「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 2月3日放送「ミッフィーのかさ」
こんにちは。
このところ咳の風邪をこじらせてしまい、かれこれ2ヵ月くらいずっとゴホゴホ言ったり言わなかったりしているんですが、どうも右胸のあたりが咳をするたびに痛むなあと思って病院に行ったところ、肋軟骨にヒビが入っておりました。
咳で肋骨が折れちゃうこともあるというし、たかが風邪と侮っていてはいけませんね。
とはいえ、「こうすれば治る」という万能治療法のようなものもないらしく、胸をぎゅーっと締め付けるバストバンドという道具を使って肋骨を固定しつつ(ただでさえ授乳を経てサイズダウンした胸がぺっちゃんこだよ〜)、自然に骨が元通りになるのを待ちながら、今日も語学の勉強に励んでおります。語学大好きかあさん、マミです。
「何もそんな時まで勉強しなくたって…」と思われるかもしれませんが、勉強に集中できる時こそ骨の痛みを忘れられるものでして、趣味の時間ってやっぱり大事なのだなあ、などと考えたりしております。
さて、今日も元気に英語アニメ「ミッフィーのぼうけん」のディクテーションをしてまいりましょう。
今回は、ミッフィーがお気に入りの傘を持ってお出かけするようです。
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
Miffy's Umbrella(ミッフィーのかさ)
Miffy: Yellow and blue and red, and yellow and blue and red, and yellow and blue and red...
(黄色、青、赤、黄色、青、赤、黄色、青、赤…)
ミッフィーが、カラフルな傘をクルクル回して遊んでいます。
「ミッフィーのぼうけん」のオープニング映像にも出てくる、おなじみの傘ですね。
Mother: I think you've gone all the way around now, Miffy.(目が回っちゃうわね、ミッフィー。)
Miffy: I love my new umbrella. I can't wait to show my friends. Oops!
(新しい傘がお気に入りなの。友だちに見せるのが待ちきれない! わっ!)
"go around"("go round"とも)は「くるくる回る、回転し続ける」という意味から、「目まいがする」というニュアンスでも使えるイディオム。
ミッフィーがあんまり傘をくるくる回すので、「そんなに回したら目が回っちゃうわよ」という意味でママが使っている表現です。
ミッフィーは、新しい傘が気に入ってご満悦の様子。クルクル振り回していると、壁にかかった写真にぶつけて落としてしまいました。
Mother: Oh, Miffy! Let's put Aunt Alice back on the wall.
(まあ、ミッフィーったら! アリスおばさんを壁に戻しましょ。)
Miffy: Sorry, Mummy.(ごめんなさい、ママ。)
Mother: I know you love your new umbrella, Miffy, but you can't hold it all the time.
(新しい傘が気に入ったのはわかるけど、ミッフィー、いつも持っている訳にはいかないわよ。)
Miffy: Yes, I can. I'm going to show my friends now. Bye, Mummy!
(大丈夫よ。友だちに見せてくるね。行ってきます、ママ!)
Mother: Bye, Miffy! Have fun!(行ってらっしゃい、ミッフィー! 楽しんでおいで!)
室内で傘なんか振り回されちゃ、たまったもんじゃないですね。ミッフィーは外に出ることにしたようで、ママも一安心。
出かけてきたミッフィーは、果樹園に着きます。くまのボリスがリンゴをもいでいるところでした。
Boris: Oh, I like your umbrella. Such bright colors. But I don't think it's going to rain today.
(わあ、すてきな傘だね。色がとっても明るくて。でも、今日は雨は降らないんじゃないかな。)
Miffy: I know.(わかってるわ。)
Boris: I got lots and lots of apples to pick.(りんごを山ほど収穫しなきゃいけないんだ。)
Miffy: I'll help you, Boris. I can be your apple carrier.
(手伝うわ、ボリス。リンゴを運ぶ係になってあげる。)
Boris: Oh, thank you, Miffy. And I'll be the apple picker.
(わあ、ありがとう、ミッフィー。それじゃあ僕はリンゴをもぐ係だね。)
ボリスって、大工仕事で色んなものを直したり作ったりする人(クマ)なのかと思いきや、こんな仕事までやるのですねえ。便利屋さんみたいな職業なのかも。
そういえば、恋人のバーバラは商店を営んでいるので、彼女のお店で売るためのリンゴなのかもしれませんね。
閑話休題。ボリスは"apple picker"(リンゴをもぐ人)、ミッフィーが"apple carrier"(リンゴを運ぶ人)になって、二人で作業を再開するようです。
Boris: Why don't you put that umbrella down, Miffy? It'll make it so much easier.
