Miffy.(どうぞ、ミッフィー。)
Miffy: There. How's that? Look! We've both got plasters now.
(さあ、これでどう? 見て! 私たち、絆創膏がおそろいね。)
犬に絆創膏って、貼ってもいいものなんだろうか…とか余計なことを考えてしまう私。
でも、二人とも絆創膏を貼っている姿はなんだか可愛いですね。
Father: You must be hungry after all that cycling. How about a slice of cake left from your birthday?
(サイクリングして疲れただろう。君の誕生日の残りのケーキはいかが?)
Miffy: Yum!(おいしそう!)
ケーキを持ってきてもらったミッフィーですが、スナッフィーが飛びかかって食べてしまいました。
犬、ケーキなんか食べて大丈夫…? とかまた考えちゃいますが、そもそもウサギ同士でケーキを用意している時点でおかしいですね。
Miffy: Oh! I think Snuffy's all better now.(わあ! スナッフィーはもうすっかり良いみたいね。)
私だったらめちゃくちゃ怒る場面ですが、ミッフィーは優しいなあ。
ケガを乗り越えて二人とも元気になって、めでたし、めでたし。
さて、今週の「ミッフィー」放送はお休みでしたね。
ぼちぼち、英語以外の話題も書けるときに書いていきます。
では、また近いうちにお会いしましょう〜。