かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 1月20日放送「ミッフィーとおもちゃのふね」

こんにちは。

 

最近、運動不足解消のために夫と「みんなで筋肉体操」を観ながら筋トレしているんですが、それを見た2歳5ヵ月児おタマが「筋肉体操」をどえらく気に入ってしまい、ことあるごとに「きんにくたいそう、みゆ!」と録画再生をせがんではテレビ画面いっぱいに映る筋肉をウットリと眺めるという事態が発生しております。

「あのー、アンパンマンもあるよ…?」と勧めても「きんにくたいそう!!」と主張して譲らないのです。あのアンパンマンを差し置いても観たいものがあるというのは、にっぽんの2歳児にとってはまことに驚異的なことなのです。

 

時々、武田真治さんたちの真似をしてちっこいタオルを地面に敷き、自分で腹筋のような動きをしてみたりもしております(ぜんぜんできてないのが可愛い)。

 

そのうち、ムキムキの彼氏を連れて来たりしたらどうしよう…。

 

そんなわけで、語学大好きかあさん、マミです。どんなわけやねん。

今日も元気に英語ディクテーションをお送りしてまいります。

「筋肉体操」を検索して当ブログに辿り着いてくださった方のためにご説明しておきますと、当記事の内容は、筋肉とはなんの関係もありません。うさぎのミッフィーちゃんたちの話す英語をひたすら聴き取って文法解説をする、そんなブログなのです。

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

Miffy and the Toy Boatミッフィーとおもちゃのふね)

 

パパと一緒に、父方の祖父母の家へ遊びに来たミッフィー

 

Miffy: Grandma!(おばあちゃん!)

Grandmother: Hello, Miffy love. And hello, dear. Grandpa is waiting for you both.
(こんにちは、かわいいミッフィー。それから、あなたも。おじいちゃんが二人を待っているわ。)

Apparently, he's got a big surprise for you.(どうやらステキなサプライズを用意しているみたいよ。)

 

"apparently"は「見たところ〜らしい」という推測を表す副詞です。

おじいちゃんから、何やらプレゼントがあるようですね。さっそくおじいちゃんに会いに行くミッフィー

 

Miffy: Hi, Grandpa. What's our surprise?(こんにちは、おじいちゃん。サプライズってなに?)

Father: Miffy!(こら、ミッフィー!)

Grandfather: Now, let your Daddy and I have a proper catch up first. And then I'll show you.
(さあ、まずはお父さんと話をさせてくれ。それから見せてあげようね。)

Miffy: Can I go exploring?(探検してもいい?)

Grandfather: Of course you can.(もちろんいいよ。)

 

おじいちゃんへの挨拶もそこそこに、勢い込んで「サプライズって?」とたずねるミッフィー。焦ってミッフィーを叱るパパですが、おじいちゃんは優しく「まずはお父さんと話してからね」とたしなめます。

 

このおじいちゃんのせりふに"proper catch up"という表現があります。このフレーズ、辞書には載っていなかったので、聴き取りが合っているか少し自信がなかったのですが、ウェブ検索してみたところ、ブログなどで使われている例はいくつか散見されました。

更に"catch up"の部分を"catch-up"とハイフン付きで綴っている人と、ハイフンをつけない人、どちらも一定数いるようです。正式な表現として定着しきっていないけれど、実際にはまあ使われているフレーズ…ということかな?

 

"proper"は様々な意味をもつ形容詞で、主に「適した、礼儀にかなった、当然の」などの意味。

"catch up"は動詞句として「追いつく、遅れを取り戻す」という意味で使われますが、この場合は名詞化していますので、「遅れを取り戻すこと」というような意味になります。

これらを合わせて、"proper catch up"で「適切な形で遅れを取り戻すこと(?)」から転じて「久しぶりに会った人同士が、互いの近況を語り合う」というニュアンスのフレーズとなるようです。

 

というわけで、おじいちゃんは「プレゼントを見せる前に、まずは息子(ミッフィーパパ)と近況を語り合いたいなあ」と、やんわりミッフィーに伝えているのです。

 

大人たちが世間話をする間、ミッフィーはおじいちゃんの家を探検することにしました。

 

Grandfather: Just like you in that age. Now, come and get a glass of lemonade.
(小さい頃の君みたいだね。さあ、レモネードを取りに行こうか。)

 

おじいちゃんにとっては、恰幅の良いミッフィーパパも「ミッフィーみたいに小さかった可愛い息子」なんだろうなあ。

さて、ミッフィーはおじいちゃん宅の客間を探索!

