かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 3月24日放送「としょかんでおてつだい」

こんにちは。語学大好きかあさん、マミです。

 

元号の発表まであと少しですね。どんな元号になるんだろうなー。

思えば、私は昭和の最後のほうに生まれたので、昔はよく「きみ平成生まれ?」とか聞かれてムッとしながら「ギリギリ昭和ですよ!」と返したりしたものですが(いまは若く見られたほうが嬉しいけどね)、現在2歳の娘・おタマは「平成の最後のほう生まれ」として、「きみ◯◯(新元号)生まれ?」と言われてムッとする人生を送ることになるんだろうなー、なんて思うと、文字通り隔世の感がありますね。

 

さて、今日も元気に英語ディクテーションをお届けいたしましょう。

今回の舞台は図書館です。ミッフィーとグランティがお手伝いをするようですが…?

 

※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。

英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜

 

Miffy at the library(としょかんでおてつだい)

 

ミッフィーとグランティが図書館にくると、何故かミッフィーの伯母のアリスがカウンターに入っていました。

 

Miffy: Hello, Aunt Alice. What are you doing in the library?
(こんにちは、アリスおばさん。図書館で何してるの?)

Alice: Hello, dear. I'm helping out today. I'm being a librarian.
(あら、こんにちは。今日はお手伝いしてるのよ。司書をしているの。)

 

"help out"は「手伝う」という意味のイディオムです。アリスおばさんは助っ人として図書館の仕事を手伝っているんですね。

"librarian"は名詞で「司書、図書館員」。ちなみに、司書になるにあたって勉強する「図書館学」は"librarianship"というそうですよ。

 

アリスおばさんは、"I'm being a librarian."と現在進行形(am being=be動詞+-ingの形)を使っています。

これは、"I am a librarian."と現在形にすると「私は司書なの」と職業を言っているように聞こえてしまうため、現在進行形にすることで「(普段は違うけれど、今この時だけ)司書をしているの」というニュアンスを表現するためです。

 

Grunty: Is one of these books about cake?(この本のなかに、ケーキの本ある?)

Alice: No, no, Grunty. But I'm sure I can find you one. And what are you looking for, Miffy?
(ないわ、グランティ。でも見つけてあげられるはずよ。ミッフィー、あなたは何を探しているの?)

Miffy: A book about tennis, please.(テニスの本をお願い。)

Alice: Well, I need to take these back to the children's shelves.
(そうね、この本を子どもの本の棚に戻さなきゃいけないの。)

Come with me, and we can find your books at the same time.
(おいで、ついでにあなたたちの本を探してあげるわ。)

Grunty: Yay!(やった!)

 

ミッフィーもグランティも、お目当ての本があるのですね。

「棚」という意味の名詞"shelf"は、複数形にすると"shelves"となります。

ミッフィーたちが本棚に移動しようとすると、ミッフィーの学校の先生が山積みの本を持って登場。

 

Teacher: Hello, Alice. Hello, girls.(こんにちは、アリス。こんにちは、あなたたち。)

Miffy&Grunty: Hello, Miss.(こんにちは、先生。)

Alice: Hold on a moment, girls. I'd better go and stamp your teacher's books.
(少し待ってね。先生の本にスタンプを押さなきゃ。)

 

さすが先生。10冊くらいありそうな本、ぜんぶ借りていくんですね。

アリスおばさんが言っている"I'd better..."という表現は"I had better"の略。"had better do(=動詞の原形)"で「(これから)〜するのがよい、〜するべきだ」という意味になる構文です。

 

Miffy: Why don't we take these books back for you, Aunt Alice?
(私たちがこの本を戻しておこうか、アリスおばさん?)

Alice: Oh, that would be very helpful.(あら、それはとっても助かるわ。)

Miffy: OK.(わかった。)

Grunty: Oh, but where do they go?(あ、でもどこに戻せばいいの?)

Alice: Oh, it's so simple. The covers will show you where to put them.
(ああ、それなら簡単よ。表紙を見れば、どこに入れればいいかわかるわ。)

What a lot of books you have!(なんてたくさん本を借りるの!)

 

ミッフィーたち、アリスおばさんの仕事を手伝うことになりました。

「表紙を見れば置き場所がわかる」なんて、ずいぶんフワッとした指示ですが、果たして大丈夫なのでしょうか…?

