かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

リスニングで雑音入っちゃったら、どうしよう。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その②〜

こんにちは。

北陸も梅雨入りしましたが、雨の日が続くわけでもなく、穏やかなお散歩日和が続いています。

今年も梅シロップに続き、梅干しを仕込みました。塩漬けにした梅から少しずつ梅酢が出てきて、いいかんじ。この梅酢、お野菜に漬ければ簡単浅漬けになるし、お料理にも使えて便利なのですよー。梅雨明けに梅を取り出すのが楽しみです。

 

さて、昨日の続きです。

スペイン語検定5級の内容を振り返ります。

 

試験時間は60分ですが、6級のときも思ったのは、

 

「問題数が…少ないっっ

 

ということ。リスニングを除けば、20分くらいで全部解けちゃいます。

で、私はこのことを知っていたのと、リスニングに少し自信がなかったため、文法問題を解く前に「リスニングの選択肢に目を通し、引っ掛けが起こりやすい冠詞や動詞の人称変化に印をつけて訳しておく」ということをしました。それでもかなり時間が余りましたが。

ハードモードのロシア語検定3級(2時間半みっちり)を受けたあとだから、余計にそう思うのかもしれませんが、もっとたくさん聞いてくれてもいいのに…という気分にすらなります。試験開始30分後からのリスニングも5分くらいで終わっちゃうし、途中退出可ということで、すぐに解答用紙を提出して帰宅。実質40分くらいの試験でした。

 

 

さて、その内容です。

問題用紙は解答用紙を兼ねているので、提出してしまうため手許にありません。筆記試験の内容、がんばって思い出してみます。

 

○問題の構成

文法・語彙 大問3×8問くらい

西文和訳  5問

リスニング 4問

 

①文法—動詞の活用

大問の1つめは、動詞の活用を問う問題です。過去問をあまりやっていないので断言はできないのですが、どうやら、この大問1でどの時制を問うかが実施回によって決まっているようです。今回は未来形でした。つまり、勉強してきた点過去・線過去・過去未来形は、今回は出題されないということ…。うーん、なんだか納得いかないような。

 

具体的には、例文中の動詞に下線が引いてあって、現在形のものは未来形に、未来形は現在形になおす、というものでした。覚えているかぎり下に列挙します。

 

tocarの1人称単数 toco(現)→tocaré(未)

poderの3人称単数 podrá(未)→puede(現)

hacerの2人称複数 haréis(未)→hacéis(現)

(あと5つくらいあったけど、全然覚えてない…)

 

やはり不規則変化動詞が狙われました。未来形の不規則動詞はそんなに多くないので、基本をおさえていれば大丈夫かな、という印象です。

 

余談ですが、NHKラジオ「まいにちスペイン語」では、未来形の基本活用の説明に動詞tomarを使っていました。

 

tomar:tomaré-tomarás-tomará-tomaremos-tomaréis-tomarán

読み…とまれ、とまらす、とまら、とまれもす、とまれいす、とまらん

 

となります。なんだか暴走している何かを全力で止めようとするものの、止まらなくてあきらめてしまった人みたいで、ちょっとおもしろかったです。

 

閑話休題。文法問題の話に戻ります。

 

②文法—動詞の現在分詞・過去分詞

文中の動詞を「正しい形になおしなさい」という問題ですが、前半はestarに続く動詞を現在分詞に変えて進行形にする問題、後半はhaberに続く動詞を過去分詞に変えて完了形にする問題でした。最後のほうに点過去への変形も少し出ていました。覚えている問題は以下のとおり。

 

llamar→llamando(現在分詞)

hacer→hiciendo(現在分詞)

leer→leyendo(現在分詞)

revolver→revuelto(過去分詞)

dormir→durmió(点過去・3人称単数)

 

現在分詞の数少ない不規則形hacer、leerが出ました。こちらも対策済み。

revolverという動詞は聞いたことがなかったですが、おそらく、volver→vueltoの不規則変化から類推しろということでしょう。

点過去形、前回も書いたとおり、必死に覚えたのにこの1問しか出題されなくて悲しかったですが、まあ書けて良かったです。アクセント記号をつけるかつけないか、少し迷った挙げ句、つけました。良かった〜。

 

③語彙—選択問題

語彙とイディオムの力を問う問題。すべて3択です。

 

acabar de 〜(〜を終える)

sin ti(あなたがいないと)

por donde se va a 〜?(〜には、どうやって行きますか?)

 

などなど。下線が引いてある部分が選択問題となっていました。これも8問くらいあったのですが、3問しか覚えておらず…。しかもうしろの2問は、わからなくて適当に選んだものの、後で調べたところ間違いだったので悔しくて覚えています(笑)。

覚えていないものは、たぶん知っているイディオムだったんじゃないかな〜? と楽観視していますが、さて、どうなることやら。

 

④西文和訳

平易なスペイン語で書かれた文を、日本語に訳す問題が5問。'

スペイン語が合っている自信はないですが、問題文ごと思い出してみます。

 

Yo pensaba que Maria era la cocinera mejor del mundo.

