かあさんは雨女

語学と育児、その他いろいろ。

「チェブラーシカ」でロシア語を学ぶ。〜プロローグ〜

ママ友あるある 〜その3〜

ママさんを何と呼んでいいのかわからない。

 

私、「○○ちゃんママ」という呼び方がどうも苦手でして…。

「ママ」である自分も大事だけど、その前に三十数年間「私」として生きてきてるわけだしなあ。でも、娘の名前に加えて私の名前まで覚えてくださいと言うのも、おこがましい気がしたりして。うーん、難しい。

 

ちなみに、一緒に遊ぶママ友さんはみんな「マミちゃん」「マミさん」と呼んでくれています。ありがたいことです。

 

さて、今回もロシア語学習のお話。「チェブラーシカ」のDVDを使ってロシア語を学んでまいります。

「なぜDVDなのか?」と訊かれれば、私はこう答えます。

 

「英語学習が、それでうまくいったから。」

 

外国語を学ぶとき、入門から初級くらいまでは学習テキストを使って学べばよいですが、ある程度まで理論が身についたら、あとは生の素材を使って学習するのがいちばんだと思うのです。

 

学んだことばが、実際にどのように使われているのか?

似た意味の単語やフレーズが、どんなシチュエーションで使い分けられているのか?

 

学習テキストばかり使っていては、実地で役立つ会話力を身につけることが難しい…ということを、わたくし、英語学習で実感いたしました。というのも、高校まで必死こいて勉強していた「教科書の英語」が、留学先であまり役に立たなかった経験をしたのです(まったく役に立たなかったわけではないのですが…このあたりのことは、こちらの記事をご覧くださいな)。

 

慌てた私は、帰国してから英語のドラマや映画を使った学習を始めました。

私のやり方をまとめると、こんなかんじ。

 

①日本語字幕で、全体を通して観る。

②ストーリーが理解できたら、英語字幕をつけて観る。わからない語は辞書を引き、英語だけで理解できるようにする。

③英語字幕で何度も繰り返し観る。せりふを覚えるくらい、しつこく観る。

④字幕なしで観て、登場人物の言っていることがすべて理解できたら一丁上がり。

 

学習法には人それぞれ、向き・不向きがあると思うので、これが万能なやり方というわけではないと思います。私の場合、目よりも耳がいいので、リスニングにやや偏ったこの学習法がうまくいったのだといえるかもしれません。

視覚(見ること)・聴覚(聴くこと)・触覚(手を動かす事)のうちのどれが一番鋭いかで、自分に会った学習方法もおのずと変わってきますので、自分の適性を見極めることが大事ですね。

(※この理論は、私が大学のときに専門である応用言語学のゼミで習ったものです。また改めて、語学学習の理論についてはじっくり書きたいと思っています。)

 

で、私は上記の方法で学習を続けたところ、かなり自然な英会話の力をつけることができました。特によく観ていたのが、アメリカのシチュエーションコメディ"friends"。1話20分くらいで長さもちょうどいいですし、ニューヨークの若者がコーヒーハウスでダベっているシーンがほとんどなので、日常会話力をつけるにはもってこいです(笑)。コメディなので、単に観ていて楽しいし。この学習法を続けていたころ、TOEICで自己最高の950点(リスニングは満点)をマークしました。今はちょっと点数下がってますが。

 

話がそれました。ロシア語のことです。

独学で2年間ロシア語を学んできて、初級文法がひととおり終了し、日常会話もいけるくらいの語彙力もついてきたので、いよいよ何かロシア語の作品を鑑賞してみよう。というわけで、探してみました。

日本で観ることのできるロシア語の映像作品はとても少なく、しかもロシア映画となるとテーマが難解なものも多々あり、さてどうしようか…と思ったところで、チェブラーシカに出会ったわけです。

 

作品情報はこちら。

www.ghibli-museum.jp

 

1969〜83年に作られた映像ですが、作品全体に漂うなんともいえない哀愁と、主人公チェブラーシカの愛くるしい姿、一度観たら忘れられません。新しいバージョンもたくさん作られていますが、私はこの「元祖」の方がだんぜん好きです。

 

子ども向けのアニメなので語彙もそんなに難しくなく、ロシア語能力検定3級の私のレベルにぴったり。日本では「三鷹の森ジブリ博物館ライブラリー」からDVDが販売されており、さっそく購入しました。試しにざっと観てみたところ、いくらか聴き取れるフレーズがあったのがたいへん嬉しかったです。これぞ語学学習の醍醐味。外国語で作られた作品を、外国語のまま味わうことができるって、とても楽しいものです。

 

ただ、DVDの字幕は日本語のみで、ロシア語のスクリプト分析をすることができない。困っちゃった、そんなときに頼りになるのがgoogle先生。「субтитры чебурашка(字幕 チェブラーシカ)」でぐぐったところ、わりとすぐにスクリプトを載せているサイトを発見しちゃいました。うーん、便利な時代!

 

というわけで、これから少しずつ、チェブラーシカスクリプトを分析しながらロシア語学習を進めてまいります。

 

長くなっちゃったので、今日はこのへんで。次回から内容に入っていきます。

では、また。