 

Narration: Busy exploring, Miffy?(探検に夢中だね、ミッフィー?)

Miffy: I love exploring Grandpa's house. I wonder what's in here?
(おじいちゃんの家を探検するの大好き。ここには何があるのかな?)

 

"busy exploring"は直訳すると「探検するのに忙しい」ということですね。

ミッフィーがベッドの脇にあった大きな箱を開けると、かわいいおもちゃのボートが出てきました。

 

Narration: That's beautiful, isn't it? Be careful, though. It looks very old.
(すてきだね。でも気をつけて。とても古いみたいだから。)

 

一体、誰のボートなのでしょうね。

ミッフィーはボートをベッドの上で泳がせながら、楽しそうに歌い始めます。

 

Miffy: Sail, sail, sail, I'm sailing on the see(スイスイスイ、海を航ろう)

Sail, sail, sail, will you come and sail with me?(スイスイスイ、私と一緒に出航しよう)

Sail, sail, sail, over the wobbly wave(スイスイスイ、ゆらゆら波を越えて)

Sail, sail, sail, with the dolphins and the whales(スイスイスイ、イルカやクジラと一緒に)

 

"sail"はもちろん「航行する、船旅をする」という意味の動詞ですが、歌詞にするとどうも訳しづらいので、日本語吹き替え版の「スイスイスイ♪」という表現をお借りしました。音も似ていてかわいらしいですね。

 "wobbly"は「ふらつく、ぐらつく、不安定な」という意味の形容詞。波がゆらゆらと揺れている様子を表しています。

ミッフィーはボートを置いて、他のものを探しはじめたようです。

 

Miffy: There. I wonde what else is in here. Oh, what a funny coat!
(よし。ここには他に何があるのかな。わあ、珍しいコート!)

Narration: It looks like it would fit a little bunny. I wonder who it belongs to.
(小さなウサギさんのサイズみたいだね。誰のかな。)

Miffy: Oh, there must be another little bunny somewhere. Little bunny, where are you?
(あっ、きっとどこかにもう一人、小さなウサギさんがいるんだわ。小さなウサギさん、どこ?)

 

ミッフィーの言っている"funny"は「こっけいな」という意味ではなく「奇妙な、不思議な」というニュアンスで、古めかしいコートに対する「物珍しさ」を表現しているのだと思われます。日本語吹き替えでも「すっごく珍しいコート!」と言っていました。

 

コートは"little bunny"(小さなうさぎさん)サイズだそう。このコートの持ち主は誰なのでしょうか?

 

Grandfather: Who are you looking for, Miffy?(誰を探しているんだい、ミッフィー?)

Miffy: I'm looking for the little bunny.(小さなウサギさんを探してるの。)

Grandfather: Well, there's no little bunny in here, apart from you.
(おや、ここには小さなウサギさんなんていないよ、君以外にはね。)

 

"apart from"は「〜と離れて、〜を除いては」という意味のイディオム。小さなウサギさんなんて、ここにはミッフィーしかいないよ、とおじいちゃんは言っています。

 

Miffy: No, not me. The little bunny, who has the toy boat in the spare room.
(違うわ、私じゃないの。客間におもちゃのボートを持ってる小さなウサギさんよ。)

Grandfather: Oh, that little bunny. Now, um...(ああ、その小さなウサギさんか。さて、えーと…)

 