(傘を置いておいたらどうかな、ミッフィー? その方がずっとやりやすいよ。)
Miffy: No, thank you. I want to keep my umbrella with me.
(ううん、大丈夫。傘を持っていたいの。)
Boris: I need more arms. This is a job for an octopus, not a bear. Here, take this one.
(もっと腕が必要だね。これはクマじゃなくて、タコのための仕事だよ。さあ、これを取って。)
Miffy: Thank you.(ありがとう。)
"put ... down"で「…を(下に)置く、降ろす」という意味のイディオム。ここでは、ミッフィーが傘を開いて手に持ったまま作業しているので、傘を閉じて地面に置いといたら? という意味でボリスが使っています。
でもミッフィーは、傘を開いたまま作業したいみたい。かわいいこだわりだけど、危なくないのかしら…。
「僕がタコさんだったら、腕が8本あってリンゴをたくさん取れるのに」という、わかるようなわからないような喩えをするボリス。そうしてリンゴをもいでいると、ハシゴがぐらぐら揺れて落ちそうになってしまいました。
Boris: Whoa!(おっと!)
Miffy: I'll hold the ladder for you.(ハシゴを持っていてあげる。)
Boris: Thank you! Oh, I shouldn't really try to climb down holding so many... whoa!! ...apples.
(ありがとう! はあ、こんなにたくさんの…おっと! リンゴを持って、ハシゴを降りるべきじゃないよ。)
ボリス、いちどにたくさん運ぼうとしすぎて、リンゴを落としてしまいました。ところが、そのリンゴをミッフィーの傘がキャッチ!
Miffy: My umbrella caught them!(傘が(リンゴを)受け止めたわ!)
Boris: Well done, Miffy. You know you can fold your umbrella up?
(すごいや、ミッフィー。傘をたたんでもいいんじゃない?)
Miffy: No! I like it like this, Boris.(ダメよ、開いているのが好きなの、ボリス。)
Boris: All right, ha-ha.(わかったよ、ははは。)
Miffy: Bye, Boris!(さよなら、ボリス!)
Boris: Bye, Miffy! And thanks for being my apple carrier.
(さよなら、ミッフィー! リンゴを運んでくれてありがとう!)
「(傘や紙などを)たたむ」は"fold ... up"といいます。
「いいかげん傘をたたんだらどう?」と提案するボリスに、ミッフィーは"I like it ike this."と返していますね。これは直訳すると「私はそれ(傘)の、このような姿が好きだ」となります。「こうやって傘を開いている状態が好きだから、たたみたくないの!」と主張しているわけですね。
ミッフィーの頑固な主張に、ボリスはとうとう説得するのを諦めたようですね。
リンゴ収穫の作業を終えたミッフィーは、公園へと向かいます。
Miffy: Hello!(こんにちは!)
Melanie&Grunty: Hi, Miffy!(こんにちは、ミッフィー!)
Miffy: Look at my new umbrella.(私の新しい傘を見て。)
Melanie: You don't need an umbrella, Miffy. It's a sunny day.
(傘はいらないわ、ミッフィー。晴れてるもの。)
Grunty: We're playing balancing.(平均台で遊んでいるの。)
確かにステキな傘だけど、晴れた日に傘を開いているのを見ると「雨なんか降ってないよ」と言いたくなっちゃいますねえ。
グランティが言っている"balancing"は文字通り「バランスをとること」という意味ですが、ここでは平均台を示して言っているので「平均台の上でバランスをとって進む」ことを指します。ちなみに"balancing act"といえば、サーカスなどで「バランスを見せる曲芸(綱渡りなど)」のことを指します。
グランティは平均台を渡ろうとして見せますが、グラグラしてなかなか上手くいきません。
Grunty: This is tricky.(これ、難しい。)
Melanie: You try, Miffy. It's fun.(やってみて、ミッフィー。面白いよ。)
Miffy: OK.(オッケー。)
ミッフィーは、なんと傘を開いて持ったまま平均台を渡ろうとしています。
Melanie: You should put your umbrella down first.(先に傘を置かなきゃ。)
メラニーもボリスと同じように助言しますが、ミッフィーは傘を開いたまま、上手にバランスをとって平均台を渡りきってしまいました。
Melanie: Wow! You're really good at ballancing.(すごい! バランスをとるのが本当に上手なのね。)
Grunty: Even with an umbrella.(しかも、傘を持っているのに。)
Miffy: Actually, it helped me.(実はね、これのおかげでやりやすかったの。)
Grunty: What do we play(?) next?(次は何して遊ぼう?)
