「ミッフィーのぼうけん」で英語リスニング&ディクテーション! 11月4日放送「ミッフィーとようせい」
こんにちは。マミです。
当ブログにしては珍しく、二日連続での更新となりました(日付が変わっちゃったので厳密には連続ではありませんが…)。毎週恒例「ミッフィーのぼうけん」英語ディクテーションをお送りいたします。
今回は、ミッフィーがなんと魔法使いになりますよ! …と、その裏に友人たちの奮闘もあるようですが…?
※この「ディクテーション」シリーズの詳細や注意事項については、下記リンクをご覧ください。
英語リスニング・ディクテーションチャレンジ!〜「ミッフィーのぼうけん」より〜
Miffy the fairy(ミッフィーとようせい)
何やら茂みの中をゴソゴソしているミッフィー。 飼い犬のスナッフィーも一緒です。
Narration: Miffy? What are you up to?(ミッフィー? 何をしているの?)
Miffy: Looking for fairies. Snuffy's helping.
(妖精を探しているのよ。スナッフィーが手伝ってくれてるわ。)
なかなかメルヘンな遊びをしていますねえ。
そこへスナッフィーが嬉しそうに、木の枝と思しき棒切れを持ってきました。
Narration: It looks more like Snuffy wants to play fetch.
(どっちかというと、スナッフィーは棒を取りに行く遊びをしたいみたいだけど。)
Miffy: Look! It's a magic wand. Clever, Snuffy. Watch me do magic.
(見て! これは魔法の杖よ。賢い子ね、スナッフィー。私が魔法を使うのを見てて。)
"fetch"は「取って来る」という意味の動詞ですが、名詞として「取って来ること」という意味でも使えます。犬に「取ってこ〜い!」と言ってボールやおもちゃを遠くに投げ、持ってこさせるアレですね。
"wand"は「杖」。魔法使いが持っているやつです。
ミッフィーがはりきって杖を振ると、茂みの中から鳥が飛び出してきました。
Miffy: Wow! I did magic! I made a bird happen.(わあ! 私、魔法が使えた! 鳥を出せたわ。)
Narration: Ha-ha, maybe it is magic after all.(ははは、それはもう魔法かもしれないね。)
Miffy: I can do fairy magic. I can't wait to show my friends.
(私、妖精の魔法が使えるんだわ。友だちに見せるのが待ちきれない。)
マジか。茂みから飛び出してきた鳥を、ミッフィーは「魔法で自分が出した」と思ったみたいです。
"I made a bird hapen."の"happen"は、何か出来事が「起こる」という意味でよく使いますが、この場合のように物(ここでは鳥ですが)などが「現れる」という意味でも使えるのですね。
嬉しくなったミッフィー、友だちのメラニーとグランティに魔法を見せに行きます。
Miffy: Look! I found a magic fairy wand.(見て! 妖精の魔法の杖を見つけたの。)
Grunty: A real magic fairy wand! Wow!(本物の妖精の杖! すごい!)
Melanie: It just looks like a stick to me.(私にはただの棒に見えるけど。)
Miffy: It's not. It's a magic fairy wand. Watch. I'll change(?) those yellow pears into red apples.
(違うの。妖精の魔法の杖よ。見てて。あの黄色いナシを赤いリンゴに変えてみせるわ。)
最後のミッフィーのせりふは少し聴き取りに自信がありませんが、文脈から判断するとこのように言っていることは間違いなさそうです。
でも、ナシをリンゴに変えるなんて出来るの…? と思っていたら、やっぱり何も起こりませんでした。
Miffy: It's broken. I can't be a fairy if my wand won't work.
(壊れちゃった。杖が使えなかったら、妖精になれない。)
ミッフィー、しょんぼりして帰っちゃいました。ちょっとかわいそう。
Grunty: It's a shame if her wand is broken. She looks very upset.
(杖が壊れたなんて残念だわ。彼女、とても落ち込んでた。)
Melanie: I don't think it is a magic wand, Grunty. I think it's just a stick. But I know how to cheer her up!
(あれは魔法の杖じゃないと思う、グランティ。ただの棒よ。でもミッフィーを元気づける方法がわかったわ!)
"upset"という語は英語独特のニュアンスを持っていて、ちょっと訳し辛い単語です。「転覆させる、ひっくり返す」という意味の動詞がもとになっていて、その過去分詞形(受け身の形、スペルも発音も動詞と同じ)で「混乱した、落胆した、心配した、乱れた」などという意味に使われます。心がかき乱されて、どうしていいかわからなくなった感じでしょうか。
心配するグランティに対し、メラニーはリアリストですね。でも、何か策を思いついたようですよ。
Melanie: Miffy.(ミッフィー。)
Miffy: You were right, Melanie. It's not a wand. It's just a stick.
(あなたの言うとおりだったわ、メラニー。杖じゃなくて、ただの棒だった。)
Melanie: I think you should try again. But this time, say some magic words.
(もう一度やってみるべきよ。でも今回は、呪文を使うの。)
Miffy: You're right! I didn't say any magic word. No wonder it didn't work.
(そうね! 呪文を何も言ってなかったわ。うまくいかないはずね。)
"no wonder ..."で「…だったのも不思議ではない、当たり前だ」となります。
メラニーは、ミッフィーが魔法を使えなかったことを「呪文がなかったから」ということにしたようです。でも、今度はどうやって「魔法」を使うのでしょうね…?
ミッフィーはナシの木のところに戻り、呪文を歌にして唱えます。
次のパートはその歌詞ですが、ほとんど何を言っているか聴き取れず、だいぶメチャクチャなディクテーションになってしまいました。
Miffy: *I wish I was a fairy(私は妖精になりたい)
I want a thing to be(ものを変えたいとき)
And wave my wand I'll magic(杖を振れば魔法が使える)
I watch the thing to see!(変えたかったものが目の前に!)