ミッフィーたちは大量の本を持って、書棚へ向かいます。

 

Miffy: Right. Aunt Alice said the covers would show us where to put them.
(よし。アリスおばさんは、表紙を見れば入れる場所がわかるって言ってたわね。)

 

ちょっと細かいですが、この文について文法的補足。

この前のシーンでアリスおばさんは"the covers will show you ..."と言っていましたが、ミッフィーのせりふでは"Aunt Alice said the covers would show you ..."となっており、助動詞"will"が過去形"would"に変化しています。

これは、ミッフィーのせりふの主節"Aunt Alice said ..."が過去形なので、従属節("the covers"以降)も過去形にせねばならないというルール、「時制の一致」によるものです。中学校でやったなあ。

日本語にはない概念なので、私も英語で話すときにはつい忘れてしまいがちなこの「時制の一致」。ちょっとクローズアップして解説してみました。

まあこんな細かいところ、気をつけなくても会話で困ることはないのですが、知らないよりは知っているほうが「英語を使いこなしている感」が出ますね。

 

さて、話を本題に戻しましょう。ミッフィーたちは、本の表紙をヒントに置き場所を探しています。

 

Grunty: This one is about looking at stars.(これは星の観察についての本。)

Miffy: That means it goes up high, like the stars. There! 
(ということは、星みたいに高いところに置くのね。ここよ!)

 

うーん、早速なんだか間違っていそうな分析。

グランティは書棚の上の高いところに本を置こうとしています。届かないので、ミッフィーが踏み台を出してあげました。

 

Miffy: Here you go.(どうぞ。)

Grunty: There! Now, let's do another.(よし! じゃあ、もう一冊いこう。)

Miffy: Uh, this one's about flowers.(うーん、これはお花の本。)

Grunty: Look!(見て!)

Miffy: Oh!(ああ!)

 

次の本のテーマは、お花。

ミッフィーたちが辺りを見回すと、鉢植えにひまわりの花が植えられているのを発見しました。(関係ないけど、室内なのに、ひまわり…??)

 

Miffy: The flower book must go next to the flower.(お花の本はこのお花の隣に置くのね。)

Grunty: Yes. Or next to that one.(そうね。でも、あれの隣かも。)

Miffy: Oh, uh... I know.(あっ、うーん…わかった。)

 

ひまわりの花、別のところにもう一つありました。

考えた結果、ミッフィーは片方の鉢を運んできて、ひまわりをふたつ並べてしまいました。なんという力技。お花の本は鉢の上(!)です。

うーん、「君たち、本棚って知ってる…?」とツッコミを入れたくなる展開ですね。

 

Miffy: Now, it's next to both flowers. So it must be right. What's the next book, Grunty?
(さあ、これで両方のお花の隣になったわ。これでいいはずよ。グランティ、次の本は何?)

Grunty: It's about swimming.(水泳の本。)

Miffy: But there's no swimming pool in the library.(でも、図書館にプールなんてないわ。)

Grunty: No, but there is water.(ないね、でも水ならあるよ。)

Miffy: Grunty, wait!(グランティ、待って!)

 

星の本は高いところ、花の本は花のそば…ときて、水泳の本はどこに置くつもりなのでしょうか? なんだかイヤな予感…(笑)。

ミッフィーがグランティを追いかけると、案の定、グランティは本を水槽の中にブチ込もうとしています!

 

Miffy: We can't put the book in the fish tank.(魚の水槽に本を入れたりしちゃダメよ。)

Grunty: But aunt(?) said the cover would tell us what to put it.
(でも、表紙で置き場所がわかるって言ってた。)

 

このグランティのせりふ、ちょっと聴き取りに自信がありません。

何回聞いてもこう言っているように思えるのですが、"aunt"という単語が無冠詞で出てくるのがしっくりこないのです。"Aunt Alice"と名前が入るなら、固有名詞扱いだから無冠詞でいいのですが…。

 

Miffy: That's true.(それはそうね。)

Grunty: And the cover is about swimming.(で、表紙には水泳の絵が描いてあるでしょ。)

 

グランティがミッフィーを論破(?)し、本を水槽につっこもうとしたその時、アリスおばさんが来てくれました。間一髪!

 

Alice: Oh, wait! You can't put the book in there.(あっ、待って! 本をそこに入れちゃだめよ。)

Miffy: But you said the cover would tell us where to put it.
(でも、表紙が置き場所を教えてくれるって言ったわ。)

Grunty: It's about swimming, so it goes in the water.(これは水泳の本だから。水の中に入れるの。)

Alice: Oh dear. I'm sorry, girls, I should've explained better. 
(あら、まあ。ごめんなさいね、もう少しちゃんと説明するべきだったわ。)

 

アリスおばさんの言っている"should've"は、"should have"の略。動詞の過去分詞形を続けると、「〜すべきであったのに」と過去に対する後悔などを表す構文になります。

 

Alice: I meant that the color of the cover would tell you where to put it.
(表紙の色で、どこに置けばいいかわかるって意味だったの。)

Miffy&Grunty: Oh!(ああ!)