"spare"は「余分の、予備の」という意味の形容詞なので、"spare room"で「予備の部屋」、つまり「客間」や「客用寝室」を指します。

客間にあったコートの持ち主…。おじいちゃんは考えながら、ミッフィーを壁に飾った写真(肖像画?)のもとへ案内します。そこには、ミッフィーの見つけたコートを身に着けた、かわいいうさぎの少年が写っていました。

 

Grandfather: Here he is.(これが彼だよ。)

Miffy: He's wearing the jacket.(ジャケットを着てる。)

Father: Well well, was I ever that small?(おやおや、僕はこんなに小さかったんだなあ。)

 

ミッフィーパパがその絵を見て、"was I ever that small?"とコメント。"ever"は「かつて、これまでに」という意味を表す副詞なので、「僕はかつて、こんなに小さかったことがあったのかい?」と自問自答しているせりふですね。

ということは、あのコートの持ち主は…?

 

Miffy: You're the little bunny!(パパが小さなウサギさんなのね!)

Father: That's right. Or at least, I used to be.(そうだよ。というか、少なくとも昔はね。)

Grandfather: He used to play with that boat all the time.(あのボートでいつも遊んでいたね。)

Father: That is still here? I've forgotten all about it! Oh, come on Miffy, show me!
(あれがまだここにあるの? ずっと忘れてた! さあ行こう、ミッフィー、見せてくれ!)

 

今はちっとも小さくないミッフィーパパですが、こんなに可愛かった時代があったのですね。

 

"used to ..."は「〜したものだ」と過去の習慣や状態を表すフレーズ。"I used to be (a little bunny)"で「昔は(小さなウサギさん)だったものだ」とパパは言っているわけなのです。

その後にも、おじいちゃんが"He used to play with that boat all the time"(彼はあのボートでいつも遊んでいたものだ)と言っていますね。

 

忘れていた、大好きなおもちゃの存在を思い出したパパ。嬉しそうにミッフィーを連れて客間に駆け込みます。

 

Father: Ha-ha, oh, I have grown. Oh, and look at this! Ha-ha, and this!
(ははは、僕は大きくなったんだなあ。おお、これはすごい! はは、それに、これも!)

Oh, they kept all my old toys! Oh!
(ああ、父さんたち、僕の古いおもちゃを全部とっておいてくれたんだ。うわあ!)

 

久々に実家に行くと、こういうテンションになる時あるよね〜。子どもの頃のおもちゃと再会するのって、なんとも表現しがたい嬉しさがあるんですよね。わかるなあ。

 

Miffy: The boat is the best?(ボートがいちばんのお気に入りなの?)

Father: Oh, yes. I had so many adventures with this boat. Here, Miffy. You have it.(そうさ。このボートと一緒にたくさん冒険をしたんだ。さあミッフィー、君にあげよう。)

Miffy: Oh, really? Thank you, Daddy!(わあ、本当? ありがとう、パパ!)

Father: You're welcome. Grandpa gave it to me. It used be his boat when he was a little bunny.
(いいんだよ。おじいちゃんが僕にくれたものなんだ。おじいちゃんが小さなウサギさんだった頃のボートなんだよ。)

Miffy: That must have been a long long time ago.(きっと、ずっと昔のものなのね。)

Grandfather: Oh, not that long ago, thank you very much.(おや、そんなに昔じゃないよ。)

 

おじいちゃんからパパへ、そしてミッフィーへと受け継がれていく古いおもちゃ。そういえば、今おタマが時々読んでいる「うさこちゃんミッフィーの日本語名)」シリーズの絵本も、私が子どもの頃に読んでいたものだったなあ。ものを大切にするって素敵なことですよね。

 

「おじいちゃんの頃からあるおもちゃって、きっと、ものすごい昔のものなんだわ!」と興奮するミッフィーに、おじいちゃんは"not that long ago, thank you very much."と言っています。

この"thank you very much"は、ここでは「どうもありがとう」という意味ではなく、「言っておくけど〜だからね、悪しからず」と相手に釘を刺すようなニュアンスを持つ表現です。「私もまだまだ若いんだよ、子ども時代がそんなに遠い昔ってわけじゃないからね、言っとくけど」と冗談めかして言っているわけですね。

 

Grandfather: I see, why don't we all go down to the river for a spot of sailing?
(さあ、みんなで川へ行って出航してみないかい?)