(マリアは世界一の料理人だと私は思っていました。)

Antes mucha gente leían más.

(かつては、多くの人がもっと本を読んでいました。)

Cuando era niño, jugaba en este playa con mis amigos.

(子どものころ、よくこの広場で友達と遊んだものです。)

 

あと2問は忘れました。最上級や時制の一致がよく狙われるようですね。まずまず自然な訳にできたと思います。

 

⑤リスニング

短い文が読まれて、その答えとして適切な選択肢を選ぶ問題が4問でした。

試験開始30分後。試験監督さんが「ではリスニング問題を始めます」と再生ボタンを押した瞬間、ものすごい速さでスペイン語の文が読み上げられて超焦ったのですが、これはただの「リスニング問題を始めるわよ。合うやつを1つ選んでね」みたいな説明だったことがわかり、拍子抜け。肝心の本文は、基本的なフレーズがゆっくりはっきり読まれるので、わかりやすかったです(焦り損…)。

 

驚いたのは、ロシア語能力検定の朗読試験に続き、スペイン語のリスニング媒体もカセットテープだったこと。問題は以下のようなかんじ。

 

「次の試験はいつですか?」「火曜日です」

「今夜ひま?」「ええ、ひまです」

「このジャケット誰の?」「〇〇さんのです」

 

というようなやりとりでした。カセットテープなので音質が悪く、少々雑音が混じっていましたが、2回読んでくれたからまあ大丈夫…というかんじ。

ところが再生終了後、試験監督さまから驚きのコメントが。

 

「えー、ちょっと雑音が入って聴き取りにくかったので、もう1度」

 

あっ、もう1回流してくれるの?

 

「私が読みます」

 

……。

 

えっ?

 

あっけにとられている私(たち?)をよそに、「Pregunta uno(問題1)…」と、平然とリスニングテキストを読み上げていく試験官さま。

2回こっきりしか読まないはずのリスニングテキスト、もう1回流すというだけでも衝撃的展開だったのですが、まさかの肉声で、2回おまけで読んでいただきました。

 

こんなこと、あるんだなあ…。

何というか…、ゆ、ゆるい。。

 

と、そんなこんなで、無事に終わりました西検5級。

あとは結果を待つばかりですが、合格していれば、10月には4級に挑戦しようと思っています。

この6月までに露検、西検と、目標としていた試験が終わり、今週は「これからどういうふうに勉強を進めていこうかな…」と考える期間。しばらくご無沙汰していた英語の学習にも、ぼちぼち戻っていきたいと思います。

 

新たな目標や勉強法など、決まり次第、このブログにも書き留めていきますね。

それでは、また。

42種類の衝撃。 〜スペイン語検定試験5級受検記録 その①〜

こんにちは。

昨日の記事は疲れていたときに書いたので、会社で休憩中に読んだナコ太さんから電話がかかってきて「おおげさやなあ」と笑われてしまいました。

うん、私もそう思う。本格的なイヤイヤ期の大変さなんて、きっと、今の比じゃないはず。

こころが疲れていると、ネガティブになっちゃいますね。でも、ナコ太氏もいつも協力してくれているし(週末、昼寝させてくれてありがとう)、心強いママ友たちや離れて暮らす家族からのアドバイスをもらいつつ、育児を楽しんでいます。

 

さて、スペイン語検定(以下、西検)5級を受けてきましたので、ようやく振り返ります。

そのまえに級の概要を。

公式サイトによると、西検5級は「平易な文章の読み書きができ初級文法(直説法)終了」レベルです。英検でいうと3級くらいにあたるそうです。昨年受けた6級との大きな違いは、過去形・未来形・完了形など動詞の活用が複雑になるところと、リスニングがあるところ。試験時間は60分です。

 

動詞の活用と書きましたが、スペイン語は英語と違い、動詞の活用形のバリエーションが豊富です。具体的に言うと、1つの動詞につき、人称変化6種類×時制7種類=42種類の活用形があります(命令形や完了形を入れると、もっと多いですが)。

私は大学時代にスペイン語の授業を受けていましたが、いちばんの衝撃はここでした。何せ、英語は過去形・過去分詞形・ing形の3種類しかありませんからね。毎回、小テストでこの42種類をランダムに答えさせられるのですが、これがけっこうきつかった…。でも、このとき頭に叩き込んだことが財産になっています。あれから10年以上経って勉強を再開しましたが、若いときに覚えたことというのは、わりと記憶に残っているものですね。特にスペイン語はリズムがいいので、繰り返し唱えながら覚えた活用が身体に根付いているようです。

 