Melanie: How about catch?(キャッチボールはどう?)
確かに、綱渡りをするサーカスの芸人さんが長い棒を持ってバランスをとるように、傘を持っている方がバランスが取りやすかったりするのかもしれませんね。
グランティの「次は何して遊ぼう?」と言っているところは、どうもうまく聴き取れませんでした。
"catch"という名詞は、これ一語で「キャッチボール」を意味します。
さっそくボールを投げあう3人ですが、ミッフィーは傘を持っているせいでうまくボールをキャッチできません。
Miffy: Oh...(ああ…)
Melanie: Got it!(取った!)
Grunty: You need both hands to catch a ball.(ボールをキャッチするには両手を使わなきゃ。)
Melanie: Your umbrella is in the way. Put it down, Miffy.
(傘が邪魔してるわ。たたんで置いといてよ、ミッフィー。)
まあ、そうなるよね。
"be/get in the way"は「邪魔になる」という意味のイディオムです。
Miffy: No, I want to keep holding it. You have to play without me.
(ダメ、持っていたいんだもの。私抜きでやって。)
Melanie: OK. Oh, come on, Grunty.(わかったわ。こっちよ、グランティ。)
Grunty: (??).
キャッチボールよりも、傘を持っていることを優先したミッフィー。
グランティのせりふは「行くわよ!」的なことを言っているのでしょうが、やはり聴き取り不能。グランティの舌ったらず、難しい…。
ミッフィーは、なんだかしょんぼりして座り込んでしまいました。
Narration: What's the matter, Miffy?(どうしたの、ミッフィー?)
Miffy: Everyone thinks my umbrella just gets in the way.(みんな、私の傘をじゃまに思ってるのよ。)
Maybe I should have left it our home. It isn't any use for a sunny day.
(家に置いて来ればよかった。晴れの日には役に立たないわ。)
"should have +(動詞の)過去分詞形"という形、このブログでも何度も取り上げています。もう変えられない過去のことについて「〜すれば良かった」という後悔をあらわす構文です。
また、"use"はここでは名詞で「役に立つこと」。"It's no use for ..."と否定形にして「…には役に立たない、無駄だ」という意味になります。
Narration: No use. Are you sure, Miffy? Didn't you use it to catch the apples that Boris dropped?
(役に立たない、か。本当かい、ミッフィー?ボリスが落としたリンゴをキャッチするのに使わなかった?)
Miffy: Um, yes.(ああ、そうね。)
Narration: And didn't it help you balance on the log just now?
(それに、さっき平均台でバランスを取るのにも役立っただろう?)
Miffy: Yes.(うん。)
"help+人+動詞の原形"で「人が…するのを助ける」という意味。
本来は"help you to balance"のように、前置詞"to"をつけて動詞を不定形にするのが文法的に正しい形ですが、この"to"はよく省略されるようです。
"log"は「丸太」という意味の名詞ですが、ここではさっきの平均台を指して言っていますね。
Narration: So it has been useful. Just not in the way you might expect.
(だったら、傘は役に立ったんだよ。思いがけない方法で、だけどね。)
Miffy: You're right! I think I will keep it after all.
(その通りね! 私、やっぱりこの傘を持っていよう。)
ナレーション氏のせりふ"in the way you might expect"は、直訳すると「あなたが予期しそうな方法」となります。これを否定形にすることで「傘と聞いてすぐ予想がつくような方法ではなく、思いがけない方法で傘が役に立ったね」ということを言っているわけです。
ミッフィー、ナレーション氏の言葉に元気が出たようです。
そこへ突然、雨が降ってきました。
Miffy: Oh, raining! Look!(あ、雨だわ! 見て!)
Narration: Well, well. Use an umbrella to keep dry in the rain. What a clever invention!
(おやおや。雨が降っても濡れないために傘を使うなんて、賢い発明だね!)
傘を思いがけない方法で使ってきて、最後に「雨よけのために使うなんて! なんて意外な傘の使い方なんだ!」と、"inention"(発明)なる大袈裟な言葉を使って絶賛するナレーション氏。お茶目ですねえ。
Melanie: Miffy! We need your umbrella!(ミッフィー! あなたの傘に入れて!)
Miffy: Grunty! Melanie!(グランティ! メラニー!)
キャッチボールで遊んでいたメラニーとグランティも、ミッフィーの傘で雨宿り。
傘を持ってきて良かったね。おしまい。
さて、次回はまた「ミッフィー」になるかな? ゆったり過ごして風邪を治しつつ、いつものようにマイペースで更新してまいります。
では、また近いうちにお会いしましょう〜。
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