Miffy: Yes, please!(そうしましょう!)

Father: Oh, yes!(そうだね!)

 

おじいちゃんのボート、みんなで川に浮かべることになりました。ミッフィーはごきげんで歌を歌っています。

 

Miffy: Sail, sail, sail, I'm sailing on the see(スイスイスイ、海を航ろう)

 

おじいちゃんが、おばあちゃんに何やらヒソヒソ話をしています。

 

Miffy: What was that, Grandpa? (どうしたの、おじいちゃん?)

Grandfather: All parts(?) of the surprise. Now, come on!(サプライズの一環だよ。さあ、行こう!)

 

おじいちゃん達、まだ何か用意しているみたいですね。

おじいちゃんのせりふ、"all part of"なのか"all parts of"と-sがつくのか、文法的にどちらが正しいのかよくわかりませんでした。まあどちらにしても、「サプライズの準備をしていて、その一部なのさ」というような意味のせりふですね。

 

Miffy: I love your boat, Grandpa.(おじいちゃんのボート大好き。)

Grandfather: Oh, thank you, Miffy. Now, are you ready for your surprise?
(おや、ありがとう、ミッフィー。さあ、サプライズの準備はいいかな?)

 

ボートを川に浮かべて満足そうなミッフィー

そこへ、リンリンという鐘の音が聞こえてきました。見ると、おもちゃのボートを巨大化したような本物のボート!

 

Miffy: Look, Daddy, Look!(見て、パパ、見て!)

Grandmother: Ahoy there, Miffy! Surprise!(来たわよ、ミッフィー! サプライズ!)

Miffy: Ha-ha, ahoy there, Grandma!(ハハハ、すごいわ、おばあちゃん!)

 

大きなボートには、おばあちゃんが乗っていました。確かにものすごいサプライズですね!

"ahoy"というのは、船乗りや海賊が使う言葉で「おーい」と相手に呼びかける挨拶表現です。

 

Miffy: I like your new boat even more than your old boat.
(おじいちゃんの新しいボート、古いボートより好きだわ。)

Grandfather: Well, I've always said that I'd have a real boat when I grew up.
(うん、大人になったら本物のボートを持とうって、ずっと言っていたからね。)

Miffy: And now you do.(それで実行したのね。)

Father: It's brilliant! Can we have a go?(すごいや! 出発しよう?)

Grandmother: What are you waiting for? Let's set sail!(さあ、早く行きましょう! 出航よ!)

 

おじいちゃん、昔からの夢を叶えたのですね。こういう大人っていいなあ。

おばあちゃんの言っている"what are you waiting for?"という表現は「何を待っているの?」という意味が転じて、「もたもたしないで早く行こう!」と相手を促すときに使われるフレーズです。

 

さっそくみんなでボートに乗り込み、出航です!

 

Sail, sail, sail, sailing down the stream(スイスイスイ、川を下ろう)

Sail, sail, sail, that's every sailor's dream(スイスイスイ、船乗りたちの夢)

Sail, sail, sail, sail until the sea(スイスイスイ、海まで行こう)

Sail, sail, sail, will you come and sail with me?(スイスイスイ、さあ一緒に行きましょう)

 

"stream"は「小川、細流」。小さな流れを下って海まで行こう! という壮大な歌詞ですが、ミッフィーたち、ひょっとして海まで行っちゃうんでしょうか?

ともあれ、みんな楽しそうで何よりですね。おしまい。

 

さて、次週の「ミッフィー」の放送はお休みです。

ずっと言っていたスペイン語ライティングの記事がようやく完成しそうですので、次回はそちらをお送りしようと思います。

また「ロシア語の部屋」の方も、すっかり更新が止まってしまっておりますが、ロシア語学習はずっと続けていて語りたいことが山ほどありますので、近々更新しようと考えております(時間が欲しいよ〜!!)

 

では、また近いうちにお会いしましょう。

 

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