42種類もあって大変だと思うかもしれませんが、動詞の変化形が豊富だということは、つまり動詞一つに色んな情報を込められるということ。主語も時制も動詞の活用一つで表現できちゃうので、細かい説明は不要なのです。使いこなせれば、とっても便利。

 

※逆に、動詞の変化さえマスターしちゃえば、他に難しいことはあんまりないんじゃないか…というのが、私のスペイン語に対する印象です。語彙は複雑になればなるほど、英語に似ているものが多くなるし。たくさん覚えなきゃならないのは動詞くらいではないかと。まあ、どう感じるかは人それぞれでしょうけれど。

 

で、5級ではこの中から、直説法の現在形・点過去形・線過去形・未来形・過去未来形の5種類の時制を覚えなければなりません。特に、不規則変化の多い点過去形がカギを握ると思い、試験対策してきました。

 

が、結果を見ると…

点過去形の不規則変化の出題は1問のみでした。

がーん。一生懸命覚えたのに…。

 

ま、よく使う時制だし、がんばって覚えたことは無駄ではないよね。

 

本格的な試験対策期間は1ヵ月。

今回使用した教材をメモしておきます。

 

NHKラジオ第2「まいにちスペイン語中級編 Un paso más」

何よりも、いちばんお世話になりました。初級編と応用編をつないでくれる中級編。4月〜9月の半年でひとまとまりの番組です。スマホアプリでストリーミング再生できるので、何度も何度も繰り返し聴き込むことができ、たいへんありがたかったです。

なんともタイムリーなことに、この講座では、5級の文法事項をすべてカバーする内容がわかりやすくまとめられています。しかも6月までにちょうど直説法が終わるように組み込んでくれていて、ひょっとして、西検を意識した構成だったのか?と勘ぐってしまうほど(笑)。文法の学習は、ほとんどこれだけで事足りました。これから番組は接続法の学習に入っていくので、4級対策も引き続きこの講座で学習しようと思っています。

週の文法事項を散りばめたスキットが長めの文章で作られていて、毎週これを和訳だけ見て書けるようになるまで丸暗記しました。西検は関係ないですが、ライティング力もこれで鍛えられているように思います。日常会話で使えるフレーズもたくさんあって、実践にも役立ちそうです。

 

テキストは毎月買っているけれど、こんな内容の濃い語学講座を基本無料で提供してくださるNHKラジオ様には頭が下がります(あっ、受信料は払ってますよ)。いつもお世話になっています。

 

余談ですが、他の語学講座や「ラジオ英会話」、「実践ビジネス英語」もおもしろいよ。

 

白水社 スペイン語検定対策5級・6級問題集

2010年に刊行された問題集。6級のときから使っています。文法事項がすっきりとまとめられていて、問題集というよりは参考書としての役割が大きかったです。

が、少し内容が古いのか、実際には出題されない西作文問題がたくさん出てきたり、逆にこの問題集で触れられなかった関係代名詞dónde・quiénが試験で出題されたりと、出題傾向から少しズレがあるように感じられました。頻出語彙・イディオムのカバー率はまずまずで、模擬試験の内容が的中したものもありました。

 

白水社 スペイン語検定5級・6級単語集

過不足なく5級・6級受検に必要な語彙がまとめられています。この本の全ページ数を学習日数で割り、毎日少しずつ知らない単語をまとめてマイ単語帳を作成しました。「身体の部分」「動物・植物」など、カテゴリごとに語彙をまとめているところ、キーワードを散りばめた例文をCDに吹き込んであるところ(使わなかったけど…)が長所だと思います。その語を使ったイディオムが併記してあるのも、気が利いています。

使いにくいのは、時々同じ単語が別のページにしれっと出現するところ。悪いこたないんですが、「さっきのと同じ…? 違う言葉?」といちいち考えなきゃいけないので、軽く徒労感がありました。

ですが、これのおかげで、試験でも知らない単語に出くわさずにすみました。4級単語集も同じシリーズを購入しようと思っています。

 

ALC キクタン スペイン語初級編

「入門編」が西検6級、「初級編」が5級をだいたいカバーしている単語集。英単語で有名な「キクタン」シリーズ、好きなので購入したのですが、これはあまり活用できませんでした。

音声を聴きながら覚えられるのが「キクタン」の特長。「入門編」は大いに役立てられたのですが、「初級編」は何故か、動詞一つ一つの音声とともに「点過去形の活用を超早口で言う」のがセットになっていて、聴いているととっても忙しない気持ちになります(笑)。そのうえ再帰動詞ともなると、代名詞までくっついちゃうので、更にあわただしい音声に…。きっと、点過去形でつまずく人が多いから…という配慮なのでしょうが、この超早口をずっと聴きつづける気になれなくて挫折しました。

そして、この「キクタスペイン語」、入門編と初級編しかないのですね。求む、中級編!

 

さて、長くなりました。次回は検定試験の内容を振り返っていきます。

それでは、おやすみなさい。

 

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