Alice: You see? Books with the same colored spines are about the same sort of things.
(わかった? 背表紙が同じ色の本は、同じ種類のことが書かれた本なの。)

Miffy: OK. Then let's put all the books back in the right places.
(わかったわ。それじゃ、本をぜんぶ正しい場所に戻しましょ。)

Grunty: Oh, you miss one. Wait for me!(あ、ひとつ忘れてる。待って!)

 

見るべきは、表紙の絵ではなく「色」だったのですね。

"spine"は「背骨」という意味ですが、転じて「(本の)背表紙」という意味でも使われる語です。

 

本の片付け方がわかったミッフィーたち、さっそく仕事に取りかかります。

 

Miffy: Putting, putting, books on the shelf,(入れましょう、入れましょう、本を棚に)

Helping, helping, we love to help!(お手伝い、お手伝い、お手伝い大好き!)

 

サクサクと本を棚に戻していき、あっという間に片付きました。

 

Alice: Lovely. Everything back where it belongs. Thank you, girls.
(素晴らしいわ。みんな、あるべき場所に戻ったわね。ありがとう、あなたたち。)

 

"belong"は「〜に属する」という意味の動詞なので、"where it belongs"で「それが属する場所」つまり「あるべき場所」ということですね。

 

Miffy: Oh, aunt Alice! Now I know where to find my book about tennis.
(あっ、アリスおばさん! これで、テニスの本がどこにあるかわかったわ。)

Here it is in the red shelf with the books about sports.
(この、スポーツの本の棚にあるのね。)

And Grunty's cake book is down here with the other books about hobbies.
(それで、グランティのケーキの本はここ、趣味の本があるところ。)

 

ミッフィー、片付けの手伝いをしたことで、図書館での本の探し方がわかったみたいです。

 

Alice: Well done. Let's take them to the desk and I'll stamp them for you.
(よくできました。カウンターに持っていきましょ、スタンプを押してあげるわ。)

Grunty: I don't know where this book goes.(この本はどこに置くのかわからない。)

 

ところで、グランティはさっきからずっと、白い本を手にしています。

この本は一体何なんだろう…?

 

Alice: No, it doesn't go on any of the shelves, Grunty. In fact, it's not even a book.
(違うわ、これはどの棚にも行かないのよ、グランティ。実はこれ、本じゃないの。)

Grunty: No? What is it then?(違うの? じゃあこれは何?)

Alice: Look!(見て!)

 

おばさんが「本」を開いてみせると、そこにはチョコレートがたくさん! 本みたいな形のお菓子の箱だったのですね。

 

Miffy: It's a box of chocolates!(チョコレートの箱だ!)

Grunty: Hurray!(やったあ!)

Alice: Here you are.(どうぞ。)

Grunty: Oh, yum.(わあ、おいしそう。)

Miffy: Thank you, Aunt Alice.(ありがとう、アリスおばさん。)

Grunty: It's fun being ai, bla...li...(楽しいね、えーっと…し…)

Miffy: Librarians.(司書ね。)

Grunty: Yes, those(?)! (そう、それ!)

 

グランティは"librarian"という言葉がなかなか覚えられないんですね(日本語版は本家ヨーロッパ版よりも少し放送時間が短いので、多分この伏線になる部分がカットされたんでしょう)。

ミッフィーに教えてもらって「そう、それそれ!」と言っているせりふ、"those"と言っているように聞こえたのですが、なぜ複数形になっているのかしら…。

最後にモヤっとしてしまいましたが、ミッフィーたちは無事にお手伝いを終え、おいしいチョコレートにもありつけて、めでたしめでたし、なのでした。おしまい。

 

さて、次週は「ミッフィーのぼうけん」の放送はお休みです。

その次の週についても、いま公式サイトでは何故か見られなくなっていますが、前にディクテーションをやったエピソードの再放送をやるはず(前に公式サイトをのぞいた時はそう書いてありました)ので、当ブログでの更新はありません。

近々、またスペイン語ライティングの記事を書こうと画策しつつ、ミッフィー以外の素材をつかった英語ネタも色々と準備しているところです。書きたいことはたくさんあるけど、時間は有限。まあぼちぼちアップしていきます。

では、また近いうちにお会いしましょう〜。

 

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