うーん…意味も文法も通っているような、いないような。
「何かを他の物に変えたいと思ったとき、杖を振れば、魔法で物が変わって思い通りになっている(目の前に見えている)」というようなことを歌っているのだと思いますが…。
ま、聴き取れなかったものはしょうがないので、あまり深く追及せずにおきましょうね。(笑)
さて、ミッフィーが歌を歌っている間に、グランティの手がナシの木に伸び、ナシがリンゴにすり替えられました。
Miffy: I did it! I did it! I'm a real fairy!(やった! やったわ! 私、本物の妖精よ!)
Melanie: Well done, Miffy.(すごいわ、ミッフィー。)
Miffy: I'm going to show Mommy I can do magic. I'll turn our whole house into a big castle!
(ママに魔法を見せてあげよう。私たちのおうちを丸ごと大きなお城に変えちゃおう!)
ミッフィー、「魔法が使えた」と信じこんだようですね。
"turn A into B"は「AをBに変える」という意味のイディオムです。
「家をお城に変える」なんて言って駆け出したミッフィー。さあ、困ったのはメラニーとグランティです。
Melanie: Uh-oh, now she'll have to turn her house into a castle!
(あー、これでミッフィーは家をお城に変えなきゃならなくなった!)
Grunty: How is she going to do that?(どうやってそんなことをするの?)
Melanie: She won't. Unless we help her again. Come on!
(できないわ。私たちがまた手伝ってあげない限りね。来て!)
それにしても、メラニーのこの「できない」と言い切った後「私が手伝ってあげない限りね」と付け加えるの、ちょっとカッコいいなあ。いつか真似してみたいものです。
でも、家をお城にするなんてどうするんでしょう?
二人は、大工仕事の得意なボリスのところへ行き、木の板を切ったりペンキをペタペタやったりしています。
そしてミッフィーの家へ。
家の裏手に、メラニー・グランティ・ボリスが何やら仕掛けを作っています。
Miffy: Come on, Mommy. You won't believe what I can do.
(来て、ママ。信じられないくらいびっくりするわよ。)
そこへ、ミッフィーがママを連れてやって来ました。
ミッフィーのせりふ、"You won't believe what I can do."は直訳すると「あなたは私ができることを信じられないだろう」となります。これは「私がこれからすることを見てもあなたはきっと目を疑う、それくらいすごいことをするよ」と予告しているわけなんですね。
Miffy: Miffy the fairy will now turn this house into a big castle.
(妖精ミッフィーが、このおうちを大きなお城に変えてみせます。)
*Repeat
ミッフィー、これから使う「魔法」を宣言したあと、さっきの呪文ソングを歌います。
その歌に合わせて、ボリスが何やら仕掛けから伸びたヒモを引っ張っていますね。
ミッフィーが歌い終わると、家の表面が立派なお城の絵に早変わり!
Miffy: Look! I told you!(見て! 言ったでしょ!)
ところが、スナッフィーがボリスにいたずらをして、ボリスがヒモを離してしまいました。
たちどころにバターンと倒れる「お城」。
お城の絵を描いた板を家の前に立てていただけだったんですね。
しかし、あれだけの短時間でこんな大きなお城の板を作るなんて、それだけでスゴいと思うなあ…。
Miffy: This was all pretend, wasn't it? My magic fairy wand isn't magic at all.
(全部はりぼてだったのね。私の妖精の魔法の杖は、全然魔法なんかじゃなかったんだわ。)
Melanie: I'm sorry, Miffy. We were just trying to cheer you up.
(ごめんね、ミッフィー。あなたを元気づけたかっただけなの。)
Grunty: You looked so sad when your wand didn't work.
(杖が使えなかったとき、とても悲しそうだったから。)
Miffy: You did this just to cheer me up? I've got the best friends ever.
(私を元気づけるためだけに、こんなことしてくれたの? 至上最高の友だちだわ。)
ミッフィーの言っている"pretend"というのは、「〜のふりをする」という意味の動詞が形容詞として使われたもので、「にせの、想像上の」という意味です。
メラニーの"I'm sorry"というせりふ、ここでは「魔法が使えなくて残念だ」と同情しているようにも取れるし、「もっとしっかりしたお城を作ってあげられなくてごめんね」と謝っているようにも取れます。どちらの解釈もアリだと私は思っています。
しかしミッフィーも驚いていますが、ミッフィーのためだけにこんなに大掛かりな仕掛けを短時間で作りあげるなんて、メラニーとグランティは本当に"best friends ever"ですよね。
Miffy: Look. I think Snuffy wants to play fetch.(見て。スナッフィーは遊んでほしいみたい。)
落ち込んでいたミッフィー、すぐに元気になってまたスナッフィーと遊びはじめました。
Narration: Miffy, are you sad that your stick wasn't a magic wand?
(ミッフィー、棒が魔法の杖じゃなくて悲しいんじゃなかったの?)
Miffy: No, you can have fun with sticks even if they aren't magic as long as you've got magic friends to help.
(ううん、魔法じゃないただの棒でも、楽しく遊ぶことはできるわ。助けてくれる魔法の友だちがいるならね!)
Melanie: Snuffy!(スナッフィー!)
"as long as ..."は「…の限り」というイディオムです。
"magic friends"だなんて、すてきなフレーズですね。魔法が使えなくても、友だちがいる限り、魔法みたいに楽しい時間が過ごせる…ということに気付いたミッフィー。
みんなで楽しく遊んで、おしまい。
次回はまた来週の「ミッフィー」ディクテーションをお送りすることになるかな?
スペイン語のライティングも、少しずつペースを上げてぼちぼちやっていきますよ〜。
では、また近いうちにお会いしましょう。
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